電車やバスの移動に欠かせない交通系ICカード「PASMO」。東京を中心に、いまや全国の多くの交通機関や店舗で使える便利なカードです。しかし、初めて利用する人の中には「PASMOってどこで買えるの？」「コンビニでも買えるの？」と疑問に思う人も多いでしょう。
この記事では、PASMOの購入場所やチャージ方法、カードの種類や注意点までをわかりやすく解説します。
PASMOとは？基本の仕組みをおさらい
PASMOは、首都圏の私鉄や地下鉄、バスなどで使える交通系ICカードです。2007年に導入されて以来、タッチひとつで改札を通過できる利便性から、多くの利用者に支持されています。
Suicaと同じように電子マネー機能も搭載されており、コンビニや自販機、カフェなどで支払いに使うことも可能です。さらに全国相互利用サービスにより、関西や東北など他エリアの鉄道でも利用できるのが特徴です。
PASMOには「無記名」「記名」「定期券付き」「小児用」などいくつかの種類があります。それぞれの特徴を簡単に整理しておきましょう。
- 無記名PASMO：誰でも購入でき、すぐに使える。紛失時の再発行は不可。
- 記名PASMO：名前や生年月日を登録して発行。紛失時に再発行可能。
- PASMO定期券：定期券情報を搭載。通勤・通学に便利。
- 小児用PASMO：小学生以下の子ども向けで割引運賃が適用。
これらはすべて駅で発行され、用途や利用スタイルに合わせて選ぶことができます。
PASMOはどこで買える？購入できる場所一覧
PASMOは「どこでも買える」わけではありません。購入できるのは、基本的にPASMOを導入している鉄道会社やバス会社の駅構内の券売機や窓口です。
駅の券売機で購入する方法
多くの私鉄・地下鉄駅には、PASMOを発行できる専用券売機があります。
操作はとても簡単で、画面の「ICカード新規購入」や「PASMO購入」などのボタンを押し、チャージ金額を選択して現金を投入するだけ。数十秒でカードが発行されます。
初回購入時には「デポジット（預り金）」として500円が必要です。例えば2,000円で購入すると、実際に使える金額は1,500円分となります。
窓口で購入する方法
定期券付きPASMOや記名PASMO、小児用PASMOを購入する場合は、駅の定期券売り場やサービスカウンターで申し込みを行います。
このとき、記名や年齢確認が必要な場合があるため、本人確認書類（保険証や学生証など）を持参しておくとスムーズです。
購入できる鉄道・バス事業者の例
PASMOを導入している主な事業者には、東京メトロ、都営地下鉄、京王電鉄、小田急電鉄、東急電鉄、西武鉄道、東武鉄道、京急電鉄、京成電鉄、相鉄などがあります。
また、これらの鉄道会社に接続するバス会社（東急バス、小田急バス、京王バスなど）でも販売されている場合があります。
空港でも購入可能
旅行者にとって便利なのが、空港での購入。羽田空港、成田空港ともに、空港連絡鉄道（京急・東京モノレール・成田エクスプレスなど）の駅でPASMOを購入できます。日本に到着したその場で入手できるため、訪日観光客にも人気です。
コンビニでは買えない？よくある勘違い
「コンビニで買えるのでは？」と思う人も多いですが、PASMO本体はコンビニでは購入できません。
購入できるのはあくまで駅構内の券売機または窓口のみです。コンビニではチャージや決済は可能ですが、新規発行はできない点に注意しましょう。
また、オンラインショップやネット通販でもPASMOカードの販売は行われていません。偽物や転売品を購入してしまうトラブルも報告されているため、必ず正規ルートで入手するのが安全です。
PASMOのチャージ方法を徹底解説
PASMOを手に入れたら、次はチャージ（入金）です。チャージ方法は複数あり、現金だけでなくクレジットカード連携やスマホアプリも利用できます。
駅でチャージする
もっとも一般的なのが、駅の券売機や精算機でチャージする方法です。
PASMOを機械に挿入し、チャージ金額を選択して現金を入れるだけで完了します。チャージできる金額は1,000円単位が基本です。
コンビニや店舗でチャージする
カードを持っていれば、セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなど主要コンビニのレジでもチャージ可能です。
店員に「PASMOにチャージお願いします」と伝え、現金を渡してカードを端末にタッチすれば完了。
一部スーパーやドラッグストアでも対応しています。
バス車内でチャージ
PASMO対応バスの中では、運転手に申し出ることで現金チャージできる場合もあります。
ただし、対応していないバス会社もあるため、事前に確認しておくと安心です。
オートチャージ機能も便利
PASMOをクレジットカードと紐づけることで、残高が一定額を下回ると自動的にチャージされる「オートチャージ」機能も利用できます。
対応クレジットカードは鉄道会社ごとに異なり、東急カードや小田急OPカード、京王パスポートカードなどが代表的です。日常的に交通機関を利用する人にはとても便利な仕組みです。
モバイルPASMOという選択肢
最近では、スマートフォンで利用できる「モバイルPASMO」も登場しています。
AndroidスマホやiPhone（Apple Pay対応端末）で利用でき、アプリをインストールすればカードなしでPASMOを使うことが可能です。
モバイルPASMOのメリットは、チャージや定期券購入がすべてスマホ上で完結すること。クレジットカードから直接チャージできるため、現金を持ち歩く必要もありません。
また、万一の紛失や機種変更の際も、アカウント連携で残高や定期券情報を引き継げます。
ただし、モバイルPASMOはスマホの対応機種やOSバージョンに制限があるため、事前に対応状況を確認しておくことが大切です。
購入時と利用時の注意点
PASMOを購入・利用する際には、いくつか気をつけたいポイントがあります。
- デポジット500円は返却可能
PASMOを返却すると、500円のデポジットが戻ってきます。ただし、カードが破損していたり、残高が残っている場合は注意が必要です。 - 紛失した場合の再発行可否
記名PASMOや定期券付きPASMOは、紛失届を出すことで再発行が可能です。無記名PASMOは再発行できません。 - チャージ上限は20,000円まで
PASMOにチャージできる上限金額は20,000円。超過すると入金できないため、残高を確認してからチャージしましょう。 - 定期券の購入や変更は窓口で
通学や通勤用の定期券は駅の定期券売り場で手続きを行います。購入時には通学証明書や勤務証明が必要な場合もあります。
PASMOを買うならどこが一番おすすめ？
結論として、PASMOは駅の券売機か窓口で購入するのが唯一かつ最も確実な方法です。
特に初めてPASMOを持つ人は、窓口で「記名PASMO」を作るのがおすすめ。万が一の紛失時にも再発行でき、長く安心して使えます。
一方、スマホユーザーであれば、モバイルPASMOを活用するのも良い選択肢です。アプリ上でチャージも管理も完結し、物理カードを持ち歩く必要がありません。
PASMOはどこで買える？まとめとこれからの使い方
PASMOは、首都圏を中心に全国の公共交通や店舗で使える便利なICカードです。
ただし、購入できるのは「駅構内の券売機・窓口のみ」であり、コンビニやネットでの新規発行はできません。
一度カードを手に入れれば、駅・コンビニ・バスなどさまざまな場所でチャージでき、電子マネーとしての活用範囲も広がります。
また、スマホで使えるモバイルPASMOを活用すれば、より快適でキャッシュレスな移動が可能です。
これからPASMOを購入する人は、まず最寄りの鉄道駅に足を運んでみましょう。窓口や券売機で数分の手続きだけで、あなたの毎日の移動がぐっとスムーズになります。
