肌トラブルに悩んでいる人なら、一度は耳にしたことがある「イオウカンフルローション」。昔からニキビや皮脂トラブルに使われてきた外用薬ですが、最近では店頭で見かける機会が減ってきたと感じる人も多いはず。
この記事では、イオウカンフルローションが現在どこで買えるのか、薬局や通販の取り扱い状況、そして使用時の注意点までを分かりやすく紹介します。
イオウカンフルローションとは?昔ながらの皮膚用ローション
イオウカンフルローションは、名前の通り「イオウ(硫黄)」と「カンフル(樟脳)」を主成分とする医薬品のローションです。
イオウには皮膚をやわらかくして角質を除去し、皮脂や汚れを落とす作用があります。一方、カンフルには消炎・鎮痛・鎮痒作用があり、かゆみや炎症をやわらげてくれます。
この2つの成分の組み合わせにより、ニキビや酒さ、脂性肌のトラブルなどに用いられてきました。
製造販売元の「東豊製薬」などが扱っている製品が有名で、1970年代から医療現場で処方され続けている、歴史ある外用薬です。
淡い黄色の懸濁液で、使用前にボトルをよく振る必要があります。朝は上澄み液、夜はよく混ぜた状態で使うという独特の使い方がされてきたことでも知られています。
イオウカンフルローションは市販されている?
結論から言うと、イオウカンフルローションは現在も販売されていますが、流通量はかなり限られています。
医薬品として有効な状態で登録されており、販売終了や製造中止の情報は公式には出ていません。ただし、昔ほど多くの薬局に並んでいるわけではありません。
近年はより使いやすいクリームやジェルタイプのニキビ薬が増えたこともあり、ローションタイプの需要が減ってきました。
そのため、扱う薬局が少なくなり、「店頭で見つけるのが難しい」と感じる人も多いのです。とはいえ、通販や一部の薬局では今も入手可能です。
薬局・ドラッグストアでの販売状況
イオウカンフルローションは、いわゆる第2類医薬品に該当します。そのため、薬剤師や登録販売者が常駐する薬局・ドラッグストアでのみ販売が可能です。
大手チェーンのドラッグストア(マツモトキヨシ、ウエルシア、スギ薬局など)でも取り扱っている店舗はありますが、全国的に見ればかなり少数派。
在庫がない場合も多く、「取り寄せ対応」になることもあります。
そのため、購入を希望する場合は事前に電話で在庫を確認しておくのが確実です。
また、医薬品のため、店頭で購入する際は薬剤師による説明を受けることが義務付けられています。
使用上の注意や副作用のリスクをきちんと理解してから購入しましょう。
通販での購入方法と価格の目安
店頭での入手が難しい場合は、オンライン薬局や通販サイトで購入するのが現実的な方法です。
たとえば、「イオウカンフルローション(東豊)」などの製品名で検索すると、通販薬局や医薬品販売サイトで取り扱いが確認できます。
価格はおおむね 100mLあたり1,300〜1,500円前後。
ただし、サイトによっては「在庫なし」「お取り寄せ」と表示されている場合もあります。購入を急ぐ場合は、複数サイトを比較して在庫状況を確認するのが良いでしょう。
また、Amazonや楽天などの一般的なECモールでは医薬品カテゴリの制限があるため、販売元が登録薬局であることを必ず確認しましょう。
医薬品販売業の許可を得た店舗から購入することが大切です。
病院処方との違いに注意
イオウカンフルローションは、病院や皮膚科でも処方されることがあります。
ただし、処方薬としてのものと市販薬では成分や濃度、添加剤が異なる場合があります。
病院で処方されるタイプは、医師の診断に基づいて調剤されるため、より医療的な目的で使用されます。
一方、市販のものは一般用医薬品として、安全性を重視した濃度に調整されていることが多いです。
効果を求めすぎて自己判断で使用するのではなく、症状が強い場合は医師の診察を受けることをおすすめします。
使用時のポイントと注意事項
イオウカンフルローションは、使い方を間違えると肌の乾燥や刺激を起こすことがあります。使用前に次の点を必ず確認しておきましょう。
- 使用前によく振って、成分を均一にする
- 1日2回(朝・晩)を目安に患部へ塗布
- 目や粘膜の周囲、皮膚の薄い部分には塗らない
- 肌が乾燥しやすい人は保湿ケアを併用する
- 赤みやかゆみなど異常を感じたら使用を中止する
イオウ成分は脱脂作用が強いため、脂性肌の人には合いやすい一方で、乾燥肌や敏感肌の人には刺激が出る場合があります。
最初は少量から試して、肌の反応を確認してから継続するようにしましょう。
イオウカンフルローションが「買いにくい」理由
このローションが店頭であまり見かけなくなった理由の一つは、時代とともにスキンケア市場が変化したためです。
以前はニキビといえばイオウ配合薬が定番でしたが、現在はサリチル酸やアゼライン酸、ビタミンC誘導体などを使った化粧品が主流になっています。
さらに、イオウ特有のにおいや変色しやすさなど、使用感の面で敬遠されがちな点も。
そうした理由から、製造メーカーや薬局側も在庫を絞り込んでいると考えられます。
それでもなお根強いファンがいるのは、「古いけれど効果を実感しやすい」と感じる人が多いためです。
類似商品・代替アイテムの選び方
もしイオウカンフルローションが見つからない場合は、同様の作用をもつイオウ配合の化粧品やローションタイプのスキンケア商品を検討する方法もあります。
ただし、これらは「医薬品」ではなく「化粧品」や「医薬部外品」であることが多いため、効果効能を過度に期待するのは避けましょう。
例えば、イオウやカンフルに代わる成分として、グリチルリチン酸ジカリウムやアラントインなどの抗炎症成分を含む商品があります。
肌への刺激が少なく、日常的なスキンケアにも使いやすい点がメリットです。
購入前に確認しておきたいこと
- 医薬品販売許可を持つ店舗から購入すること
- 公式または信頼できる販売元か確認する
- 口コミやレビューで偽物や旧品に注意する
- 開封後は早めに使い切る(成分が沈殿・変質しやすい)
通販サイトでは価格差が大きいこともあるため、安すぎる商品や海外輸入品には注意しましょう。
特に肌トラブル用の医薬品は、安全性を最優先に選ぶのが基本です。
イオウカンフルローションはどこで買える?まとめ
イオウカンフルローションは現在も製造・販売されており、オンライン薬局を中心に購入可能です。
ドラッグストアでも扱いがある場合がありますが、店舗によって在庫状況が異なるため、事前確認が欠かせません。
使用にあたっては、肌質との相性や刺激のリスクを理解し、必要に応じて皮膚科で相談しましょう。
昔ながらの外用薬ではありますが、今なお一定の支持を得ている理由は、長年の実績とシンプルな成分にあります。
もしあなたが「最近ニキビが治りにくい」「皮脂トラブルに悩んでいる」と感じているなら、
イオウカンフルローションを一度チェックしてみる価値はありそうです。
ただし、医薬品であることを忘れず、正しい使い方と購入ルートを選ぶことが大切です。
※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の製品や治療効果を保証するものではありません。
使用の際は製品添付文書を確認し、必要に応じて医師・薬剤師にご相談ください。
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