川や渓流でひょっこり姿を見せる小さなカニ、サワガニ。最近では「かわいい」「癒やされる」としてペットとして人気が高まっています。とはいえ、自然の中で見かけることはあっても、いざ「サワガニを買いたい」となると、どこで売っているのか分からないという人が多いはず。今回は、サワガニを購入できる場所や通販サイト、飼育時の注意点まで、実際に探す際のポイントをまとめて紹介します。
サワガニってどんな生き物?
まずは簡単におさらい。サワガニ(沢蟹)は日本固有の淡水ガニで、体長は2〜3センチほど。きれいな清流や山間の小川に生息し、地域によって赤茶や紫色、灰色などの体色の違いがあります。中にはブルーサワガニと呼ばれる美しい色のものもいて、観賞用としての人気も高まっています。
自然界では水のきれいな場所でしか生きられないため、流通量は限られがち。これが「どこで買えるのか分からない」と言われる理由でもあります。
サワガニを買う方法は3つある
サワガニを購入するルートは主に3つに分けられます。
- ペットショップ・専門店で買う
- 食用として鮮魚店や市場で買う
- ネット通販で取り寄せる
それぞれの特徴を順に見ていきましょう。
ペットショップ・アクアリウム専門店で買う
観賞用としてサワガニを飼いたい場合、最も安心なのがペットショップや水生生物専門店です。熱帯魚やメダカ、エビなどを扱うアクアリウム系ショップでは、サワガニを生体として販売していることがあります。
店舗によっては「レッドサワガニ」「ブルーサワガニ」といった色変個体を扱うこともあり、見た目も楽しめるのが魅力です。
特に都心部では、アクアショップやホームセンター内の水生生物コーナーで見かけることもあります。販売個体は健康状態が安定しており、飼育初心者にもおすすめです。
ただし、季節や仕入れ状況によって入荷が変動するため、事前に在庫確認をするのが確実です。電話や公式サイトで最新の入荷情報をチェックしておくと安心ですね。
ホームセンターでも見つかることがある?
意外かもしれませんが、ホームセンターのアクアコーナーでサワガニを見かけることもあります。メダカや金魚を扱う店舗では、夏場を中心に期間限定で販売されることがあります。
ただし、全国どこでも常に取り扱っているわけではありません。店舗によって大きく異なるため、「水槽生体販売あり」の店を中心に問い合わせてみましょう。大型チェーンでも地域差があるため、地方店舗の方が入荷していることもあります。
鮮魚店・市場で買えることもある(食用目的)
食用としてサワガニを探している人も少なくありません。特に地方では、鮮魚店や市場で川魚と一緒に販売されることがあります。
秋から冬にかけては、旬の時期として生きたサワガニが並ぶこともあります。地方の魚市場や産直センターでは、地元で採れたサワガニを「川魚」として販売するケースも見られます。
ただし、入荷はかなり不安定。天候や水量に左右されるため、いつでも手に入るわけではありません。電話で問い合わせをしておくか、地元の市場をこまめに覗いてみると良いでしょう。
ネット通販なら一年中購入できる
「近くに売っていない」「確実に手に入れたい」という人におすすめなのがネット通販です。
楽天市場やYahoo!ショッピングなどでは「サワガニ 生体」「サワガニ 食用」といった形で複数のショップが出品しています。
観賞用としては、複数匹入りのパックや色変個体が人気。ブルーサワガニなど珍しいタイプもネット限定で販売されることがあります。
一方、食用としては冷凍・生きた状態のどちらも扱いがあり、地方の川で採れた新鮮な個体を直送してくれる業者もあります。
ただし、生体通販の場合は輸送中の温度や酸素管理が重要です。購入前にレビューや販売者の対応を確認し、信頼できるショップを選ぶようにしましょう。
サワガニの値段はどのくらい?
価格は販売形態によって異なります。
- 観賞用:1匹あたり300円〜800円ほど。色変個体は1000円以上することも。
- 食用:地方の市場では1パック(数匹入り)で500円〜1000円程度。通販では送料込みで2000円前後が目安です。
ブルーサワガニなど珍しい品種はやや高額になる傾向がありますが、見た目の美しさを楽しみたい人には人気があります。
飼育するなら知っておきたい基本ポイント
サワガニはきれいな水を好むため、飼育には環境づくりが欠かせません。ポイントは3つです。
- 水質管理を徹底する
水道水をそのまま使わず、カルキ抜きした水を使用。定期的な水換えも必要です。 - 陸地を作る
完全な水棲ではないため、陸地スペースを確保しておくこと。石や流木で簡単に作れます。 - エサはバランスよく
市販のカニ用フードや煮干し、野菜などをバランスよく与えましょう。食べ残しは水を汚す原因になるので注意。
また、脱皮時は非常にデリケートなので触らないようにしましょう。ストレスや水質悪化で脚が取れてしまうこともありますが、多くの場合は再生します。
食用にする場合の注意点
サワガニを食べる地域もありますが、調理時には注意が必要です。生食は絶対に避け、必ずしっかり加熱調理を行いましょう。唐揚げや素揚げにすると、殻ごとサクッと食べられます。
ただし、通販で購入した場合は到着時の状態を確認し、死着や異臭がある場合は調理せず販売店に連絡を。衛生管理を徹底することが大切です。
野生のサワガニを採集するのはOK?
山や川でサワガニを採ること自体は、一般的には禁止されていません。ただし、地域によっては漁業権や環境保護条例があるため、採集が制限されている場合もあります。
また、乱獲は生態系への悪影響を及ぼすため、採る場合は数匹程度に留めましょう。観賞目的なら、環境に負荷をかけないためにも販売店からの購入がおすすめです。
サワガニが買える場所まとめ
- 観賞用なら:ペットショップ、水生生物専門店、ホームセンター、ネット通販
- 食用なら:地方の市場や鮮魚店、通販の産直ショップ
- 確実に手に入れたいなら:ネット通販(レビューや販売者を確認)
自然の中で採ることも可能ですが、環境や条例に配慮し、持ち帰りは控えめに。飼う場合は水質管理を徹底し、長く元気に育てましょう。
サワガニはどこで買える?まとめとおすすめの探し方
結論から言うと、サワガニは「ネット通販」か「アクアショップ・専門店」で探すのがもっとも確実です。地方に住んでいる人は市場や鮮魚店をチェックしてみるのも一つの手。
通販では一年中購入でき、ブルーサワガニやレッドサワガニなどの個体も選びやすいのが魅力です。
小さな体でちょこちょこ動く姿は見ているだけで癒やされます。水槽の中に小さな川を作り、あなただけの「ミニ渓流」を育ててみてはいかがでしょうか。
