「検査食って病院でしか手に入らないの?」
そんな疑問を持つ人は意外と多いですよね。
大腸内視鏡検査やCT検査の前に指定される「検査食」は、検査をスムーズに行うために欠かせないもの。でも、検査日までに病院に行けなかったり、予約時にうっかり買い忘れたりすることもあると思います。
この記事では、検査食がどこで買えるのかを詳しく解説します。病院以外でも購入できる方法や、通販で人気の検査食の種類、代替できる食品なども紹介していきます。
検査食とは?なぜ必要なのか
まず、「検査食」とは何かを簡単におさらいしましょう。
検査食とは、大腸内視鏡検査やCT検査などで体内の状態をより正確に確認するために作られた専用の食事です。普通の食事と違い、消化がよく、腸内に食べかす(残渣)が残らないよう工夫されています。
検査の精度を下げてしまう原因のひとつが、腸の中に残る食べかすです。これを防ぐために、検査前日は食事制限が必要になります。その際に活躍するのが、栄養バランスを保ちながらも消化に優しい検査食です。
一般的には、前日の朝・昼・夕の3食がセットになっており、スープやおかゆ、ゼリーなどを中心に構成されています。医療機関で指示されることもありますが、最近では自分で購入する人も増えてきました。
検査食はどこで買える?基本は「病院での購入」
もっとも一般的な購入方法は、病院やクリニックで直接購入するパターンです。
検査を予約した際に、受付や看護師から「検査前日はこの食事を取ってください」と案内されるケースが多く、院内売店や受付窓口で販売されています。
病院で買うメリットは、医師や看護師が食べ方や注意点を直接説明してくれること。検査内容に合わせた最適な検査食を選べるので安心感があります。価格も1,000〜2,000円前後が目安です。
ただし、すべての病院が院内販売を行っているわけではありません。クリニックによっては「ご自身で準備してください」と言われる場合もあります。その場合は、次に紹介する通販を利用すると便利です。
病院以外でも買える!検査食が買える通販サイト
近年は、ネット通販で検査食を購入する人が急増しています。特にAmazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどでは、医療機関向けの検査食と同等の製品を個人でも購入できます。
主な販売サイトと特徴
- Amazon.co.jp
大腸検査食やCT検査用のセットが多数販売されています。配送が早く、検査日直前でも間に合うのが魅力です。レビューも多く、味や使い勝手を参考にしやすいのもメリット。 - 楽天市場
「検査食」「大腸検査食」で検索すると、さまざまなメーカーの商品が表示されます。ポイント還元やまとめ買い割引があり、リピーターも多いようです。 - Yahoo!ショッピング
医療食や介護食を取り扱う店舗が多く、検査食も豊富。商品説明が詳しいショップもあり、初めてでも選びやすいです。
通販なら24時間注文でき、病院に行かずに準備できるのが最大の利点です。検査日が近い人は、配送予定日を確認して早めに注文しておきましょう。
人気の検査食セットを紹介
検査食にはいくつかの定番ブランドがあります。どれも医療現場でも使われており、安心して利用できます。
エニマクリン(ENIMACLIN)シリーズ
医療機関でもよく採用されている人気商品。朝・昼・夜の3食と間食がセットになっており、加熱せずに食べられるタイプもあります。スープやおかゆ、ゼリーなどがバランスよく組み合わされ、味も飽きにくい構成です。
クリアスルー(Clear through)シリーズ(キユーピー ジャネフ)
大腸検査用に作られたセットで、Amazonや楽天でも高評価。低脂肪・低残渣で、検査前日の食事に最適です。やさしい味付けで食べやすく、口コミでも「病院のよりおいしい」と評判です。
フジッコ 検査食セット
豆類やスープなどで構成された検査前日用の食事。管理栄養士が監修しており、味や栄養バランスの良さで人気です。
こうした検査食セットは1,000〜2,000円前後で購入でき、病院で提供されるものとほぼ同等の内容になっています。
ドラッグストアやコンビニでは買える?
多くの人がまず探すのが、ウエルシアやマツキヨなどのドラッグストアです。
しかし、実際のところドラッグストアやスーパーでは検査食の取り扱いはほぼありません。
消化に良い食品(おかゆ、ゼリー飲料、スープ類)は販売されていますが、医療用に設計された低残渣・低脂肪の検査食セットは店頭に置かれていないのが現状です。セブンイレブンなどのコンビニでも同様で、代用品はあっても「検査食」としてのセット商品はありません。
ただし、急に検査食が必要になった場合には、以下のような食品で代用することもできます。
- 白がゆやレトルトおかゆ
- 具なしスープ
- ゼリー飲料
- プリン・ヨーグルト(脂肪分控えめ)
医師の指示に従うことが前提ですが、こうした食品を組み合わせて検査食に近い形にすることは可能です。とはいえ、検査の精度を考えると、できるだけ専用の検査食を利用する方が確実です。
検査食を購入するタイミングと注意点
検査食は、検査日が決まったら早めに準備するのが鉄則です。
通販で注文する場合は配送日数を確認し、少なくとも検査の3〜4日前までには手元に届くようにしておきましょう。冷凍や常温タイプなど、保存方法も商品によって異なります。
また、購入時には以下の点を確認しておくと安心です。
- 検査の種類(大腸・胃・CTなど)に対応しているか
- 内容量(3食セットか、間食付きか)
- アレルギー成分
- 賞味期限
- 食べ方や加熱方法
特にアレルギーや糖質制限がある方は、原材料表示をよくチェックしましょう。
こんなときはどうする?よくある疑問
Q. 検査食を食べないで普通の食事をしたらどうなる?
→ 腸に食べかすが残り、検査画像が見えにくくなります。再検査になることもあるため、指示通り検査食を摂取するのが安全です。
Q. 検査食が合わない・食べられない場合は?
→ 味や量が合わない場合は、病院に相談すれば代替案を提案してくれることもあります。通販でも数種類の味が選べるので、自分に合うものを見つけておくと安心です。
Q. 余った検査食は日常で食べてもいい?
→ 食べても問題はありませんが、栄養バランスが検査用に調整されているため、日常食として常用するのはおすすめしません。
検査食はどこで買える?まとめ
検査食は病院だけでなく、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどの通販サイトでも手軽に購入できます。
ドラッグストアやスーパーにはほとんど置かれていないため、通販が現実的な選択肢です。
もし病院で販売していない場合や買い忘れた場合でも、通販を利用すれば自宅に届くので安心です。人気の「エニマクリン」や「クリアスルー」などは味も良く、検査前日の負担を軽減してくれます。
検査の成功は前日の準備から。
自分に合った検査食を早めに準備して、安心して当日を迎えましょう。
