「国債って聞いたことあるけど、実際どこで買えるの？」
そんな疑問を持つ人は多いと思います。株や投資信託ほど身近ではないけれど、国が発行している安心感と元本保証の仕組みから、実は初心者でも手を出しやすい金融商品なんです。ここでは、国債の買い方やおすすめの販売先、選び方のポイントをわかりやすく解説します。
国債とは？まずは仕組みをざっくり理解しよう
国債（こくさい）は、日本政府が資金を集めるために発行する「借用証書」のようなもの。私たちはその国債を買うことで国にお金を貸し、代わりに利子を受け取る仕組みです。
中でも「個人向け国債」は、一般の個人投資家が少額から購入できるように作られた商品。
1万円から購入でき、満期まで保有すれば必ず元本が返ってくる「元本保証」の仕組みがあるため、投資初心者にも人気があります。
個人向け国債には主に次の3種類があります。
- 変動金利型（10年満期）
- 固定金利型（5年満期）
- 固定金利型（3年満期）
金利の仕組みはそれぞれ異なりますが、いずれも「半年ごとに利息が支払われる」点は共通しています。
国債はどこで買える？主な販売先を紹介
「国債はどこで買えるのか？」という疑問に対して、答えは意外とシンプル。
大きく分けると、次のような場所で購入できます。
- 銀行（都市銀行・地方銀行）
- 証券会社（ネット証券を含む）
- 郵便局・ゆうちょ銀行
- 信用金庫や農協などの地域金融機関
それぞれの特徴を簡単に見ていきましょう。
銀行で買う
メガバンク（三菱UFJ・みずほ・三井住友など）や地方銀行では、窓口で国債を購入できます。
スタッフに相談しながら手続きを進められるため、初めてでも安心です。
ただし、銀行によって取り扱う国債の種類や募集期間が異なる場合があるため、事前に確認が必要です。
また、来店手続きが中心なので、平日しか時間が取れない人には少し不便かもしれません。
証券会社・ネット証券で買う
楽天証券、SBI証券、マネックス証券など、ネット証券を通じてオンラインで購入する方法もあります。
口座を持っていれば、申し込みから購入までスマホやPCで完結するのが魅力です。
手数料は基本的にかからず、他の投資（株式・投資信託など）と一緒に管理できる点も便利。
ただし、対面サポートがないため、ある程度自分で内容を理解して判断する必要があります。
郵便局・ゆうちょ銀行で買う
全国の郵便局やゆうちょ銀行でも国債を取り扱っています。
「いつも使っている口座で完結できる」という安心感から、年配層を中心に根強い人気があります。
現金での購入はできず、ゆうちょ口座からの引き落としとなります。
そのため、申し込みの前に口座残高を確認しておきましょう。
信用金庫・農協など地域金融機関で買う
地元密着型の金融機関でも国債を扱っているところがあります。
地元の支店で相談できる安心感がありますが、取り扱いのない店舗もあるため事前確認が必要です。
購入までの流れを具体的に紹介
国債を買う流れは、思っているよりもシンプルです。基本的には次のステップで進みます。
- 金融機関の口座を用意する
（銀行口座・証券口座など） - 募集期間中に申し込む
国債は毎月募集されており、申し込み期間が決まっています。 - 購入代金を支払う
銀行やゆうちょの口座から引き落とされます。 - 発行日に国債が割り当てられる
その後、半年ごとに利息を受け取る仕組みです。
最初の口座開設や本人確認には多少時間がかかるものの、一度開設してしまえば2回目以降はスムーズです。
途中で解約できる？中途換金の仕組み
国債は基本的に満期まで持ち続ける商品ですが、もし急にお金が必要になった場合は「中途換金」も可能です。
ただし、発行から1年を過ぎていないと換金できず、さらに「直近2回分の利息分」が差し引かれる点には注意が必要です。
とはいえ、株式や投資信託のように価格変動による損失リスクがないため、「満期まで待てば確実に元本が戻る」という安心感は大きな魅力です。
初心者が国債を買うならどのタイプがおすすめ？
国債には3年・5年・10年など複数のタイプがあります。
選ぶ際のポイントは「金利」と「運用期間」です。
- 変動10年型：長期で持てる人、金利上昇に備えたい人に向く
- 固定5年型：中期的に安定運用したい人向け
- 固定3年型：短期間で試したい初心者におすすめ
特に初めて購入する場合は、まず「固定3年型」から少額で試してみるのが安心です。
仕組みを理解しながら、満期後に再投資する人も多くいます。
どこで買うのがベスト？目的別おすすめ販売先
人によって「どこで買うべきか」の正解は違います。
自分の投資スタイルや目的に合わせて選ぶのがポイントです。
最近はネット経由での申し込みが増えており、特に若い世代では証券会社を通じたオンライン購入が主流になっています。
国債を買うメリットと注意点
メリット
- 元本保証で安全性が高い
- 少額（1万円）から購入可能
- 中途換金もできる（1年経過後）
- 国が発行しているため信頼性が高い
注意点
- 利率は低く、大きなリターンは期待できない
- 1年以内の換金はできない
- 金利が上がっても固定型では反映されない
国債は「増やす」よりも「減らさない」資産運用を目指す人に向いています。
今のタイミングで国債を検討する理由
物価上昇や株式市場の変動が続く中で、「とにかく安全に資産を守りたい」という人が増えています。
そんな背景から、国債への注目が再び高まっています。
特に最近は金利上昇の兆しもあり、変動10年型を中心に人気が拡大。
リスクを取らずに長期安定運用を目指す層には魅力的な選択肢です。
国債はどこで買える？まとめ
ここまで紹介したように、国債は銀行・証券会社・ゆうちょなど、身近な金融機関で誰でも購入できます。
しかも1万円から始められ、元本保証付き。投資初心者でも安心して資産運用をスタートできる商品です。
まずは「どこで買うか」を決め、自分の生活スタイルに合った方法で始めてみましょう。
相談しながら進めたいなら銀行や郵便局、スマホで完結させたいならネット証券が便利です。
国債は派手さはないけれど、堅実に資産を守るための頼もしい味方。
リスクを抑えながら着実に運用を始めたい人にとって、最初の一歩として最適な選択肢です。
