「銀インゴットって、どこで買えるの？」
そんな疑問を持つ人は意外と多いものです。
投資目的で地金を保有したい人、工芸やハンドメイド素材として純銀を扱いたい人など、ニーズはさまざま。でも実際に購入しようとすると、販売店や価格の目安が分かりづらいですよね。ここでは、銀インゴットの購入方法や価格相場、注意点まで、初めての人でも理解できるように詳しく解説していきます。
銀インゴットとは？投資・工芸の両方で人気の「純銀の塊」
銀インゴットとは、純度99.9％以上の銀を棒や塊の形にした地金のこと。
投資の世界では「銀地金」と呼ばれることもあり、金やプラチナに次いで人気のある貴金属の一つです。
銀はジュエリーだけでなく、電子部品や医療器具、再生可能エネルギーの部品などにも使われるため、工業需要が高い金属です。そのため、投資対象としての価値だけでなく、実需による価格変動も起こりやすいという特徴があります。
特にここ数年は世界的な半導体需要の高まりや環境関連産業の拡大で、銀価格も上昇傾向にあります。小口のインゴットが売り切れることもあり、手に入りにくい時期もあるほどです。
銀インゴットの価格相場をチェックしよう
銀の価格は国際相場によって毎日変動しています。日本国内では「徳力本店」や「田中貴金属工業」などの大手貴金属販売店が、その日の銀価格をグラム単位で公表しています。
2025年12月時点の店頭参考価格では、以下のような水準が見られます（すべて税込み・参考値）。
- 10kgインゴット：約357万円前後
- 1kgインゴット：約36万円前後
- 500gインゴット：約18万円前後
- 100gインゴット：約4万円前後
手数料が別途かかる場合もあり、同じサイズでも販売店によって価格差が出ることがあります。購入を検討する際は、複数の販売店で最新価格を比較するのが基本です。
また、ネット通販でも小型のシルバーバー（10ozや100gなど）が流通しており、投資というよりはコレクション感覚で手に取る人も増えています。
銀インゴットはどこで買える？代表的な販売店と購入方法
銀インゴットを取り扱う店舗は限られていますが、信頼できる販売ルートを選ぶことで安心して購入できます。ここでは、代表的な入手方法を紹介します。
1. 貴金属専門店での購入
国内には老舗の貴金属販売店が多数あり、店頭で直接購入できます。
- 徳力本店：江戸時代から続く老舗で、純銀インゴットの種類も豊富。価格は日々更新され、店舗で現金決済が可能です。
- 石福金属興業：公式オンラインショップを持つメーカー系企業。純銀インゴットを1kg単位から販売しています。
- 芦屋銀馬車：銀専門の販売店。500gや100gなど、小さな単位の地金も扱っています。
- 井島貴金属精錬：東京・上野を拠点とする精錬所で、個人にもインゴットを販売しています。
いずれも信頼性が高く、品質保証書や刻印があるのが特徴です。購入時には本人確認書類の提示が必要なこともあります。
2. 大手貴金属メーカーの販売窓口
**田中貴金属工業（TANAKA）**などの大手メーカーも、地金取引を扱っています。
ただし、一般消費者が直接購入できるケースは限られ、取引所経由や正規代理店を通じた手続きが必要になることがあります。
3. ネット通販・マーケットプレイス
楽天市場やAmazonでも銀インゴットやシルバーバーが販売されています。
1kg前後の大きなインゴットから、1オンス（約31g）程度の小型バーまで幅広くラインナップされています。
ただし、ネット通販では偽物や純度の低い製品が混じるリスクもあるため、販売元の信頼性を確認することが何より重要です。レビューや保証書の有無、刻印（例：9999 SILVERなど）を必ずチェックしましょう。
4. 海外の貴金属ディーラー
海外では「Bullion Exchanges」や「Silverbullion.com.sg」などの国際的な販売サイトが有名です。LBMA（ロンドン地金市場協会）認定のバーを扱うところもあり、品質面では非常に信頼性が高いです。
ただし、個人輸入になるため、為替レートや関税、送料を考慮する必要があります。日本国内での再販売を目的に購入する場合は、さらに法的な確認が求められるため注意しましょう。
銀インゴットを購入する際の注意点
銀インゴットは「現物資産」であるがゆえに、購入や保有にはいくつかのリスクと注意点があります。
価格変動のリスク
銀相場は国際情勢や産業需要、為替レートなどの影響を受けやすく、短期間でも価格が上下します。購入後に価格が下落する可能性もあるため、短期売買ではなく中長期の保有を前提に考える人が多いです。
偽造・品質リスク
海外製の安価なバーの中には、メッキ製や純度の低い製品が混在していることがあります。購入時には「保証書付き」「LBMA認定ブランド」「メーカー刻印付き」などの要件を満たす商品を選ぶことが基本です。
保管と盗難対策
現物資産の最大の課題は保管方法です。自宅で保管する場合は耐火金庫や貸金庫の利用が推奨されます。銀行の貸金庫を利用する人も多く、年間数千円～数万円の費用で安全性を確保できます。
売却時の手数料と税金
銀インゴットを売却するときは、購入時と同様に手数料がかかる場合があります。さらに、売却益が出た場合は所得として課税対象になることがあるため、確定申告が必要です。税務上の取り扱いを事前に確認しておくと安心です。
銀インゴットを持つメリットと魅力
「金は高すぎるけど、何か実物資産を持ちたい」
そんな人にとって、銀インゴットは魅力的な選択肢です。
- 比較的安価で始めやすい
金やプラチナに比べて単価が低く、1万円台から購入できる小型バーもあります。 - 世界共通の価値を持つ
銀はどの国でも評価される貴金属で、長期的に価値がゼロになることはほぼありません。 - 実物の安心感
手に取って所有できる「現物資産」という安心感は、デジタル資産にはない魅力です。 - 趣味性・コレクション性
デザイン性の高いシルバーバーや限定モデルも多く、コレクターズアイテムとしても人気があります。
投資と趣味の中間にあるような位置づけで、楽しみながら資産を分散できるのが銀インゴットの特徴です。
初心者が銀インゴットを買うならどこが安心？
初めて購入するなら、まずは信頼できる国内販売店を選ぶのが安全です。
具体的には「徳力本店」や「石福金属興業」などの老舗メーカー系店舗が代表的。公式サイトで価格が毎日更新されており、現金取引や店頭受け取りに対応しています。
ネットで買う場合も、レビューや販売実績が豊富な公式ショップを選び、あやしい海外発送品などは避けましょう。
工芸やクラフト素材として少量の銀がほしい場合は、楽天市場やAmazonで販売されている100gや50g単位の純銀バーもおすすめです。品質保証書が付属していれば、加工素材として安心して使えます。
銀インゴットはどこで買える？まとめとこれからの展望
銀インゴットは、
といった複数のルートで購入できます。
価格は1kgで約36万円前後が目安で、国際相場に応じて日々変動しています。
現物資産としての魅力はもちろん、工芸素材としての実用性もあり、「価値を持つモノ」を手にしたい人にぴったりです。
保管や税金の管理など注意点もありますが、きちんとリスクを理解して購入すれば、銀インゴットは長期的に楽しめる資産の一つです。
これから銀の需要は、産業分野でもさらに高まるといわれています。手に入れるタイミングを見極めながら、自分の目的に合った形で銀インゴットを選んでみてください。
