チキン弁当って、一度は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。昭和の時代から愛されてきた駅弁の定番で、東京駅などで見かけるとつい手に取ってしまう、あの赤いパッケージの弁当です。この記事では、「チキン弁当はどこで買えるの？」という疑問に答える形で、販売場所や通販の最新情報を詳しく紹介していきます。
昔から変わらぬ人気！チキン弁当の魅力とは
チキン弁当は1964年（昭和39年）に誕生しました。今では60年を超える歴史を持つロングセラー駅弁で、発売当初から根強いファンが多いことで知られています。
弁当の中身はとてもシンプル。トマト風味のライスに、カラッと揚がった鶏の唐揚げが主役。スクランブルエッグやグリーンピース、ドライトマト、スモークチーズなどが添えられ、彩りも豊かです。
どこか懐かしい味わいでありながら、時代に合わせて少しずつ改良を重ね、現在の形に落ち着いています。子どもから大人まで幅広く好まれる理由は、そのバランスの良さと“安定感のあるおいしさ”にあります。
価格は900円台から1,000円台前半。駅弁としては手頃で、旅の始まりにぴったりの一品です。
チキン弁当が買える場所：駅弁屋とエキナカショップ
「どこで買えるの？」という声にまず答えるなら、やはり**東京駅構内の「駅弁屋 祭（まつり）」**が定番の販売場所です。
東京駅での購入
グランスタ東京内にある「駅弁屋 祭」は、全国の駅弁が一堂に集まる名所。チキン弁当はその中でも特に人気の高い定番商品です。朝から夜まで営業しており、出張前や旅行中に立ち寄る人が後を絶ちません。
また、同じく東京駅改札内には「駅弁屋 踊（おどり）」という店舗もあり、こちらでもチキン弁当が販売されています。
店舗によっては販売時間や在庫数が異なるため、確実に購入したい場合は午前中など早めの時間帯に訪れるのが安心です。
ほかの駅での販売例
チキン弁当はJR東日本エリアを中心に流通しており、東京駅以外にも以下の駅で見かけることがあります。
- 品川駅構内の駅弁売店
- 上野駅のエキュート内
- 新宿駅や大宮駅の駅弁屋
- 一部の新幹線ホーム売店
ただし、これらの店舗は常時取り扱いではなく、時期や在庫によって販売がない日もあります。特に限定パッケージ期間中やキャンペーン時は、人気が集中して売り切れることも。出かける前に販売店へ問い合わせておくと安心です。
チキン弁当の新しいかたち：通販で買える冷凍版
「東京まで行けないけど食べたい！」
そんな声に応えるように、2024年からチキン弁当の冷凍版が登場しました。これはJR東日本クロスステーションが運営する通販サイト「JRE MALL」や「楽天市場の公式ストア」で購入できるものです。
冷凍チキン弁当の特徴
中身は駅で販売されているチキン弁当とほぼ同じ。唐揚げ、トマトライス、スクランブルエッグなどの定番おかずがそのまま冷凍化されています。
電子レンジで温めるだけで、駅弁の味を自宅で再現できるというのが最大の魅力です。
- 賞味期限：約30日
- 配送方法：クール便（冷凍）
- 価格帯：1個あたり1,000円前後（送料別）
- 対応地域：全国（沖縄・離島を除く）
口コミでも「家で食べても味がしっかりしている」「懐かしい駅弁の味が手軽に楽しめる」と高評価。ギフトや保存食としても注目されています。
チキン弁当デラックス60周年の記念限定版も登場
2024年はチキン弁当の発売60周年。これを記念して、特別パッケージや新バージョンが登場しました。
中でも話題を集めたのが「チキン弁当デラックス」。これは加熱式容器を採用し、温かい状態で食べられる仕様になっています。長年“冷たい駅弁”として親しまれてきたチキン弁当が、初めて“ホット弁当”として進化した瞬間でした。
チキン弁当デラックスは一部駅弁屋での数量限定販売で、イベント的な意味合いも強い商品。通常版と合わせて展開されたことで、多くの鉄道ファンや駅弁マニアの注目を集めました。
買うときに気をつけたいポイント
チキン弁当を確実に手に入れるには、いくつかのコツがあります。
- 販売時間を確認する
駅弁屋は早朝から営業していても、すぐに売り切れることがあります。特に昼どきや週末は混み合うため、午前中が狙い目です。 - 在庫や取り扱いを事前チェック
駅弁屋の公式サイトや店舗に問い合わせて、取り扱い状況を確認しておくと無駄足になりません。 - 冷凍版を利用する
東京圏外の人や忙しい人は、通販で冷凍チキン弁当を購入するのが便利。保存もでき、食べたいときにすぐ食べられます。 - 送料や配送地域に注意
通販は便利ですが、沖縄・離島など一部地域は対象外。送料も別途かかるため、まとめ買いを検討するのもおすすめです。
駅弁文化を守る取り組みとしてのチキン弁当
チキン弁当の通販化は、単に販売チャネルを広げただけではありません。
少子高齢化や鉄道利用者の減少が進む中で、駅弁文化を未来へつなぐための新しい試みでもあります。
「旅先の特別な食事」から、「家庭でも味わえる日常のごちそう」へ。
冷凍技術の進化によって、駅弁が“旅の外”へ飛び出したのです。
これにより、地方在住の人でも気軽に駅弁文化を体験できるようになりました。
旅と食の記憶をつなぐ存在として
チキン弁当には、どこか懐かしい安心感があります。
それは単なる弁当ではなく、旅の始まりのワクワクや、子どもの頃に家族で食べた思い出を呼び起こす味。60年以上続く理由は、そうした“記憶を運ぶ弁当”だからこそです。
そして今では、旅に出なくてもその味を再現できるようになりました。
東京駅で買うもよし、通販で取り寄せて自宅で味わうもよし。どちらの方法でも、あのチキン弁当の魅力は変わりません。
チキン弁当はどこで買える？まとめ
最後にもう一度整理しておきましょう。
- 店頭で買うなら：東京駅「駅弁屋 祭」「駅弁屋 踊」が確実。
- 他駅では：品川・上野・大宮などでも販売の可能性あり。
- 自宅で楽しむなら：JRE MALLや楽天市場で冷凍チキン弁当を購入。
- 記念限定版（チキン弁当デラックス）も要チェック。
チキン弁当は、今や“駅弁の枠を超えた定番”。
旅の途中に出会っても、自宅の食卓で再会しても、その味わいには変わらない温もりがあります。
ぜひ次の休日や特別な日のランチに、一度味わってみてください。
