山形の名物として知られる「のし梅」。梅の爽やかな酸味とほんのりした甘みが口に広がる、上品な和菓子です。昔から山形土産の定番として人気がありますが、「実際どこで買えるの?」「おすすめのお店は?」と気になる人も多いでしょう。この記事では、山形県内でのし梅を購入できるお店や、東京など県外で買えるスポット、さらには通販情報までまとめて紹介します。
のし梅ってどんなお菓子?
まずは簡単に「のし梅」についておさらいしておきましょう。
のし梅は、梅の果肉をすりつぶし、砂糖や寒天、水あめなどを加えて練り上げ、薄くのばして乾燥させた伝統的な和菓子。竹の皮に挟んで一枚ずつ包まれているのが特徴で、見た目も香りもどこか懐かしさを感じさせます。
その起源は江戸時代にさかのぼります。当時は梅を使った「気付け薬」として考案されたものが、次第に菓子として発展し、現在の形になったと言われています。山形県は梅の産地としても知られ、寒天や和菓子の文化も根付いていることから、のし梅が地域を代表する銘菓として広まったのです。
山形でのし梅が買える老舗店
乃し梅本舗 佐藤屋(山形市)
山形で「のし梅」といえば、まず思い浮かぶのが「乃し梅本舗 佐藤屋」。江戸時代から続く老舗で、創業から200年以上にわたってこの菓子を作り続けています。
伝統の製法を守りつつも、現代的な感覚を取り入れた新しい和菓子も展開しており、地元の人だけでなく観光客にも人気です。
本店は山形市十日町にあり、直営店のほか、県内の百貨店や駅ビルのお土産売り場でも購入可能。包装も上品で贈答用にもぴったりです。通販サイトも充実しているので、旅行後のリピート購入にも便利です。
玉屋総本店(山形市)
もう一つの有名店が「玉屋総本店」。こちらも山形を代表するのし梅の製造元で、梅の香りと寒天の食感のバランスが絶妙。創業当初から「自然な酸味と甘みの調和」を大切にしており、素朴ながらも深みのある味わいが魅力です。
パッケージは5枚入り・10枚入り・15枚入りなど用途に合わせて選べるため、お土産や贈り物としても使いやすいです。山形駅近くの土産物店でもよく見かけます。
木村屋(鶴岡市)
鶴岡市に本店を構える「木村屋」でも、のし梅を扱っています。山形の庄内地方では、木村屋ののし梅が地元の定番土産。薄くのばされた生地に梅の香りがしっかりと残り、後味がさっぱりしています。
鶴岡駅前や市内の観光スポットでも手に入りやすく、観光客にとっても立ち寄りやすいお店です。
山形観光で買うならここ!おすすめスポット
のし梅を買うなら、観光とセットで楽しむのもおすすめです。山形県内にはお土産スポットや物産館が点在しています。
- 山形駅ビル「エスパル山形」
新幹線利用者にとって便利な場所。佐藤屋や玉屋総本店などの銘菓が一度に揃うため、旅の帰り際の買い物にも最適。 - 蔵王温泉の土産店街
蔵王温泉の温泉街にも、山形銘菓を扱うお店が多数あります。湯上がりに立ち寄る観光客も多く、のし梅は人気の定番商品。 - 道の駅 天童温泉・寒河江チェリーランド
県内の道の駅では、地元菓子コーナーにのし梅が並ぶことがあります。試食や地方限定パッケージもあるため、旅の思い出作りにもぴったり。
東京など県外で買える場所
「山形までは行けないけど、のし梅を食べたい!」という人も安心。県外でも手に入る場所があります。
- おいしい山形プラザ(東京・銀座)
山形県のアンテナショップとして有名な施設。ここでは、佐藤屋や玉屋総本店ののし梅が販売されており、東京にいながら本場の味を楽しめます。
季節によっては、限定パッケージや他の山形銘菓との詰め合わせも登場します。 - 百貨店の銘菓コーナー・東北物産展
高島屋、伊勢丹、三越などの百貨店では、期間限定で「東北物産展」や「地方銘菓フェア」が開催されることが多く、その際にのし梅が並ぶことがあります。
ただし、常設販売ではないため、開催時期や在庫状況を事前に確認しておくのがおすすめです。
通販で買える!全国からお取り寄せ可能
最近では、のし梅を通販で手軽に購入する人も増えています。公式サイトや大手通販モールで簡単に注文でき、自宅にいながら本場の味を楽しめます。
- 乃し梅本舗 佐藤屋公式オンラインショップ
ギフト包装にも対応しており、季節限定の詰め合わせなども人気。賞味期限は比較的長めで、常温保存が可能です。 - 楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング
複数の店舗が出品しているため、価格や枚数を比較しながら選べます。5枚入りから15枚入りまで揃い、贈答用の箱入りタイプも豊富。
口コミでは、「冷やして食べるとより美味しい」「紅茶や日本茶との相性が良い」といった感想も見られます。 - ふるさと納税サイト
山形県の自治体によっては、のし梅が返礼品として登録されていることもあります。山形市や鶴岡市などが対象です。
のし梅を買うときの注意点
のし梅は和菓子の中でも日持ちしやすい部類に入りますが、保存環境には注意が必要です。直射日光を避け、常温の涼しい場所で保管するのが基本。開封後は早めに食べきるようにしましょう。
また、スーパーやコンビニなどでは取り扱いが少なく、主に専門店・物産館・通販が中心となります。特に観光地や百貨店では売り切れになることもあるので、確実に手に入れたい場合は事前予約やオンライン注文がおすすめです。
のし梅の魅力と楽しみ方
のし梅はそのまま食べても美味しいですが、ちょっとしたアレンジで新しい発見があるお菓子です。
冷蔵庫で軽く冷やすと酸味が引き立ち、夏場はより爽やかに。お茶うけとして日本茶に添えるのはもちろん、紅茶やワインとのペアリングも意外と好評です。
小さく切ってヨーグルトに混ぜるなど、現代風のアレンジにも向いています。
伝統的な見た目ながら、食べ方次第で現代のスイーツにも通じる魅力を持つのし梅。和と洋の境を超えて楽しめるのが、この菓子の奥深さです。
のし梅は山形のどこで買える?まとめ
のし梅は、山形を代表する伝統銘菓。地元では「乃し梅本舗 佐藤屋」「玉屋総本店」「木村屋」などの老舗で買うのが王道です。
旅行の際には山形駅や温泉街の土産店、道の駅などでも見つかりますし、東京のアンテナショップ「おいしい山形プラザ」でも購入可能。
遠方の人は、通販で取り寄せれば全国どこでも楽しめます。
爽やかな酸味と竹皮の香りが心に残る、山形の伝統の味。自分へのご褒美にも、誰かへの贈り物にもぴったりなのし梅を、ぜひ一度味わってみてください。
