「吉野家のスタミナ超特盛丼が販売終了したって本当？」
そんな声がSNSで相次いでいます。あの“肉の山”のようなボリューム丼が消えてしまったのかと気になっている人も多いはず。この記事では、スタミナ超特盛丼が登場した背景から販売終了の経緯、そして再販の可能性までを分かりやすく整理して紹介します。
スタミナ超特盛丼とは？3種の肉をのせた“夢の肉丼”
「スタミナ超特盛丼」は、2020年4月30日に吉野家が発売した“史上最大ボリューム”をうたう話題の商品でした。
牛カルビ、豚肉、鶏肉という3種類の肉をニンニク入りの特製ダレで仕上げ、大盛ご飯の上に豪快に盛り付け。さらにフライドガーリックと青ねぎをトッピングし、別皿で卵が付くという豪華仕様。カロリーは驚きの1,700kcal超とされ、SNSでは「まさに肉の祭典」「ガッツリすぎる」と話題になりました。
価格は税込798円（当時）と、ボリュームを考えればかなりお得感のある設定。テイクアウトにも対応しており、発売当初は多くの店舗で昼時に売り切れが出るほどの人気を集めました。
なぜ販売終了といわれるようになったのか？
発売からしばらく経ったころ、メニュー表や公式サイトからスタミナ超特盛丼の記載が消えたことをきっかけに、「販売終了なのでは？」という声が広まりました。
実際、2020年10月には吉野家の公式資料「一部商品販売休止のご案内」にスタミナ超特盛丼の名が含まれています。この文書では、特定の期間・店舗で販売を休止すると発表されており、そこから徐々に多くの店舗で取り扱いが終了していったとみられます。
また、2021年11月時点で「販売していない店舗一覧」にも掲載されており、全国規模で常時販売されている商品ではなくなったことが確認されています。
SNS上でも「近所の吉野家に行ったらメニューから消えていた」「復活してほしい」といった投稿が相次ぎ、販売終了という印象が定着していきました。
販売終了の背景にある理由とは？
公式に「販売終了」と明言された資料はありませんが、いくつかの要因が関係していると考えられます。ここでは、実際の店舗運営や商品戦略の視点から見える背景を整理します。
1. 調理工程が多く、提供時間が長い
スタミナ超特盛丼は、3種類の肉をそれぞれ調理し、トッピングや小鉢を用意する必要があります。通常の牛丼に比べて作業工程が多く、混雑時には提供までの時間が延びることがありました。
吉野家は「早い・安い・うまい」が強み。オペレーションの効率化を重視する中で、提供に時間がかかるメニューは採算が合わないという判断があったと推測されます。
2. 原価と仕入れコストの上昇
牛・豚・鶏を同時に使うメニューは、原価率が高く、食材の在庫管理も難しい商品です。コロナ禍以降、食肉の価格変動や物流コストの上昇が続き、安定供給が難しくなった可能性があります。
3. 健康志向の高まり
「総カロリー1,700kcal超」という圧倒的なボリュームは、一方で健康志向の高まりと逆行する部分もありました。吉野家がその後「小盛」「サラシア牛丼」など健康系ラインを強化していることを考えると、メニュー構成の方向転換が行われたと考えられます。
4. 限定商品としての位置づけ
発売当初から「史上最大」「スタミナ満点」など話題性重視のキャッチコピーが多く、もともと期間限定・キャンペーン的な扱いだった可能性もあります。吉野家はこれまでも「牛カルビ丼」「牛チゲ鍋膳」などを期間限定で販売しており、同様のサイクルで入れ替えられたとみられます。
実は復活していた？再販キャンペーンの実例
販売終了と思われていたスタミナ超特盛丼ですが、2025年2月に実施された「超特盛祭」で限定的に復活していたことが報道されています。このキャンペーンでは一部の超特盛メニューが割引対象となり、スタミナ超特盛丼も期間限定で販売されました。
つまり、完全に姿を消したわけではなく、“キャンペーン限定復活”という形でスポット的に登場しているのです。
ただし、この再販も全国一律ではなく、店舗や期間が限定されていたため、現在すべての店舗で提供されているわけではありません。
現在の販売状況を確認するには？
現時点で、吉野家の公式サイトのメニュー一覧には「スタミナ超特盛丼」は掲載されていません。つまり、レギュラーメニューとしての提供は終了しているとみてよいでしょう。
ただし、吉野家は季節ごと・イベントごとに期間限定メニューを頻繁に展開しているため、再びキャンペーンで復活する可能性も十分あります。
過去にも「牛カルビ丼」や「焼き鳥丼」など、数年おきに復刻するメニューがあり、ファンの要望やSNSでの反響次第で再登場するケースがあるのです。
もしスタミナ超特盛丼を食べたい場合は、以下の方法で情報をチェックしておくと良いでしょう。
- 吉野家公式サイトのニュースリリース
- X（旧Twitter）やInstagramの公式アカウント
- 各店舗の店頭ポスターやキャンペーン告知
- フードニュースサイト（食品産業新聞社など）
再販の可能性はある？
結論から言えば、「再販の可能性はゼロではない」といえます。
過去に一度復活した実績があり、商品としての人気も高いことから、再びキャンペーン限定で登場する可能性は十分あります。
ただし、通年メニューとしての復活は難しいでしょう。調理コスト・オペレーション効率・店舗人員の関係などから、レギュラー化にはハードルがあると考えられます。
再登場があるとすれば、「夏のスタミナフェア」や「ボリュームメニュー特集」といった限定企画での販売が有力です。
吉野家がスタミナ系メニューを展開する理由
吉野家はここ数年、スタミナやガッツリ系メニューを定期的に展開しています。背景には「若年層男性客の獲得」と「外食需要の回復」があります。
コロナ禍以降、テイクアウト・デリバリー需要が拡大した一方で、ボリュームのある商品が売れ筋となりました。スタミナ超特盛丼のような“食べ応え重視”の商品は話題性が高く、SNS拡散効果も見込めるため、吉野家にとってはプロモーション効果の大きい戦略商品でもあります。
今後もこの系統の“期間限定スタミナ丼”が新商品として登場する可能性は高く、名称や構成を変えながら実質的な後継メニューが展開されることも考えられます。
吉野家のスタミナ超特盛丼はもう食べられない？まとめ
スタミナ超特盛丼は、吉野家が2020年に発売した「肉3種盛り・ボリューム満点」の人気商品でした。
その後、販売休止や取扱店舗の減少を経て、現在はレギュラーメニューから姿を消しています。
しかし、2025年のキャンペーンで一時的に復活した実績もあり、再登場の可能性は残されています。
現状では「販売終了」というよりも、「期間限定・キャンペーン時のみ販売される特別メニュー」と考えるのが正確です。
スタミナ超特盛丼が気になる方は、吉野家の公式発表やSNSの最新情報をチェックしておくとよいでしょう。
再び“肉の祭典”を味わえる日が来るかもしれません。
