キャンプや登山などのアウトドアで「火を起こす道具」と聞くと、ライターやマッチを思い浮かべる人が多いかもしれません。けれど、昔ながらの火起こし道具「火打石(ひうちいし)」には、手で火花を散らして着火する独特の魅力があります。
実はこの火打石、今でもきちんと販売されていて、ホームセンターや通販などで手軽に購入できるんです。この記事では、火打石が買える場所や種類、選び方のコツを詳しく紹介していきます。
火打石とは?昔ながらの火起こし道具
火打石は、金属(火打ち金)と硬い石を打ち合わせて火花を出し、火種を作る道具です。
古くは江戸時代から使われており、火打石を打って「厄を払う」「福を招く」といった縁起の意味も持っています。今ではキャンプやサバイバルの火起こし体験、神事や開運アイテムとしても注目されています。
使い方はシンプル。
火打石を片手で持ち、もう一方の手で金属を力強く打ち付けます。火花が落ちたところに炭やチャークロス(炭布)を置くと、ほのかな火種が生まれます。この素朴なプロセスこそが、火打石の醍醐味です。
火打石はどこで買える?主な販売店まとめ
実店舗でもオンラインでも購入できますが、取り扱い場所を知っておくと探しやすくなります。
ホームセンターでの取り扱い
- カインズホーム
アウトドアコーナーで火打石や火起こしセットが販売されています。特にキャンプ用品が充実している大型店舗では見つかりやすいです。 - コーナン
キャンプ用品売り場で「火打石(メノウ石)」の取り扱いがあります。店舗によっては在庫数が少ないこともあるので、オンラインで確認してから行くのがおすすめです。 - コメリ
コメリオリジナルの「火打石セット」などがあり、初心者でも使いやすい商品が揃っています。取り寄せやネット注文も可能です。 - ナフコ
火打石単品やセット商品をオンラインで販売。店舗受け取りも対応しており、地方でも手に入れやすいのが特徴です。 - DCMグループ(ホーマック・ケーヨーデイツーなど)
「DCMブランド火打石」などを扱っており、オンラインショップで購入し店舗受取もできます。
どのホームセンターでも「キャンプ用品」や「アウトドア用品」の棚をチェックすると見つけやすいです。
神具専門店・伝統品店でも購入できる
火打石はもともと神事にも使われるため、神棚・仏具を扱う店舗でも販売されています。
- 伊勢宮忠(いせみやちゅう)
伊勢神宮近くの老舗神具店で、水晶やスモーキークォーツなど種類豊富な火打石を販売しています。神棚に供える用や縁起物として購入する人も多く、通販でも入手可能です。 - 滝田商店などの仏壇専門店
サイズ違いの火打石や火打ち金付きセットがあり、贈り物や神事用にも人気です。
こうした専門店の火打石は、見た目の美しさや仕上げの丁寧さが特徴です。開店祝い・引っ越し祝いなどの縁起物として贈るケースもあります。
通販で買えるおすすめショップ
実店舗に行くのが難しい場合や、種類を比較したい人にはネット通販が便利です。
Amazon(アマゾン)
キャンプ向けから神具向けまで、多様な火打石が販売されています。
たとえば「ブッシュクラフト 火打石」「やまこう 火打石セット」などは定番人気。レビューも豊富で選びやすいです。
楽天市場
「火打石」「ファイヤーストライカー」などで検索すると、数百件の商品がヒットします。
楽天ポイントが使えるので、他のキャンプ用品とまとめ買いしやすいのもメリットです。
Yahoo!ショッピング
Amazonや楽天と同様に種類が豊富で、価格を比較しやすいです。小型の火打石セットやおしゃれな携帯ケース付き商品も多く見つかります。
神具専門の通販サイト
伊勢宮忠や仏壇屋などの公式オンラインショップでは、水晶・黒曜石などの素材別で選べる火打石があります。
神棚用・お祓い用・ギフト用など、目的別のラインナップが魅力です。
海外通販(Etsyなど)
Etsyでは、海外製のフリントストライカーやヴィンテージ風の火打ち金も販売されています。デザイン性を重視する人におすすめです。
価格帯と人気の火打石アイテム
火打石の価格は素材やサイズによって幅があります。
- 天然石単品(メノウ・チャートなど):500円〜1,000円程度
- 火打石+火打ち金セット:2,000円〜4,000円程度
- 神具用(大サイズ・装飾付き):3,000円〜1万円前後
たとえば、Amazonで人気の「ブッシュクラフト 火打石」は約600円ほどで手に入り、キャンプ初心者にも人気。
一方で「伊勢宮忠 水晶火打石」は美しい仕上げで、神棚用や贈答用に選ばれています。
火打石の選び方と使い方のポイント
1. 用途を明確にする
- アウトドア・防災用なら、扱いやすいメノウ石や専用火打金付きセットがおすすめ。
- 神事・お祓い用なら、水晶や黒曜石など神具用に加工された火打石が良いです。
2. 火打金の形状をチェック
金属部分の形状によって火花の飛び方が変わります。曲線型は初心者でも打ちやすく、直線型は火花の方向をコントロールしやすい特徴があります。
3. 火花を受ける素材を準備する
火花は一瞬なので、火種として「チャークロス(炭化布)」や「麻くず」を事前に用意しておきましょう。
これがあると、火が安定して燃え移ります。
火打石の代わりになる現代的な着火具
「もっと簡単に火を起こしたい」という人には、火打石に似た原理で火花を出すファイヤースターターもおすすめです。
フェロセリウム棒を擦って火花を出す仕組みで、雨や風に強く、アウトドア愛好家に人気です。
また、首から下げて使える火打ちペンダントや、ナイフと一体化した多機能ツールも販売されています。
火打石ほどロマンはないかもしれませんが、利便性を重視するならこうした代替品も選択肢のひとつです。
火打石を扱うときの注意点
- 火花が飛ぶ方向に燃えやすいものを置かない
- 使用後は石や金属が熱を持つことがあるため、すぐに触らない
- 屋内や風の強い日には使用を控える
また、神事用に使う場合は浄化や祈祷の目的をよく理解し、正しい作法で扱うようにしましょう。
火打石はどこで買える?ホームセンターや通販の購入方法まとめ
火打石は、今でもホームセンターや通販サイトで手軽に購入できます。
カインズやコーナンなどの実店舗では実際に手に取って選べ、Amazonや楽天などの通販では種類や価格を比較しやすいのが魅力です。
神具専門店では、美しい天然石を使った伝統的な火打石も販売されています。
キャンプでの火起こしを楽しむ人も、縁起物として使いたい人も。
火打石を通して、「火を起こす」という原始的な体験を味わってみてください。
昔ながらの知恵と現代の便利さが共存する、そんな魅力がこの小さな石には詰まっています。
