「熱が出た」「頭が痛い」「生理痛がつらい」──そんなときに頼りになるのが解熱鎮痛薬。中でもよく耳にする「カロナール」は、病院で処方される薬として知られていますよね。
でも最近、「薬局でカロナールが買えるようになった」という話を聞いた人も多いのではないでしょうか？
この記事では、カロナールはどこで買えるのか、そして通販や薬局での購入方法、在庫状況までわかりやすく解説します。
カロナールってどんな薬？
まずは基本をおさらいしましょう。
カロナールは有効成分にアセトアミノフェンを含む解熱鎮痛薬です。発熱や頭痛、歯痛、生理痛、筋肉痛など、幅広い痛みや熱に対応します。
アセトアミノフェンの特徴は以下の通り。
- 胃への負担が少ない
- 空腹時の服用は避けた方がいい
- 炎症を抑える力は弱い（抗炎症作用はほとんどない）
- 眠くなりにくい
つまり、「優しいけどしっかり効く」タイプの鎮痛薬といえます。
そのため、「胃が弱くてNSAIDs系が合わない」という人にも使いやすい薬として選ばれています。
処方薬から市販薬へ──「カロナールA」の登場
これまでカロナールは処方薬でした。病院で診察を受けて、医師の処方箋を持参しないと手に入らなかったのです。
しかし2024年1月、第一三共ヘルスケアから市販版「カロナールA」が発売されました。
これは医療用カロナール錠と同じ成分（アセトアミノフェン300mg）を含む第2類医薬品で、処方箋なしで購入できます。
特徴をまとめると――
- 有効成分：アセトアミノフェン300mg
- 対象年齢：15歳以上
- 効能：頭痛、発熱、生理痛、歯痛など
- 1回1錠、1日最大3回まで（4時間以上あけて服用）
- 眠気が出にくい
つまり、「病院で処方されていたあのカロナール」が、薬局や通販でも手に入るようになったわけです。
薬局・ドラッグストアでの購入方法
では実際に、どこで買えるのでしょうか？
カロナールAは現在、全国の多くのドラッグストア・薬局で販売されています。
マツモトキヨシ、ウエルシア、ココカラファイン、スギ薬局、ツルハドラッグなど、大手チェーンでの取り扱いが確認されています。
購入時のポイントは以下の通りです。
- 第2類医薬品のため、薬剤師または登録販売者がいる時間帯に販売される
- 一部の店舗では取り扱いがまだ少ない地域もある
- 価格はおおむね**12錠767円／24錠1,078円／36錠1,518円（税込）**前後
もし店舗で見つからない場合は、店員さんに「カロナールAはありますか？」と確認してみましょう。取り寄せ可能な場合もあります。
通販での購入方法と在庫状況
外出が難しいときや、近くの薬局で見つからない場合は通販が便利です。
カロナールAは以下のような通販サイトで購入できます。
- Amazon
- 楽天市場
- Yahoo!ショッピング
- ヨドバシ.com
- マツキヨココカラオンライン
- ビックカメラ.com
多くのショップで販売されていますが、医薬品の扱いであるため、以下の点に注意が必要です。
- 年齢確認や注意事項の同意が求められる場合がある
- 購入数量に上限がある（例：1回あたり2箱まで）
- 発送までに数日かかる場合がある
また、2024年の発売直後は一時的に在庫切れや品薄になることもありました。
現在は流通が落ち着いてきていますが、ショップによっては「お取り寄せ」「在庫少なめ」などの表示もあるため、購入時は在庫状況を確認しておくのがおすすめです。
医療用カロナール錠との違い
市販の「カロナールA」と、病院で処方される「カロナール錠」には明確な違いがあります。
- 入手方法：
カロナールA → 薬局・通販で購入可能
カロナール錠 → 医師の処方が必要 - 用量・規格：
カロナールA → 300mgのみ
カロナール錠 → 200mg／300mg／500mgなど複数規格 - 対象者：
カロナールA → 15歳以上
カロナール錠 → 乳幼児〜成人まで（医師の指導により調整）
つまり、軽度〜中等度の痛みや発熱ならカロナールA、症状が強い・長引く場合は医療機関へ、という使い分けが基本です。
また、オンライン診療でカロナール錠を処方してもらう方法もあります。
来院せずに診察・処方を受けられるクリニックもあるため、必要な場合は検討してみてもよいでしょう。
価格と購入時の注意点
カロナールAの参考価格（第一三共ヘルスケア発表）は次の通りです。
- 12錠入り：767円（税込）
- 24錠入り：1,078円（税込）
- 36錠入り：1,518円（税込）
通販ではこれより若干高めの価格設定が多く、1箱あたり1,200〜1,300円程度で販売されています。
まとめ買い割引や送料無料キャンペーンを利用すれば、店舗と同等の価格で入手可能な場合もあります。
購入時の注意点としては――
- 購入制限が設定されていることがある
- 医薬品のため返品不可の場合が多い
- 服用間隔・用量を必ず守ること（過量服用に注意）
そして、服用後に発疹や吐き気などの副作用が出た場合は、すぐに服用をやめて医師や薬剤師に相談しましょう。
カロナールAを選ぶメリットと注意点
メリット
- 処方箋なしで買える
- 胃への負担が少ない
- 眠気が出にくい
- 1錠で効果があり、服用しやすい
- ドラッグストアや通販で手軽に入手可能
注意点
- 15歳未満は服用できない
- 効果が穏やかなため、炎症性の痛み（関節痛など）にはやや不向き
- 連続して長期間使わない（3日以上の連用は避ける）
- 他の解熱鎮痛薬との併用は避ける
また、持病のある人や妊娠・授乳中の人は、服用前に医師または薬剤師に相談しましょう。
医師・薬剤師に相談したほうがいいケース
「カロナールAは市販薬だから安心」と思っても、以下のような場合は必ず専門家に相談してください。
- 3日以上発熱や痛みが続く
- 他の薬をすでに服用している
- 肝臓・腎臓の持病がある
- アレルギー体質で薬に不安がある
- 妊娠中・授乳中
特にアセトアミノフェンは肝臓で代謝されるため、過量服用は肝機能に負担をかけるおそれがあります。
安全に使うためにも、体調や服薬状況を伝えた上で判断してもらうことが大切です。
まとめ：カロナールはどこで買える？
カロナールはこれまで処方薬でしたが、現在は**市販のカロナールA**として薬局・通販で購入可能です。
日常的な発熱や頭痛、生理痛、歯痛など、軽〜中等度の痛みには十分対応できます。
購入方法は以下の2つ。
- 薬局・ドラッグストアで薬剤師のいる時間帯に購入
- 通販サイトで在庫を確認して注文（購入制限・配送日数に注意）
価格は12錠767円〜、24錠1,078円〜が目安です。
手軽に買えるようになったとはいえ、薬であることに変わりはありません。
用法・用量を守り、異常を感じたらすぐに医療機関へ相談してください。
カロナールはどこで買えるかを知っておくと、いざという時に安心。
常備薬のひとつとして、自宅の救急箱に入れておくのもおすすめです。
免責事項
本記事は情報提供を目的としており、特定の商品の効果・効能を保証するものではありません。
医薬品の使用にあたっては、添付文書をよく読み、疑問がある場合は医師または薬剤師にご相談ください。
