家のリノベーションやDIYで「味のある素材を使いたい」と思ったとき、注目されるのが「古材（こざい）」です。年月を経た木材は、独特の風合いや温もりがあり、新しい木にはない魅力があります。でも実際に古材を手に入れたいとき、「どこで買えるの？」と迷う人も多いはず。この記事では、古材の購入方法や取り扱い店舗、通販サイト、選び方のポイントまでを詳しく解説します。
古材とは？特徴と魅力
古材とは、古い建物や家具などから再利用される木材のこと。何十年、時には百年以上の時を経て乾燥し、木目や色味に深みが出ています。新しい木材よりも反りや割れが少なく、落ち着いた質感が魅力です。
また、古材には“物語”があります。かつて誰かが暮らした家の梁や柱、古民家の床板などが再び新しい場所で使われる。その背景に惹かれる人も多いのです。環境面でも、再利用によるサステナブルな素材として注目されています。
古材はどこで買える？主な購入先まとめ
古材は、一般的なホームセンターでは限られた種類しか取り扱っていない場合が多く、専門業者やネット通販を利用するのが主流です。ここでは、代表的な購入方法を紹介します。
1. 古材専門店で購入する
古材を探すなら、まずは専門店をチェックしましょう。専門業者では、建築に使われていた梁・柱・床板・建具など、幅広い古材を取り扱っています。たとえば「古材倉庫」「WOODPRO」「古材市場」などは、DIY愛好家からプロの工務店まで多く利用しています。
店舗では実際に木の質感や色合いを確認できるため、イメージ通りの素材を選びやすいのが魅力です。特に一点ものが多い古材は、実物を見て選ぶことが失敗を防ぐコツです。
2. 通販サイトを利用する
近くに専門店がない場合は、通販を活用するのが便利です。古材を扱うオンラインショップでは、写真付きで状態・寸法・価格が掲載されており、自宅にいながら選べます。代表的な通販サイトには次のようなものがあります。
- WOODPRO Online Shop（広島発の古材専門サイト。足場板リユース材が人気）
- 古材マーケット（DIY用小サイズから大型材まで幅広い）
- 楽天市場・Yahoo!ショッピング（古材板やリメイク用素材を販売するショップ多数）
送料はサイズや重量によって変わるため、大型材を注文する場合は事前に送料の目安を確認しておきましょう。
3. 建築資材リサイクルショップ
リフォームや解体で出た建築資材を再販売しているリサイクルショップでも、古材を見つけることができます。地域密着型の店舗が多く、運が良ければ掘り出し物に出会えることも。中古建具や古民具なども一緒に探せるのが魅力です。
「建築リサイクルセンター」「Rebuilding Center Japan（長野）」などが有名で、SNSでも最新の入荷情報を発信しています。
4. 解体業者・工務店から譲り受ける
古材の多くは、古民家や商業施設の解体時に出るもの。地域の解体業者や工務店に相談すれば、不要になった古材を譲ってもらえる場合もあります。特に田舎の古民家解体現場では、状態の良い梁や柱がそのまま使えることもあります。
ただし、こうした方法は個人間取引になる場合があるため、運搬や保管、虫害のリスクなどを考慮して慎重に行うことが大切です。
古材の種類と選び方のポイント
一口に古材といっても、種類や状態はさまざまです。目的に合わせて選ぶのがポイントです。
足場板（あしばいた）
建築現場で使われていた足場板をリユースしたもの。傷や塗料跡が残っていることが多く、独特の風合いがあります。DIYのテーブル天板や棚板、床材などに人気です。
古民家の梁・柱
太くしっかりした木材が多く、住宅リノベーションや店舗内装のアクセントに使われます。長年使われてきた木の色味が渋く、空間に落ち着きを与えます。
古建具・古家具
障子や欄間、扉、窓枠なども「古材」として人気です。素材としてリメイクしたり、インテリアとしてそのまま飾るケースもあります。
選ぶときの注意点
古材は一点ごとに状態が異なります。反り・割れ・虫食い跡・カビなどを確認しましょう。DIYで使用する場合は、サンダーで研磨し、防虫・防腐処理をしてから使うのが安心です。屋外で使う場合は、ウレタン塗装などの防水処理を施すと長持ちします。
古材を使ったDIYアイデア
古材の魅力を最大限に生かすには、風合いを活かしたDIYがぴったりです。以下のようなアイデアがあります。
- 古材の足場板で作るカフェ風テーブル
- 梁材を使った照明の吊り下げバー
- 古い建具をリメイクした間仕切りや棚
- 壁に古材板を貼って“古民家モダン”なアクセントウォールに
加工前の下準備（研磨・オイル塗装など）を丁寧に行うことで、より味わい深い仕上がりになります。
通販で買うときの注意点
通販で古材を購入する際は、次のポイントを意識しておくと失敗がありません。
- サイズと重量を確認する
古材は厚みや長さがバラバラ。設置場所に合う寸法かを必ずチェックしましょう。 - 状態の写真をよく見る
ひび・汚れ・釘跡などがどの程度あるかを確認。古材の味として受け入れられるかどうか判断します。 - 送料・配送方法を確認する
大型材は配送費が高額になることも。業者によっては地域限定配送のケースもあります。 - 返品不可の場合が多い
天然素材かつ一点もののため、基本的に返品交換はできません。購入前に納得いくまで問い合わせることが大切です。
古材を扱う有名ショップ紹介
古材を初めて買う人にも利用しやすい、人気の販売店をいくつか紹介します。
- WOODPRO
広島県の老舗古材専門店。足場板リユース材が看板商品で、通販対応も充実。全国配送OK。 - 古材倉庫グループ
全国にネットワークを持ち、住宅・店舗・公共建築などで使われる大型古材を多数扱う。プロ向けにも信頼が厚い。 - Rebuilding Center Japan
長野県諏訪市にあるリサイクルショップ。古材だけでなく古建具や古家具も豊富で、DIY愛好家に人気。 - 楽天市場・Yahoo!ショッピングの古材特集
個人でも手軽に購入できる小型の古材板が多く、送料を抑えて入手可能。
これらのショップではオンライン注文にも対応しているため、地域を問わず購入できます。
古材を使うときの注意点とメンテナンス
古材を取り扱う際には、いくつかの注意点があります。
- 虫食いやカビの除去：使う前にブラッシングや乾燥、薬剤処理をしておく。
- 研磨・塗装：ささくれや汚れを落とし、オイルステインなどで保護。
- 屋内外での使い分け：屋外で使う場合は、耐候性塗料を選ぶ。
古材はメンテナンス次第で長く使えます。年月を重ねるごとにさらに味が出るのも魅力です。
古材はどこで買える？まとめと選び方のコツ
古材は、専門店・通販・リサイクルショップ・解体現場など多彩なルートで購入可能です。DIYや店舗内装に使えば、他にはない味わいを演出できます。
購入時は「サイズ・状態・送料・用途」をしっかり確認し、信頼できる販売店を選ぶことが大切。初めてなら、写真や口コミが豊富な通販サイトから始めるのもおすすめです。
再利用の木材には、時を超えた美しさと温かみがあります。ぜひ自分の手で“古材のある暮らし”を楽しんでみてください。
