洋裁やハンドメイドをしていると、ミシン糸は欠かせない存在ですよね。新しい作品を作るときや、糸が切れてしまったときなど、「ミシン糸ってどこで買えるんだろう?」と迷ったことがある人も多いのではないでしょうか。
この記事では、ミシン糸を買える場所を実店舗とネット通販の両面から詳しく紹介します。さらに、初心者でも失敗しにくい選び方のコツもあわせて解説します。
手芸店で買うミシン糸の魅力
まず定番といえば、全国に展開している手芸専門店です。店頭で実際に糸を手に取り、色や質感を確かめながら選べるのが大きな魅力です。
ユザワヤ
手芸用品といえば真っ先に名前が挙がる大型専門店です。普通地用から厚地用まで、幅広いミシン糸を取り扱っています。特にフジックス社の「シャッペスパン」は定番の人気シリーズで、色数も豊富。作品の仕上がりを左右する“色合わせ”をしたいときには、店舗で実際に生地と合わせて選ぶのがおすすめです。
オカダヤ
生地・手芸材料の老舗であり、服飾学生やハンドメイド愛好家に人気のショップです。新宿や横浜などの大型店舗では、壁一面に並ぶ糸の棚が圧巻。実際に触って光沢や太さを確かめられるので、「想像と違った」という失敗を防げます。
いとや・その他地域の手芸店
地域密着型の手芸店でもミシン糸は手に入ります。小規模なお店ほど店主の知識が豊富で、布地や用途に合わせたアドバイスをもらえることも。初めて洋裁をする人や、糸選びに不安がある人には心強い存在です。
ホームセンターでも買えるミシン糸
最近では、手芸専門店だけでなく大型ホームセンターでもミシン糸を見かけるようになりました。カインズ、コーナン、ビバホームなどでは、簡単な補修や小物づくりに使える基本色の糸を中心に販売されています。
ただし品揃えは店舗によって差があり、カラーバリエーションや特殊用途の糸を探す場合は専門店のほうが安心です。
ネット通販での購入が便利な理由
忙しくてお店まで行けないときや、近くに手芸店がない場合はネット通販が便利です。スマホやパソコンからいつでも注文でき、在庫状況も一目で分かります。
ユザワヤ公式オンラインショップ
店舗と同じラインナップをオンラインでも販売。色番号や太さなどの詳細が明記されており、リピーターには特に使いやすいサイトです。会員登録で割引やキャンペーンを利用できる場合もあります。
オカダヤオンライン
こちらも実店舗と同等の品揃えを誇り、ミシン糸はもちろん、生地やボビンなど関連用品もまとめて購入可能です。配送が早く、店舗受け取りも選べるのが嬉しいポイント。
Chuko Online(日本紐釦)
業務用から家庭用まで、糸の種類が圧倒的に多い通販サイトです。ミシン糸だけでも、ポリエステル・綿・ナイロンなど素材ごとに細かく分類されており、プロ仕様のラインナップを探す人にも向いています。
Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピング
汎用的なミシン糸なら大手ECサイトでも手に入ります。特にセット販売や大容量ボビンタイプはコスパがよく、まとめ買いに最適。ただし出品者によっては並行輸入品やパッケージ違いもあるため、商品説明をしっかり確認してから購入しましょう。
ネットで買うときの注意点
ネット通販は便利ですが、写真だけでは色味がわかりづらいことがあります。特に生成色やグレーなどの微妙な色合いは、モニター環境によって印象が変わるため注意が必要です。
また、同じ「60番手」の糸でもメーカーによって若干の太さや質感が異なるため、できるだけ同一メーカーで揃えると縫い目が安定します。
初めて購入する場合は、少量セットを試してから本数を増やすのも良い方法です。
ミシン糸の種類と選び方
ミシン糸には大きく分けて「ポリエステル糸」と「綿糸」の2種類があります。それぞれの特徴を理解しておくと、作品に合わせた最適な選択ができます。
- ポリエステル糸:強度があり、伸縮性もあるため一般的な衣類に最適。家庭用ミシンで使われるのはほとんどがこちら。
- 綿糸:ナチュラルな風合いが特徴。綿や麻などの天然素材と相性がよく、アイロンや染色にも強い。
- スパン糸/フィラメント糸:光沢や滑りの違いで選べるタイプ。ドレスやインテリア縫製など、見た目にこだわる作品に使われます。
- ロックミシン用糸:ほつれ止めや端処理専用で、細く滑らかな糸。通常のミシン糸とは別に揃える必要があります。
目的に応じて糸を選ぶと、仕上がりが格段に美しくなります。特に初めての人は、「布の素材」と「糸の種類」をセットで考えると失敗しません。
ミシン糸を買うタイミングとストックのコツ
ミシン糸は意外と早く消耗します。気づいたときには残り少ない…ということもよくあります。
そのため、よく使う色(白・黒・生成・グレー)は常に予備を1〜2本持っておくと安心です。
また、同じ糸でもロット番号が異なると微妙に色味が変わることがあるため、作品単位でまとめて購入するのがベター。ネット通販なら在庫をまとめて確保できるため、統一感のある仕上がりを維持しやすいです。
ミシン糸が買えないときの代用品は?
急ぎで縫いたいのにミシン糸が切れた場合、手縫い糸で代用したくなるかもしれませんが、基本的におすすめできません。手縫い糸は撚り方向が逆で、ミシンで使うと絡まりやすく、糸調子が合いません。
どうしてもという場合は、短距離の仮縫いや補修程度に留め、後日きちんとしたミシン糸に交換しましょう。
まとめ:ミシン糸はどこで買える?用途に合わせて選ぼう
ミシン糸は、ユザワヤやオカダヤなどの手芸店で実際に選ぶのも良し、ネット通販でまとめ買いするのも良し。
手芸店では色味や質感を確かめながら安心して選べ、通販では時間や場所に縛られず豊富な種類から選べます。
大切なのは、布や目的に合った糸を選ぶこと。ポリエステルか綿か、厚地用か薄地用かを意識するだけで、作品の完成度がぐっと上がります。
これからハンドメイドや洋裁を始める人も、定番の糸をうまく使い分けながら、自分だけの作品づくりを楽しんでください。
ミシン糸はどこで買える?──答えは、あなたの目的に一番寄り添う場所にきっとあります。
