浜納豆（はまなっとう）って、名前は聞いたことがあっても実際にどこで買えるのか分からない、という人も多いのではないでしょうか。
「納豆」とはついていますが、糸を引かず、味噌のように濃厚なコクがある独特の発酵食品。静岡県や愛知県を中心に昔から作られてきた伝統の味です。
この記事では、浜納豆がどこで買えるのか――静岡や名古屋などの販売店情報から、通販での購入方法までを詳しくまとめます。
浜納豆とは？歴史と特徴を知っておこう
まずは簡単に「浜納豆」とは何かを整理しておきましょう。
浜納豆は、浜松市や豊橋市など東海地方で古くから作られている大豆の発酵食品です。麹菌を使って長期熟成させ、さらに天日干しして仕上げるため、水分が少なく、味は塩気と旨味が凝縮されています。
一般的な納豆のように糸を引かず、味噌や醤油のような深みがあるのが特徴。ご飯のお供としてだけでなく、酒のつまみ、調味料、パスタや炒め物の隠し味にも使われます。
戦国時代には徳川家康が好んだとも言われ、長い歴史を持つ伝統食でもあります。
静岡・浜松で浜納豆を買える場所
静岡県浜松市は、浜納豆の代表的な産地です。地元では「ヤマヤ醤油有限会社」や「加藤醤油」などが有名な製造元として知られています。浜松駅や市内の土産店では定番のご当地商品として販売されています。
主な販売場所は次の通りです。
- JR浜松駅構内の「ギフトステーション」やキヨスク
- 浜松まつり会館の売店
- 浜松城公園内の土産コーナー
- 遠鉄百貨店（地下1階食品売場）
- 新東名高速・浜松サービスエリア上り線・下り線
- 遠鉄ストアなどの地元スーパー各店
これらの店舗では、「浜納豆」や「きざみ浜納豆」など複数の種類を扱っています。観光のお土産コーナーにもよく並んでいるため、浜松を訪れた際には立ち寄ってみるとよいでしょう。
名古屋・豊橋など愛知県での販売店情報
浜納豆のもう一つの名産地が愛知県豊橋市。こちらでは「國松本店」が製造する「濱納豆（はまなっとう）」が特に有名です。豊橋市内の直売所では、出来たての商品を購入できます。
愛知県内の主な取扱店は以下の通りです。
- 濱納豆 國松本店 直売所（豊橋市船町）
- 名古屋栄三越 地下食品売場
- 名古屋駅 JRゲートタワーモール内 特産品ショップ
- 豊橋駅・新城駅の売店やおみやげ街道
- 豊橋市内の食品専門店、産直市場
名古屋市内では百貨店の地方特産コーナーや期間限定フェアで販売されることも多く、東海エリアでは比較的手に入りやすい発酵食品です。
東京や関東エリアでの入手方法
浜納豆は全国的にはまだ珍しい商品ですが、東京など首都圏でも購入できる場所があります。
代表的なのは以下のような店舗です。
- 日本橋高島屋や松屋銀座の「地方特産コーナー」
- COREDO室町テラス内「F&F」など自然食品店
- 日本橋にある静岡県のアンテナショップ
- デパートで開催される「静岡・愛知物産展」などのイベント時
ただし、関東のスーパーやコンビニでは常時取り扱いがあるわけではありません。見つけたらラッキーなご当地調味料といえるでしょう。
確実に手に入れたい場合は、次に紹介する通販が便利です。
浜納豆を通販で買うならどこが便利？
浜納豆はネット通販でも購入できます。特に製造元が公式ショップを運営しているほか、大手ECモールでも複数の販売店が出店しています。
代表的な購入先は以下の通りです。
- 楽天市場：「浜納豆」「濱納豆」で検索すると、ヤマヤ醤油や國松本店の商品が多数ヒット
- Amazon：86gや48gなどの中袋・小袋タイプ、きざみ浜納豆、詰め合わせギフトなどが購入可能
- Yahoo!ショッピング：ふるさと納税の返礼品としても選べる場合あり
- 製造元直販サイト（ヤマヤ醤油、國松本店など）：出来たてを直送してくれるため、味の鮮度を重視する人におすすめ
通販を利用すれば、全国どこからでも浜納豆を入手できます。価格帯は小袋で数百円から、中袋・詰め合わせで1000〜2000円前後が中心です。ギフト用の箱入りや、きざみ浜納豆をセットにした調味料シリーズなども人気があります。
浜納豆のおすすめの食べ方と保存方法
浜納豆は塩分が強く、ほんの少量でも深い旨味を楽しめます。食べ方は自由ですが、定番の使い方をいくつか紹介します。
- 白ご飯に少量のせて食べる
- 熱いお茶をかけて「浜納豆茶漬け」
- きゅうりや大根と和えて簡単な漬け物風に
- チーズやオリーブオイルと合わせてワインのつまみに
- パスタや炒め物の隠し味に入れてコクを出す
開封後は冷蔵庫で保存し、乾燥や風味の劣化を防ぐのがポイント。塩気が強いため、常温でもある程度は日持ちしますが、開封後はなるべく早めに使い切ると良いです。
浜納豆を買うときの注意点
浜納豆は地方色の強い商品なので、販売店によって取り扱い銘柄や味わいが異なります。浜松の「ヤマヤ醤油」と豊橋の「國松本店」では製法や風味にも違いがあります。
どちらも昔ながらの製法を守りつつ、塩分や旨味のバランスに個性があるため、好みに合わせて選ぶのがおすすめです。
また、スーパーやコンビニでは取り扱いがないことが多く、地方土産コーナーや通販で探すのが現実的。
特に年末年始や観光シーズンは品切れも起こりやすいため、事前に在庫を確認しておくと安心です。
まとめ：浜納豆はどこで買える？
浜納豆を手に入れたいなら、まずは静岡県浜松市や愛知県豊橋市が中心。駅の売店や百貨店、土産物店などで購入できます。名古屋でも百貨店や物産展で見かけることがあります。
関東圏では百貨店やアンテナショップ、自然食品店などが狙い目です。
通販なら、楽天市場やAmazon、Yahoo!ショッピング、製造元の公式サイトなどで全国どこからでも注文可能です。
ご飯のお供にも、ちょっとした贈り物にもぴったりな浜納豆。地域の伝統を感じる発酵の味わいを、ぜひ自宅でも楽しんでみてください。
