最近、「ダイソーのL型プラグが見つからない」「売り場から消えてる」と話題になっています。実際に店舗を回っても見かけないという声が増えており、「販売終了になったのでは？」と気になる人も多いでしょう。ここでは、ダイソーで人気だったL型プラグの販売状況や終了の背景、そして代わりに使える商品について、わかりやすく整理して紹介します。
ダイソーのL型プラグとは？特徴と便利な使い方
まず、L型プラグとはどんなものかを簡単におさらいしておきましょう。
L型プラグは、電源コードの差し込み部分が「L字型」に曲がった形をしたプラグです。普通のまっすぐなプラグに比べて、壁にぴったり接するようにコードを取り回せるのが特徴。家具の裏や狭いスペースのコンセントでも使いやすく、延長コードや電源タップの差込口を無駄なく使いたい人にはとても便利なアイテムです。
ダイソーでは、100円（税別）で「L型プラグ横 L665」という商品が販売されていました。定格電圧125V、定格電流15A、合計1500Wまで対応という、家庭用としては標準的な仕様です。PSEマーク付きで、日常的な家電には十分対応できるレベルでした。
「販売終了」と言われるようになった背景
実は、ダイソー公式通販サイトで「L型プラグ横 L665」のページを開くと、「在庫：売り切れです」と表示されています。つまり、公式としては現在在庫なしの状態。しかも、以前販売されていた「縦向きタイプ」のL型プラグはすでに掲載自体がなくなっており、実店舗でも見かけることが少なくなっています。
このことから、SNSや口コミサイトでは「販売終了になったのでは？」という声が広がっているわけです。
ただし、ダイソーから正式に「販売終了」という発表は出ていません。100円ショップでは、商品の入れ替えサイクルが非常に早く、在庫がなくなれば一時的に店頭から消えることもよくあります。特に電気用品は安全基準の変更やコスト面の影響を受けやすいため、「販売終了に近い状態」になっている可能性が高いと考えられます。
なぜ販売終了（または在庫切れ）になったのか？
ダイソーのL型プラグが販売終了と見られている理由はいくつかあります。代表的なものを順に見ていきましょう。
1. 商品入れ替え・コスト調整の可能性
100円ショップでは、一定期間ごとに商品を入れ替えるのが一般的です。電気用品は特に安全検査や輸入コストがかかるため、採算が合わないと判断されれば生産を終了することもあります。L型プラグは100円で提供するにはコストが高く、利益率の低い商品だった可能性があります。
2. 安全基準の変更
L型プラグのような電気部品は、電気用品安全法（PSE法）の対象製品です。定格電流・絶縁構造・素材などが基準を満たさなければ販売できません。もし基準改定があった場合、メーカーや輸入元が対応できずに製造を停止するケースもあります。ダイソーの商品は海外製が多く、安全基準対応のコストが増したことも考えられます。
3. 売れ行きの影響
L型プラグは便利な反面、需要が限定的です。特定の場所でしか使わない人が多く、長く使えるため買い替え需要も少ないアイテム。売れ行きが落ち着くと、店頭スペースの都合で取り扱いが減っていくことがあります。
4. 在庫回転と物流面の問題
100均商品は大量生産・大量出荷が前提ですが、電気用品は取り扱い管理が複雑なため、他の雑貨に比べて補充頻度が低くなりがちです。オンラインストアで「売り切れ」状態が続くのも、補充の優先度が低い可能性を示しています。
現在は「横向きタイプ」だけが流通か？
かつては「縦向きタイプ」と「横向きタイプ」の両方が販売されていましたが、現在確認できるのは横向きだけ。縦向きタイプを探しても、公式・非公式問わずほとんどヒットしません。2023年時点のレビューや記事でも「今は横向きしか売られていない」と書かれています。
横向きタイプのL型プラグは、家具の裏などでスペースを取らず、コードが横方向に逃がせるのがメリット。ただし、縦向きのほうが合うレイアウトもあるため、「前のタイプが良かったのに」という声も少なくありません。この点からも「縦向きタイプ廃盤説」が濃厚です。
代替商品はどこで買える？おすすめの選び方
ダイソーで手に入らないなら、他の店舗や通販で探すのが現実的です。L型プラグは家電量販店やホームセンター、Amazon・楽天などの通販サイトでも多数販売されています。
おすすめは次のようなポイントで選ぶことです。
- 定格容量を確認：1500W以上対応かどうかをチェック。電子レンジやドライヤーなど、高消費電力機器には対応していない商品もあります。
- 安全マーク（PSE）付き：日本の電気用品安全法をクリアしている証です。
- 方向（縦向き・横向き）を確認：使用環境に合わせて選ぶと、コードの取り回しがスムーズになります。
- 絶縁カバー付き：トラッキング防止のために、根元部分に絶縁カバーがあるものが安心です。
例えば、YAZAWAやELPAといったメーカーからは、耐久性の高いL型プラグアダプターが販売されています。価格は数百円〜千円程度とダイソーより高いものの、安全性・品質を考えれば納得できる範囲です。
安全に使うための注意点
L型プラグは便利ですが、正しく使わなければ事故の原因になることもあります。いくつかの基本的な注意点を押さえておきましょう。
- 定格を超える家電には使わない：1500Wを超える製品（ドライヤー、電気ストーブなど）は避ける。
- 湿気の多い場所での使用はNG：浴室・屋外などでは使用しない。
- ホコリがたまりやすい場所に注意：プラグの根元にホコリが溜まるとトラッキング火災の原因になります。
- 長期間差しっぱなしにしない：定期的に抜いて接触部分を確認することで、発熱トラブルを防げます。
100円ショップ製品に限らず、電気用品を使う際は「安い＝安全」ではない点を理解しておくことが大切です。
店頭で見かけない時の対処法
もし「どうしてもダイソー製が欲しい」という場合は、次のような方法を試してみてください。
- 店舗在庫を問い合わせる：大型店舗や郊外店舗では在庫が残っているケースがあります。
- 公式通販の再入荷通知を設定する：ダイソーのネットストアで「在庫なし」商品にも通知登録ができます。
- 他の100円ショップをチェック：セリアやキャンドゥなどでも同様のL型プラグを扱っていた時期があります。
ただし、在庫が出ても再生産ではなく「旧在庫の放出」である可能性が高いため、早めの購入がおすすめです。
ダイソーのL型プラグ販売終了まとめ
ここまで紹介してきた情報を整理すると、ダイソーのL型プラグは「完全終了」ではなく「実質的に販売終了状態」と言えるでしょう。公式サイトにはページが残っているものの、在庫はなく、店舗でも見かける機会が減っています。特に「縦向きタイプ」は過去モデルとして消えており、再販の見込みは薄い状況です。
一方で、家電量販店やネット通販では品質の高い代替品が豊富にそろっています。L型プラグ自体は珍しい商品ではないため、代替品を選ぶ際に「方向」「定格容量」「安全性」の3点をチェックすれば、十分満足できる商品が見つかるでしょう。
L型プラグは、限られたスペースを有効に使うための小さな工夫アイテム。もし店頭でダイソー製が見つからなくても、焦らず他の選択肢を探してみてください。安全で便利な電源まわりを整える第一歩になるはずです。
