妊娠がわかってしばらくすると、「マタニティマークってどこでもらえるの？」「買うこともできるの？」と気になる方が多いと思います。電車やバスでの移動、外出先でのちょっとした配慮を得やすくするためにも、このマークは妊婦さんの心強い味方です。今回は、マタニティマークの配布場所や購入方法をわかりやすくまとめてご紹介します。
マタニティマークとは？その意味と目的
マタニティマークは、妊娠中であることを周囲に知らせ、思いやりや配慮を得やすくするためのマークです。妊娠初期はお腹も目立たず、体調の変化も大きいため、見た目では妊婦と分からないことがよくあります。そんな時にバッグなどにこのマークをつけておくことで、周囲が気づきやすくなるという目的で誕生しました。
厚生労働省が定めた共通デザインが全国的に使われており、自治体や交通機関などが無料で配布しています。公共の場での理解と協力を促す、社会的なツールともいえる存在です。
自治体で無料でもらえるマタニティマーク
最も一般的な入手方法は、住んでいる自治体で母子健康手帳をもらう際に一緒に受け取るパターンです。
妊娠がわかったら、市区町村の役所や保健センターに「妊娠届出書」を提出し、母子手帳を交付してもらいます。そのタイミングで、ほとんどの自治体がマタニティマークを無料配布しています。形状はストラップ型やキーホルダー型などさまざまで、地域によってデザインや素材も少しずつ違います。
一度もらったあとに紛失してしまった場合でも、再交付に応じてくれる自治体も多いので、心配なときは窓口で確認してみましょう。
鉄道や地下鉄など公共交通機関でも配布
マタニティマークは、鉄道会社や地下鉄などの交通機関でも配布されています。妊娠中の移動時に安心して利用してもらうための取り組みとして、各社が積極的に配布しているのです。
例えば、東京都交通局では都営地下鉄の駅長事務室で希望者にマタニティマークを配布しています。JR東日本、東京メトロ、阪急電鉄、京阪電鉄など、全国の主要鉄道会社でも同様のサービスを行っています。配布場所は駅構内のサービスセンターや窓口などで、在庫状況は駅によって異なるため、事前に確認しておくと確実です。
駅によっては、妊婦本人だけでなく家族が代理で受け取れる場合もあります。通勤などで電車をよく使う人は、最寄り駅で聞いてみると良いでしょう。
ベビー用品店・プレママ特典で手に入る
ベビー用品店や育児関連サービスでも、マタニティマークをもらえることがあります。
たとえば「アカチャンホンポ」や「ベビーザらス」などでは、妊婦さん向けの会員登録や「プレママセット」の申し込みで、マタニティマーク付きのキーホルダーやタグがもらえるキャンペーンを実施していることがあります。無料登録だけでプレゼントされることもあるので、店舗や公式サイトをチェックしてみましょう。
また、妊婦向け雑誌の付録としてついてくることもあります。ファッションブランドやキャラクターとのコラボデザインなど、可愛いマークが手に入るのも魅力です。自分らしいマタニティマークを探す楽しみもあります。
通販サイトで購入できるマタニティマーク
「自治体や駅でもらえなかった」「もっと自分好みのデザインが欲しい」という方は、通販で購入するのもおすすめです。
Amazonや楽天市場、minneなどのハンドメイドマーケットでは、公式デザインのものからリボン付きのロゼットタイプ、アクリル素材のおしゃれなものまで、幅広いデザインのマタニティマークが販売されています。価格は数百円から千円前後と手頃で、贈り物として選ばれることも多いです。
購入する際は、公式マークの使用ルールに沿って販売されているものを選ぶのが安心です。営利目的の大量販売は禁止されていますが、個人や小規模製作者が実費相当で販売しているものは問題ありません。
自作もOK！公式データを使ったマタニティマーク
「自分で作りたい」「オリジナルデザインにしたい」という人には、自作という方法もあります。
こども家庭庁が運営する「健やか親子21」のサイトでは、公式デザインの画像データを誰でもダウンロードできます。このデータを使えば、自宅のプリンターで印刷して、ラミネートやキーホルダー加工をして使うことも可能です。
ハンドメイドが得意な人なら、ロゼットや布タグに仕立てたり、推しカラーを取り入れたりと自由にアレンジできます。複数バッグに付けたい人や、パートナー用に作りたい人にもおすすめです。
紛失・破損時の再交付について
マタニティマークを紛失した場合、自治体によっては再交付を行ってくれます。母子手帳を発行した市区町村の窓口に問い合わせれば、無料または一部実費で再発行してもらえるケースが多いです。
また、駅で配布されているタイプも在庫があれば再度受け取れます。使い続けて壊れてしまったときや、別のバッグにもつけたいときは、遠慮せずに相談してみましょう。
マタニティマークをつけるときの注意点
マタニティマークは便利な反面、つける場所やタイミングに注意が必要です。公共の場で見える位置につけておくと配慮を受けやすい一方で、地域や状況によっては声をかけられたり、まれに心ない言葉を受けるケースも報告されています。
そのため、電車内ではバッグの内側に入れる、必要なときだけ表に出すなど、自分が安心できる方法で使うのがおすすめです。あくまで「助けてもらうためのツール」として、無理なく活用していきましょう。
妊婦さんを支える社会のために
マタニティマークは、単なるアイテムではなく、社会全体が妊娠や出産を支え合うためのシンボルです。見かけた人が少しでも気を配れるように、そして妊婦さんが安心して外出できるようにするための大切な存在です。
妊娠初期の体調不安やつわりで外出がつらい時期も、このマークがあれば周囲の理解を得やすくなります。使うことに遠慮はいりません。自分の体と赤ちゃんを守るための一歩として、早めに活用するのが安心です。
まとめ：マタニティマークはどこで買える？
最後にもう一度まとめます。マタニティマークは、次のような方法で入手できます。
- 自治体の保健センター（母子手帳交付時に無料配布）
- 鉄道・地下鉄など公共交通機関の窓口（無料配布）
- ベビー用品店・プレママ会員特典や雑誌付録
- 通販サイト（デザイン性の高いものを購入可能）
- 公式サイトからデータをダウンロードして自作
住んでいる地域やライフスタイルに合わせて、手に入れやすい方法を選びましょう。
マタニティマークを持つことで、あなた自身も周囲も安心できる時間が増えていきます。社会全体で妊婦さんを支える一歩として、この小さなマークをぜひ活用してください。
