「トイレの最中って、どこで買えるの?」──そんな声を最近よく聞きます。SNSでもじわじわ話題になっているこの不思議なお菓子。見た目はまるで洋式トイレなのに、中には上品な餡子が詰まっているというギャップが魅力です。今回は、そんなユニークな「トイレ最中」の購入場所や販売状況、話題の背景をわかりやすくまとめて紹介します。
トイレ最中とは?見た目も味もインパクト抜群の和菓子
まずは「トイレ最中」そのものを簡単に紹介しましょう。
トイレ最中は、愛知県常滑市の老舗和菓子店「大蔵餅(おおくらもち)」と、トイレメーカーで知られる「LIXIL(旧INAX)」のコラボで誕生した和菓子です。見た目は驚くほどリアルな洋式便器。最中の皮と餡が別々に包装されていて、食べる直前に自分で餡を詰めるスタイルになっています。
便座を模した最中皮は、実際にLIXILのトイレ製品「サティス」をもとにデザインされた金型で成型。中に入れる餡は、北海道産小豆を使った本格的なこしあんです。「見た目のインパクトだけでなく、味もきちんとおいしい」という評価が多く、ユーモアと職人技が融合した一品なんです。
説明書には「餡を入れるときはトグロを巻かないように」という注意書きまであり、遊び心が満載。初めて見る人はほぼ間違いなく笑ってしまう、そんな話題性抜群の和菓子です。
トイレ最中はどこで買える?主な販売場所
さて本題です。「トイレ最中」はどこで買えるのか。実はこれが少しやっかいで、全国のスーパーやコンビニには置いていません。購入できる場所はかなり限られています。
INAXライブミュージアム(愛知県常滑市)
もっとも確実に手に入るのが、LIXILが運営する「INAXライブミュージアム」のミュージアムショップです。ここは陶器の歴史や技術を体験できる施設で、トイレ最中はその中の人気おみやげとして定着しています。常滑を訪れる観光客の多くがここで購入しています。
大蔵餅 本店(常滑市)
製造元の「大蔵餅」本店でも販売されています。昭和26年創業の老舗で、地元では赤飯やお餅でも知られる人気店。店頭販売では、箱入りセットや単品などを取り扱っており、観光帰りに立ち寄る人も多いようです。
ただし、定休日(月曜)や売り切れのタイミングもあるため、訪れる前に営業日や在庫を確認しておくのがおすすめです。
通販サイト(オンライン購入)
遠方の方には、通販での購入という手もあります。大蔵餅の公式オンラインショップでは「トイレの最中(8個入り)」を販売しており、全国発送に対応しています。価格はおおよそ3,000円台(送料別)。注文は1回あたり4箱までという数量制限が設けられています。
また、時期によっては楽天市場やAmazonなどのECモールでも販売されることがあります。ただし、在庫が少なく出品が不定期なため、見つけたらすぐに購入するのが賢明です。
期間限定・イベント販売で出会えることも
トイレ最中は定期的にイベント販売されることもあります。たとえば「世界トイレの日」(11月19日)などのタイミングでは、名古屋市や中部地方の百貨店・観光施設などで特設販売ブースが登場することがあります。
過去には中部国際空港セントレアの銘品館でも取り扱われた実績があり、旅行者向けの“話題のおみやげ”として注目を集めました。こうした催事は数量限定で行列ができることも多いので、開催情報を事前にチェックしておくと安心です。
スーパーやコンビニでは売っていない理由
「コンビニで見たことないけど?」という声もありますが、それもそのはず。トイレ最中は完全な地域限定商品です。大量生産ではなく、地元の和菓子職人が丁寧に作っているため、全国流通には向いていません。
また、その造形のユニークさゆえに保管・輸送中の破損リスクも高く、一般的な小売流通ルートには乗りにくいという事情もあるようです。つまり、気軽に買えるものではなく、「探して買う」お菓子という位置づけなんですね。
トイレ最中が人気を集める理由
ではなぜここまで人気が続いているのでしょうか。
理由のひとつは、やはりそのインパクト。SNS時代にぴったりな“見た目の面白さ”が最大の武器です。開けた瞬間に笑いが起き、写真を撮って共有したくなる。プレゼントや手土産として渡すと、ほぼ確実に会話が盛り上がります。
もう一つは、地元らしさ。常滑といえば焼き物の町。そこにLIXILというトイレメーカーが本社を構える土地柄を生かし、「焼き物の技術 × 和菓子」という異色コラボが生まれました。このストーリー性が、単なる“ネタ菓子”ではない魅力につながっています。
そして何より、味がしっかりしている点も見逃せません。北海道産小豆の餡は上品な甘さで、最中皮との相性も抜群。「見た目はネタ、味は本格派」というギャップが、リピーターを生んでいるのです。
購入時の注意点と在庫状況
トイレ最中は非常に人気が高く、品薄状態が続くことがあります。特にイベントシーズンやメディアで紹介された直後は、オンラインショップでも完売になることが多いです。
また、通販の場合は送料や発送地域の制限があることも。商品ページをよく確認し、確実に届くように早めに注文しましょう。店頭購入の場合も、在庫切れのリスクがあるため、電話などで取り置きをお願いするのも一つの方法です。
さらに、最中は繊細なお菓子なので、保存は直射日光・高温多湿を避けるのが基本。賞味期限も比較的短めなので、購入後はなるべく早めに楽しむのがおすすめです。
トイレ最中を楽しむちょっとしたコツ
せっかくなら、トイレ最中を“遊び心”いっぱいに楽しみましょう。
餡を詰めるときは、付属の説明書にある通り「トグロを巻かないように」するのがポイント。見た目の再現度が上がりすぎると、少しリアルすぎて笑ってしまうかもしれません。友人や家族と一緒に作ると盛り上がりますし、ギフトにするなら「注意書き付き」で渡すとより印象的です。
SNSでは、トイレ最中を並べて写真を撮る「最中行列」や、「洗浄中」と書かれた手作り札を添えるユーモア投稿も話題になっています。こうした“遊び方”も含めて、トイレ最中は文化的な面白さを持った和菓子といえるでしょう。
トイレ最中はどこで買える?まとめとおすすめ購入方法
最後に、改めてまとめます。
- 一番確実なのは、**INAXライブミュージアムのショップまたは大蔵餅**本店での購入。
- 遠方の方は、**大蔵餅**公式オンラインショップを定期的にチェック。
- 楽天市場やAmazonなどで見かけたら、在庫があるうちに購入を。
- イベント販売や空港銘品館などでも出ることがあるため、SNSや観光情報のチェックも有効。
- スーパーやコンビニ、百貨店では基本的に販売なし。
トイレ最中は、ユーモアと職人技が詰まった常滑発の名物和菓子。笑顔になれるお菓子として、ちょっとしたギフトや自分へのご褒美にもぴったりです。
次に常滑を訪れる機会があれば、ぜひ実物を手に取ってみてください。見た瞬間にクスッと笑い、食べてもう一度感動する──そんな二度おいしい体験が待っています。
