京都観光を計画するとき、まず気になるのが「移動手段」。市内には有名な神社仏閣が点在していて、地下鉄やバスを乗り継ぐことが多いですよね。そんなときに便利なのが「京都一日乗車券」。この記事では、京都一日乗車券がどこで買えるのか、購入方法や使い方、そしてお得に使うコツまで、わかりやすく解説します。
京都一日乗車券とは?まずは基本をチェック
「京都一日乗車券」は、京都市営地下鉄と市バスを1日中自由に乗り降りできる便利なチケットです。
正式名称は「地下鉄・バス1日券」。料金は大人1,100円、小児550円となっていて、利用当日に限り有効です。
この一枚で、京都市営地下鉄(烏丸線・東西線)と京都市バスの全線、さらに一部の私鉄バス(京阪バス・西日本JRバスなど)の路線も乗り放題になります。観光地を効率よく巡りたい人には、まさに“京都観光の定番アイテム”と言えるでしょう。
ちなみに、以前は「市バス専用1日券」もありましたが、こちらは2023年9月末で販売終了しています。今は「地下鉄・バス1日券」が主流です。
一日乗車券の種類と選び方
京都市内の一日券には、主に2種類あります。
- 地下鉄・バス1日券
→ 地下鉄全線+市バス全線+一部民間バスを1日乗り放題
→ 料金:大人1,100円/小児550円
→ 市バス・地下鉄両方を利用する観光スタイルに最適 - 地下鉄1日券
→ 京都市営地下鉄(烏丸線・東西線)だけを1日乗り放題
→ 料金:大人800円/小児400円
→ 地下鉄沿線の観光地を中心に回る人向け
どちらの券も観光施設での割引特典があります。二条城、京都市動物園、京都文化博物館、京都鉄道博物館などで提示すると入場料の割引が受けられる場合も。
行きたいスポットが市バスルート上に多いか、地下鉄沿線に集中しているかで、どちらを選ぶか決めるのがおすすめです。
京都一日乗車券はどこで買える?
ここが一番気になるポイントですよね。京都一日乗車券は、以下の場所で購入できます。
- 市バス・地下鉄案内所(京都駅、四条駅、北大路駅など)
観光客にわかりやすい場所で、スタッフに質問しながら購入できます。 - 地下鉄各駅の券売機
地下鉄1日券はもちろん、地下鉄・バス1日券も販売されています。当日券としての扱いが多いです。 - 市バス営業所(西賀茂、梅津、横大路、錦林、九条、洛西、烏丸など)
各営業所の窓口で購入可能です。 - 市バス車内
運転士から直接購入できます。ただし枚数に限りがあり、売り切れていることもあります。なるべく乗車前に買っておくのが安心です。 - コンビニや観光案内所
市内の一部コンビニ、ホテル、観光案内所でも取り扱いがあります。観光地に着いてからでも手に入りやすいのが便利。 - オンライン(KANSAI MaaSアプリなど)
スマートフォンアプリで事前購入できるデジタル版も登場。購入後は現地で紙の乗車券と引き換える仕組みです。
京都駅から出発する人は、駅地下の「コトチカ京都 市バス・地下鉄案内所」またはバスターミナル付近の券売機を利用するのがもっともスムーズです。
一日乗車券の使い方を覚えておこう
購入したあとは、実際にどう使うのかを確認しておきましょう。
地下鉄での使い方
改札機の黄色い差し込み口に券を通すと、利用日が印字されます。その日中なら何度でも乗り降り自由です。再利用時は改札に通すだけでOK。
市バスでの使い方
最初に乗ったバスで降車時に運賃箱に券を差し込み、日付を印字します。2回目以降は、降車時に日付面を運転士に見せればOK。
市バスの乗り降りが多い観光プランでは、特に重宝します。
お得に使うためのコツ
せっかく一日乗車券を買うなら、できるだけお得に使いたいですよね。いくつかポイントを紹介します。
- 1日に3回以上乗るなら元が取れる
市バスは1回230円、地下鉄は1回260〜370円ほど。数回乗るだけで一日券の方が安くなるケースが多いです。 - 観光施設の割引を活用
一日券提示で入場料が割引になる施設が多数あります。訪れる前に特典対象施設をチェックしておくと、交通費以外でも節約できます。 - エリアをまたぐ観光ルートに便利
金閣寺→銀閣寺→祇園→京都駅のように、市内を横断する観光には最適。乗り継ぎが多くても追加料金なし。 - 事前購入でスムーズに観光スタート
混雑時や観光シーズンは、バス車内販売が売り切れることも。到着後すぐに観光できるよう、前もって券を用意しておくのがおすすめです。
注意点と知っておきたいルール
便利な一日乗車券ですが、いくつか注意点もあります。
- 地下鉄・バス1日券は 利用当日限り有効。前日購入した場合、翌日には使えません。
- 紛失・破損時の再発行は不可。券はしっかり保管しましょう。
- 一部のバス路線(高速バス、空港リムジンバス、特急バスなど)は対象外です。
- 「デジタル券」を買った場合は、現地の指定窓口で紙の券に引き換える必要があります。
対象外の路線を利用すると別途運賃が発生するため、目的地がカバーされているかどうかを事前に確認しておくと安心です。
一日乗車券がおすすめな人・そうでない人
向いている人
- 1日に複数の観光地を巡りたい人
- バスと地下鉄を組み合わせて移動する予定の人
- 割引特典を活かして観光費を節約したい人
- 予定を柔軟に変えながら行動したい人
向いていない人
- 地下鉄沿線の観光地を少しだけ巡る人
- 徒歩圏内のエリアに滞在する人
- 京阪電車や近鉄など、私鉄を中心に使う予定の人
移動が少ない場合は、通常の運賃のほうが安くなることもあります。自分の観光プランに合わせて選ぶのがポイントです。
モデルルートで見る「お得感」
実際に一日乗車券を使った場合のイメージを紹介します。
例:
京都駅 → 地下鉄で烏丸御池 → 市バスで金閣寺 → 市バスで銀閣寺 → 地下鉄で祇園 → 再びバスで京都駅へ。
このルートを通常運賃で回ると、合計で約1,600円。
京都一日乗車券なら1,100円で済むので、約500円お得になります。
しかも複数の観光地を自由に回れるので、時間のロスも最小限。京都を一日中満喫できます。
京都一日乗車券はどこで買える?迷わないためのまとめ
最後に、この記事のポイントを整理します。
- 京都一日乗車券(地下鉄・バス1日券)は 市バス・地下鉄案内所、駅券売機、市バス営業所、バス車内、コンビニ、オンライン などで購入できる。
- 地下鉄1日券(800円)もあり、行き先によって使い分けが可能。
- 観光施設での割引や特典を上手に活用すれば、交通費以上にお得。
- バス車内販売は枚数限定のため、事前購入がおすすめ。
- 京都駅地下の「コトチカ京都案内所」が最もわかりやすい購入場所。
京都観光を一日でたっぷり楽しむなら、京都一日乗車券は欠かせないアイテム。
移動費を節約しながら、自由に巡る旅を楽しんでください。
