マクドナルドって、気づけば「あれ?あの商品なくなってる!」ってこと、ありませんか?
定番メニューに見えても、知らないうちに“終売”になっている商品が結構多いんです。今回はそんな「マクドナルドの終売商品」をまとめつつ、なぜ販売終了してしまったのか、その理由をじっくり掘り下げていきます。
クォーターパウンダーの衝撃的な終売
まず多くのファンがショックを受けたのが、クォーターパウンダーシリーズの終売。
2008年に登場したこのシリーズは、1/4ポンド(約113g)のビーフパティを使用した“アメリカンサイズ”のバーガーとして人気を集めました。特に「ダブルクォーターパウンダー・チーズ」は肉好きにはたまらない存在でしたよね。
ところが2017年、マクドナルドはこのシリーズの販売終了を発表。
理由は「お客様に魅力的な商品を提供するためのラインナップ見直し」とのこと。
つまり、単なる“売れなかった”ではなく、全体のバランスを考えての決断だったようです。
ただ、SNSでは「一番好きだったのに」「もう一度食べたい!」という惜しむ声が相次ぎました。
特にクォーターパウンダーは“高級路線バーガー”の先駆け的存在でもあったため、ファンの記憶に強く残っています。
2024年の大量終売発表 ― 朝マックやデザートも終了
2024年1月、マクドナルドが発表した複数商品の一斉終売も話題になりました。
対象となったのは以下の6商品です。
これらはどれも根強いファンがいたメニューばかり。
しかし公式コメントでは、ここでも「定期的な商品ラインアップ見直しの一環」と説明されており、業績悪化などの直接的な理由ではないとされています。
特にスパビーは“ピリ辛の新定番”として登場したばかりだったため、終売のスピード感に驚いた人も多かったはず。
またワッフルコーンは、ソフトクリームをワンランク上げる存在として支持されていましたが、こちらも同じタイミングで終了となりました。
こうした一斉終売の背景には、店舗オペレーションの効率化や、次期新商品の投入サイクル調整など、戦略的な判断が隠れていると考えられます。
サムライマックのリニューアルで消えた「炙り醤油風 ベーコントマト肉厚ビーフ」
2025年3月、人気シリーズサムライマックからも終売のニュースが届きました。
対象は炙り醤油風 ベーコントマト肉厚ビーフ。
このバーガーは、肉厚パティとトマトの組み合わせが特徴でしたが、3月25日をもって販売終了し、翌26日からは新商品「炙り醤油風 たまごベーコン肉厚ビーフ」が登場しました。
これはいわば“リニューアルによる終売”。
シリーズを刷新することで、味や構成を進化させた形です。
マクドナルドは公式に「サムライマック発売4年目で初のリニューアル」と説明しており、単なる撤退ではなくブランド強化の一環といえます。
実際、トマトは調達・保管が難しく、天候によるコスト変動も大きい食材。
こうした現実的な理由も、終売判断に影響したとみられています。
終売の裏にある“マクドナルド”らしさの再構築
マクドナルドが終売を繰り返すのは、単なる整理整頓ではありません。
そこには、“常に新鮮で飽きさせない”というブランド戦略が息づいています。
1. 定期的なメニュー見直しのサイクル
マクドナルドは年に数回、大規模なメニュー改定を行っています。
これは、商品の鮮度を保ちつつ、厨房オペレーションや原価を最適化するため。
つまり、「終売」はブランド進化のプロセスの一部なんです。
また、消費者の嗜好変化にも敏感に反応しています。
健康志向・スパイシー志向・高級志向など、時代の空気を読みながらメニューを再構築しているのです。
2. 原材料とコストの問題
ファストフード業界全体が抱える大きな課題の一つがコスト上昇。
牛肉・小麦・野菜・エネルギーなど、すべてのコストが上がっているため、原価率の高いメニューは見直しの対象になりやすいです。
さらに、特殊な素材や専用機器を使うメニューは、店舗ごとの負担も大きい。
ワッフルコーンやトッピング付きのバーガーが終売になるのは、こうした運用面の理由もあるでしょう。
3. 限定販売の“旬”を活かす戦略
最近のマクドナルドは、期間限定メニューを軸に話題づくりをする傾向が強まっています。
「月見バーガー」や「てりたま」など、毎年恒例の限定商品はSNSでも盛り上がり、話題を生み出す仕組みになっています。
この戦略では、レギュラーメニューを減らして“枠”を空けることが重要。
終売はそのための前提条件でもあります。
一見寂しいですが、実は新しい人気商品を生み出すための入れ替え作業なんです。
消費者の声が次の人気メニューを生む
興味深いのは、マクドナルドが顧客の反応を非常に重視している点です。
クォーターパウンダーやスパビーなど、終売後にSNSで復活を望む声が多かった商品は、キャンペーンやコラボを通じて“期間限定復活”することもあります。
たとえば過去には、復刻バーガー総選挙などの企画も行われました。
つまりマクドナルドは、終売によっていったん区切りをつけながら、ファンの声を“再登場のタイミング”を測るバロメーターとして使っているのです。
“終売”はマクドナルドの進化のサイン
終売という言葉には、どうしても“寂しさ”がつきまとうもの。
でもマクドナルドにとっては、それはブランドが次のステージに進む合図でもあります。
メニューを見直すことで、より効率的なオペレーションが可能になり、新しい味やコンセプトを試す余地が生まれる。
「終売=終わり」ではなく、「次の人気商品のための準備期間」なんです。
また、ファンとしても終売をきっかけに、改めて自分の“お気に入り”を再発見する楽しみがあります。
「あの味、また食べたいな」と思う気持ちが、マクドナルドの新商品開発を後押ししているのかもしれません。
マクドナルドの終売商品まとめ!なぜ販売終了したのか理由を調査【まとめ】
今回紹介したように、マクドナルドの終売は単なる“売れ行き不振”ではありません。
そこには、戦略的な商品サイクル、コスト最適化、ブランド刷新など、さまざまな要素が絡んでいます。
代表的な終売商品としては以下の通りです。
- クォーターパウンダー/ダブルクォーターパウンダー・チーズ
- スパイシービーフバーガー(スパビー)
- ビッグブレックファスト/ビッグブレックファスト デラックス
- ワッフルコーン、ヨーグルト、ホットティー
- 炙り醤油風 ベーコントマト肉厚ビーフ(→炙り醤油風 たまごベーコン肉厚ビーフへリニューアル)
終売は悲しいけれど、それがあるからこそマクドナルドは常に“新しい”んです。
「今ある商品を楽しむ」「次に来る新商品をワクワク待つ」――それこそが、長年愛され続けるマクドナルドの魅力ではないでしょうか。

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