家庭で炭酸水を作ったり、アクアリウムでCO₂を添加したりするときに便利な「ミドボン」。聞いたことはあるけれど、いざ買おうとすると「どこで売っているのかわからない」と感じる人も多いでしょう。この記事では、ミドボンの購入場所や入手方法、注意点までをわかりやすく紹介します。
ミドボンとは？まずは基本を押さえよう
「ミドボン」とは、緑色のボンベに入った業務用の炭酸ガス（CO₂）のこと。主にビールサーバーや炭酸飲料機、飲食店で使われています。正式には「炭酸ガスボンベ」や「CO₂ボンベ」と呼ばれ、一般的な容量は5kg前後です。
最近では、家庭でも使う人が増えています。例えば、自作のソーダメーカーで炭酸水を作る、ビールを樽で管理する、水草水槽にCO₂を添加するなど、用途はさまざまです。
市販の炭酸カートリッジよりもコスパが良く、長期間使えるのが魅力です。
ただし、ミドボンは高圧ガスを扱う製品です。取り扱いには注意が必要で、正しい機材と手順を守ることが重要になります。
ミドボンはどこで買える？主な購入ルート4選
1. 酒屋・リカーショップで購入する
最も一般的なのが、酒販店での購入です。
特に「やまや」などの大手酒屋チェーンでは、店舗によってはミドボンの販売や貸出を行っています。
ただし、すべての店舗で取り扱っているわけではありません。販売・貸出の可否は地域ごとに異なるため、事前に電話で確認するのが確実です。
酒屋で購入する場合は、保証金制度があることが多いです。
たとえば「ボンベ代＋保証金」を最初に支払い、使用後にボンベを返却すれば保証金が戻る仕組みです。初期費用はややかかりますが、次回以降は中身のガスを交換するだけで済むので経済的です。
2. ネット通販で購入する
近くに取扱店がない場合は、ネット通販が便利です。
楽天市場やYahoo!ショッピング、Amazonなどでは「ミドボン 炭酸ガス」と検索すると複数の商品がヒットします。
オンラインでは、
- 充填済みボンベ
- 空ボンベ＋ガス充填交換サービス
- 部品（レギュレーターや接続アダプター）
といった商品が販売されています。
ただし、ネット購入にはいくつか注意点があります。
高圧ガスは配送制限があるため、通常の宅配便では送れない地域もあります。また、送料や保証金が別途かかるケースもあるため、購入前に必ず確認しましょう。
3. 業務スーパーや地元の小売店で探す
一部の業務スーパーや地域の酒屋でも、飲食店向けにミドボンを取り扱っていることがあります。
特に飲食街の近くや、業務用商品を多く扱う店舗では見つかる可能性が高いです。
ただし、一般消費者向けに販売していない場合もあります。その場合は「レンタル（貸出）」という形で利用できることも。保証金を預けて、使い終わったら返却する仕組みです。
この方法のメリットは、送料がかからず、交換や補充の相談がしやすい点。
一方で、取り扱い店舗が限られているため、事前確認が必要になります。
4. 専門店・アクアリウムショップで購入する
意外な穴場が、アクアリウム関連の専門店です。
水草育成でCO₂添加を行う人向けに、ミドボンやその周辺機器をセット販売しているショップがあります。
通販サイト「水草工房」や「チャーム」などでは、レギュレーターやチューブ、逆止弁付きのスターターセットと一緒に購入できます。
アクアリウム用途なら、最初から一式をそろえることで安全性も高まります。
ミドボンの価格相場とコスパ
ミドボン（5kgボンベ）の価格は、おおよそ1本あたり6,000〜10,000円前後。
初回購入時には保証金（5,000〜10,000円程度）が加わることがあります。
一見高く感じますが、500mlペットボトル換算で約1,000本分（500リットル以上）の炭酸が作れる計算です。
1リットルあたり数円で炭酸が作れるため、長期的にはかなり経済的です。
家庭用ソーダメーカーのガスシリンダーを頻繁に交換するよりも、コストを抑えたい人に向いています。
使用時の注意点と安全対策
ミドボンは業務用の高圧ガスボンベなので、安全に取り扱うことが最優先です。
- 直射日光や高温の場所に置かない
- 横倒しせず、必ず立てて保管する
- 使用時は専用のレギュレーター（減圧器）を取り付ける
- 接続部に緩みがないかチェックする
- ガス漏れが疑われる場合はすぐに使用を中止する
また、炭酸水を自作する場合は、ボトルの耐圧性能を確認しましょう。誤って圧力が高すぎる状態になると、破裂の危険があります。
ミドボンの交換・返却方法
ミドボンは「使い切ったら交換」するのが基本です。
店舗で購入した場合は、同じ店に空ボンベを返却すると、中身の入ったボンベに交換してもらえます。
保証金制度がある場合、返却時に保証金が戻るケースもあります。
通販で購入した場合は、交換サービスや返送用キットを利用して返却します。
ガスが残っている状態では発送できないため、完全に使い切ってから返送しましょう。
ミドボンを家庭で使うときのおすすめ活用法
- 自家製炭酸水を作る
ペットボトルに水を入れ、専用の炭酸化キットを使えば簡単にソーダが作れます。
炭酸の強さを自由に調整できるのも魅力。 - クラフトビールやハイボール用に
家庭用の生ビールサーバーや炭酸サーバーと接続すれば、飲食店のような味わいを再現可能。 - アクアリウムでのCO₂添加
水草の育成に必要な二酸化炭素を効率よく供給できます。
タイマーとソレノイドバルブを組み合わせると、自動で管理もできます。
買う前に知っておきたいポイントまとめ
- 取り扱いは限られるので、酒屋や業務スーパーに電話で確認
- 保証金制度やレンタル方式がある
- 通販では配送制限・送料・返却条件を必ずチェック
- 高圧ガスなので、安全管理が最優先
- 長期的に見るとコスパは非常に高い
ミドボンはどこで買える？まとめとこれからの選び方
ミドボンは、酒屋・業務スーパー・ネット通販・専門店など、意外と入手ルートが多い製品です。
ただし、扱いが業務用であるため、店舗によって販売条件が異なります。
購入前には「在庫」「保証金」「配送条件」をしっかり確認しておきましょう。
家庭で炭酸を楽しみたい人や、水槽のCO₂管理をしたい人にとって、ミドボンは長期的に見てもコスパの良い選択肢です。
安全に扱いながら、あなたの生活に“無限炭酸ライフ”を取り入れてみてください。
