「JPYCってどこで買えるの？」
最近そんな疑問を持つ人が増えています。
日本円に連動したステーブルコインとして注目されるJPYC（JPY Coin）。暗号資産の中でも価格が安定しているのが特徴で、送金や決済、DeFi（分散型金融）などさまざまな用途で活用されています。
ここでは、JPYCの買い方、取り扱い場所、注意点を初心者にもわかりやすく紹介していきます。
JPYCとは？日本円と1対1で連動するステーブルコイン
まず、JPYC（JPY Coin）とは「1JPYC＝1円」を目指す日本円連動型のステーブルコインです。
発行元はJPYC株式会社で、預金や国債などの安全資産を100％裏付けにして発行されています。
2025年8月には資金決済法に基づく「資金移動業者」として登録され、法的にも裏付けのある電子決済手段として認められました。
ステーブルコインというと、USDT（テザー）やUSDC（USDコイン）など米ドル建てのものが有名ですが、JPYCは“円建て”で利用できるのが大きな特徴。
暗号資産を保有したいけれど、価格変動のリスクを抑えたい人にとって便利な選択肢です。
JPYCはどこで買える？現在の入手ルート
結論から言うと、JPYCを最も安全・確実に入手できるのは「JPYC EX（公式サイト）」です。
JPYC EX（公式プラットフォーム）で直接購入
JPYC株式会社が運営する公式サービス「JPYC EX」では、銀行振込によって日本円から直接JPYCを発行することができます。
取引所を経由しないため、価格変動や手数料のリスクを最小限に抑えられます。
購入の流れはシンプルで、以下のステップで完結します。
- MetaMaskなどのウォレットを準備
- JPYC EXに登録
- 本人確認（マイナンバーカードによる電子認証）
- ウォレットアドレスを登録
- 銀行振込で日本円を入金
- JPYCがウォレットに送金される
最低購入額は3,000円から（Polygon／Avalancheの場合）。
発行・償還手数料は無料で、1日の上限金額（おおむね100万円前後）も設定されています。
暗号資産取引所での取り扱い状況
国内外の大手取引所では、現時点でJPYCを直接売買できるところはほとんどありません。
BinanceやbitFlyer、Coincheckなど主要CEX（中央集権型取引所）ではまだ上場していないのが現状です。
そのため、「取引所で簡単に買う」という形は現時点では難しいといえます。
一方で、分散型取引所（DEX）を使えば、JPYCを他の通貨（USDTやETHなど）と交換することは可能です。
UniswapやSushiSwapなどのスワップ機能を利用すれば、JPYCの入手自体はできるものの、流動性が少なくスリッページ（価格乖離）のリスクもあります。
そのため、初心者や安全重視のユーザーには、公式サイト経由での購入が圧倒的におすすめです。
JPYCを買う具体的な手順
ここでは、初めてJPYCを購入する人向けに、具体的な流れをもう少し詳しく解説します。
1. ウォレットを用意する
JPYCを受け取るために必要なのが「ウォレット」です。
MetaMaskなど、Ethereum／Polygon／Avalancheに対応したウォレットをインストールし、秘密鍵やリカバリーフレーズを安全に保管します。
2. JPYC EXでアカウントを作成
JPYC公式サイトでメールアドレスなどを登録し、アカウントを開設します。
その後、本人確認手続きに進みます。
3. 本人確認（KYC）
マイナンバーカードとスマホを使った電子認証で、最短1分程度で完了します。
本人確認が完了すると、ウォレット登録や購入手続きが可能になります。
4. JPYCを発行する
発行したい金額を入力して、指定された銀行口座に振込を行います。
入金確認後、自動的にJPYCが発行され、ウォレットに送付されます。
数時間程度で反映されるケースが多く、難しい手順はありません。
5. ウォレットでJPYCを確認
ウォレット内でJPYCトークンのアドレスを追加すれば、残高を確認できます。
Polygonなどのネットワークではガス代（取引手数料）が非常に安いため、少額の送金や支払いにも向いています。
JPYCを利用するメリット
JPYCの魅力は「安定性」と「実用性」の両立にあります。
- 1JPYC＝1円の価値を維持
- 日本円のデジタル決済手段として活用可能
- 国内の法制度に準拠している安心感
- EthereumやPolygonなど複数ネットワークに対応
- NFTやDeFiでそのまま使える
特にWeb3やメタバースの世界では、日本円ベースで支払いができる手段が少なく、JPYCはその橋渡し的存在として期待されています。
JPYCを扱う際の注意点
便利な反面、JPYCにもいくつかの注意点があります。
- 取引所での売買は限定的
まだ上場していない取引所が多く、流動性が低いです。 - 送金先ネットワークの間違いに注意
Polygon用のJPYCをEthereumに送ってしまうなど、チェーンを誤ると資産を失うリスクがあります。 - 二次流通の価格乖離
DEXなどで取引する場合、1JPYC＝1円を下回るケースもあり、安定性が崩れる可能性もゼロではありません。 - 公式発行の一時停止や仕様変更に注意
JPYCは法改正や運営方針の変更により、発行条件が変わることがあります。公式発表を常にチェックしておくことが大切です。
JPYCの今後と将来性
2025年に入ってから、日本ではステーブルコイン関連の法整備が一気に進みました。
その中で、JPYCは「国内初の円建てステーブルコイン」として正式に発行が始まり、規制に適合した数少ないプロジェクトのひとつです。
今後は次のような展開が期待されています。
- 国内取引所での上場・売買機能の拡充
- Web3決済やECサイトでの導入
- 海外送金や国際決済への応用
- DeFi・NFTなどブロックチェーン活用の拡大
法制度とテクノロジーの両輪がそろい、円建てデジタル通貨の普及が進めば、JPYCは個人・企業双方にとってより身近な存在になっていくでしょう。
JPYCはどこで買える？まとめ
最後に改めて整理します。
- JPYCは「JPYC EX」で買える（公式サイトで直接発行）
- 取引所での売買はまだ限定的
- DEXやスワップ機能でも取引可能だが、リスクあり
- 公式発行ルートが最も安全で確実
ステーブルコインとしての安定性、日本円建ての利便性、法的整備の進展。
JPYCは、これからのWeb3時代を支える“日本発の安定通貨”として、ますます注目が高まっています。
これからJPYCを購入してみたい人は、まずはJPYC EXの公式サイトをチェックし、ウォレット準備と本人確認から始めてみるのが第一歩です。
