岡山県でバスや路面電車をよく使う人なら、「ハレカカードってどこで買えるの？」と思ったことがあるかもしれません。交通系ICカードといえばSuicaやICOCAが有名ですが、岡山ではこの「ハレカカード（Hareca）」が主流。今回は、ハレカカードをどこで購入できるのか、どんな種類があるのか、そして買うときに気をつけたいポイントまで詳しく解説します。
ハレカカードとは？まずは基本を知っておこう
ハレカカードは、岡山県内のバスや路面電車で使えるIC乗車券です。名前の由来は「晴れの国おかやま」の「ハレ」と「カード」を掛け合わせたもの。チャージ（入金）しておけば、運賃支払いがタッチだけで済む便利なプリペイド式カードです。
導入しているのは、岡山電気軌道、両備バス、下津井電鉄（下電バス）、宇野バスの4社。これらの会社の運行するバス・電車で共通して使えます。
ハレカカードには主に次の4種類があります。
- 無記名ハレカ
名前登録なしで誰でも使える。観光や一時利用に便利。 - 記名ハレカ
名前登録あり。紛失時に再発行ができる安心タイプ。 - 定期券付きハレカ
通勤・通学などに。定期区間外でもチャージ残高で乗車可能。 - 小児・割引ハレカ
小学生や高齢者向けの割引設定付き。
発行時はデポジット（預り金）500円を含む2,000円で販売されており、実際に使えるチャージ残高は1,500円分ほど。チャージ上限は2万円、有効期限は最後の利用から10年間です。
ハレカカードはどこで買える？購入できる主な場所
「どこで買えるの？」という疑問に対して、答えはシンプル。ハレカカードは以下の4つのバス会社・路面電車会社の窓口や車内で購入できます。
1. 岡山電気軌道（岡電）
岡山市中心部の路面電車や岡電バスで利用できます。無記名タイプは車内でも購入可能。記名式や定期券付きハレカカードは、岡電の主要営業所や定期券発売所で発行してもらえます。
主な購入場所：
- 岡山駅前電停の定期券窓口
- 岡電バス本社営業所
- 一部の路面電車・バス車内（無記名タイプのみ）
2. 両備バスHareca（ハレカ）
岡山市内から倉敷方面まで路線網を持つ両備バスでもハレカカードが使えます。両備バスHareca（ハレカ）は営業所や案内所で購入できます。2022年以降は「岡山営業所」でも新規発行に対応しています。
主な購入場所：
- 両備バス 岡山営業所
- 天満屋バスステーション案内所
- 各主要営業所・定期券窓口
3. 下電バス（下津井電鉄）
倉敷・児島エリアで運行している下電バスでも購入可能。倉敷駅前案内所など、下電の営業所窓口で発行してもらえます。
主な購入場所：
- 倉敷駅前案内所
- 児島営業所
- バス車内（無記名のみ）
4. 宇野バスHareca（ハレカ）
宇野バスはオリジナルデザインのハレカカードを発行しています。宇野バスHareca（ハレカ）利用者なら、こちらを選ぶのもおすすめ。車内販売のほか、本社窓口でも購入可能です。
主な購入場所：
- 宇野バス本社（岡山市北区寿町）
- 宇野バス車内（無記名タイプ）
コンビニやネットでは買えないので注意
SuicaやICOCAのように「駅の券売機で買う」感覚とは違い、ハレカカードは地域限定のICカードです。そのため、コンビニやオンラインショップ（Amazonや楽天など）では販売していません。現地でしか買えない点に注意が必要です。
旅行や出張などで岡山に来る場合、最寄りのバス営業所や岡山駅前電停などの窓口で購入しておくとスムーズです。
チャージ方法とプレミアム制度
ハレカカードは現金チャージ専用。以下の場所でチャージできます。
- バス車内
- 路面電車の一部車内
- 岡山電気軌道や両備バスなどの営業所窓口
- 自動積み増し機（岡山駅や主要電停付近に設置）
チャージ金額に応じて、数％のプレミアムが付くことがあります。たとえば、1,000円チャージすると1,020円分の残高になるなど、ちょっとお得です。プレミア率は事業者によって異なるため、購入時やチャージ時に案内を確認しましょう。
記名式と無記名式、どっちを選ぶべき？
岡山に長く住む人や通勤・通学で頻繁に使う人は「記名式」または「定期券付きハレカカード」がおすすめです。紛失時に再発行できるため安心感があります。
一方、旅行や短期滞在で一時的に使うだけなら「無記名ハレカ」で十分。購入も簡単で、バス車内でもすぐ手に入ります。
また、家族で共有する場合は、人数分のカードをそれぞれ購入しておくと便利です（1枚を複数人で同時利用することはできません）。
ハレカカードの使い方
使い方はとても簡単です。
- 乗車時にカードを読み取り機にタッチ
- 降車時にももう一度タッチ
これで自動的に運賃が引き落とされます。チャージ残高が足りない場合は、降車時に車内でチャージも可能です。
カードの有効期限は最後の利用日から10年間。長期間使わないと失効してしまうため、たまに利用しておくのが安心です。
他のICカードとの違い
ハレカカードはICOCAやSuicaといった全国相互利用型ICカードとは異なります。ハレカカードは岡山エリア専用で、他県では使えません。また、ハレカ対応車両でもICOCAやSuicaを使うことはできません。
一方で、岡山の公共交通をよく使う人にとっては、地元密着型で利便性が高いのが魅力です。定期券としても機能するため、学生や通勤者の定番カードになっています。
購入時に知っておきたい注意点
- 現金のみ対応：クレジットカードや電子マネーでの購入は不可。
- デポジット返金制度：不要になったカードは窓口で返却すると、デポジット500円が返金されます（残高精算あり）。
- 小児・割引カードの発行には証明書が必要：子どもや高齢者用カードを作る際は、年齢がわかる証明書を提示する必要があります。
- ICカードの破損・紛失：無記名式は再発行不可。記名式なら手数料で再発行可能。
ハレカカードどこで買える？まとめ
改めて整理すると、ハレカカードを購入できるのは次の4社です。
- 岡山電気軌道（岡電）
- 両備バスHareca（ハレカ）
- 下津井電鉄（下電バス）
- 宇野バスHareca（ハレカ）
無記名ハレカなら車内で購入できるため、観光客でも気軽に入手可能。記名式・定期券付きハレカは各社の営業所や定期券売り場で発行してもらいましょう。
コンビニや通販サイトでは販売されていないため、岡山に来たら現地で手に入れるのが唯一の方法です。
最後に：ハレカカードを上手に活用しよう
ハレカカードは、岡山で暮らす人にとって欠かせない交通アイテム。チャージ式で現金よりスムーズに乗り降りでき、定期券機能やプレミアム付与などお得な仕組みも整っています。
「ハレカカード どこで 買える？」と検索してたどり着いた方は、ぜひ次の乗車時に近くの営業所やバス車内で入手してみてください。晴れの国おかやまを、もっと軽やかに移動できるようになりますよ。
