地震や台風など、いつ起こるかわからない災害。いざという時に慌てないためにも、「非常食をどこで買えるのか」を知っておくことはとても大切です。最近は防災意識が高まり、スーパーやコンビニ、ネット通販など、さまざまな場所で非常食を手に入れられるようになっています。この記事では、身近な店舗から専門通販サイトまで、非常食を購入できる場所を詳しく紹介します。
コンビニで非常食を買う
最も身近で便利なのがコンビニです。全国どこにでもあり、24時間営業という点からも、非常時の備えや補充には頼りになる存在です。コンビニでは、缶詰、レトルト食品、カップ麺、クラッカー、栄養補助食品、ミネラルウォーターなど、保存性の高い食品を幅広く扱っています。
特におすすめは、常温で長持ちする缶詰やレトルトカレーなど。例えば「いなばのカレーシリーズ」や「サトウのごはん」は、電子レンジが使えなくても湯煎で温めて食べられるため、停電時にも重宝します。お菓子やゼリー飲料もエネルギー補給に役立つので、災害時の間食として備えておくと安心です。
セブン-イレブンやファミリーマート、ローソンでは、災害対応を意識したラインナップが増えており、「防災グッズコーナー」を設けている店舗もあります。普段の買い物ついでにチェックしておくのがおすすめです。
スーパーでまとめて揃える
スーパーでは、非常食に使える商品を一度にまとめて購入できます。缶詰、乾麺、レトルト食品、保存水など、日常使いと備蓄の両方に向いた食品が豊富に揃っています。大型スーパーや地域密着型スーパーでは、保存期間が5年以上の防災用食品を扱うところも増えています。
おすすめは「ローリングストック」の考え方。普段の食事で使う食品を少し多めに買い、使った分を補充していくことで、常に新しい非常食を保てます。例えばレトルトご飯やスープ、缶詰を数個ずつストックしておけば、賞味期限切れを防ぎながら効率的に備蓄できます。
また、イオンやイトーヨーカドーなどでは、特設の防災売り場を設けている時期もあります。防災週間(9月1日前後)や防災の日の前後には、特に非常食コーナーが充実するので要チェックです。
ドラッグストアで手軽に買える非常食
ドラッグストアでも、非常食の購入が可能です。特に最近は防災需要が高まり、フリーズドライ食品やゼリー飲料、栄養補助食品など、長期保存が可能なアイテムが揃っています。加えて、経口補水液の「OS-1」や栄養ドリンク、粉末スープなども非常時の体力維持に役立ちます。
ドラッグストアの強みは、食料だけでなく衛生用品や簡易トイレ、ウェットティッシュなどの防災関連グッズを同時に購入できる点です。「食品+衛生用品+水」を一度に揃えられるのは大きなメリットです。ウエルシア、ツルハドラッグ、マツモトキヨシなどでは、地域によって非常食コーナーを設けていることもあります。
ホームセンターで防災用品と一緒に準備
カインズ、コーナン、DCMなどのホームセンターでは、防災関連商品と一緒に非常食を購入できます。長期保存可能なアルファ米(お湯や水で戻せるご飯)や缶入りパン、保存用ビスケット、缶詰などが定番です。
また、ポータブルガスコンロ、給水タンク、懐中電灯、電池なども同時に揃えられるので、まとめ買いしたい人にはぴったりです。店舗によっては「防災コーナー」が常設されている場合もあります。家庭用の備蓄セットを購入する際は、非常食と併せて調理用の道具も見直しておきましょう。
業務スーパー・ディスカウントストアでコスパよく備蓄
業務スーパーは、大容量かつリーズナブルな商品が多く、非常食を家族分まとめて用意したいときに便利です。パウチ入りのカレー、乾燥スープ、クラッカー、ゼリーなど、常温で長期保存ができる食品が多く、数人分を安く揃えることができます。
ディスカウントストアのドン・キホーテやトライアルなどでも、防災コーナーが設けられていることがあります。中には「保存水」や「非常食5日セット」など、パッケージ化された防災アイテムも販売されているため、時間をかけずに一式揃えたい人におすすめです。
アウトドアショップでも非常食が買える
モンベル、スノーピーク、好日山荘などのアウトドアショップでは、登山やキャンプ用の保存食を取り扱っています。これらは軽量でコンパクト、さらに栄養バランスも考えられているため、非常食としても非常に優秀です。
「尾西のアルファ米シリーズ」や「アマノフーズのフリーズドライ食品」は代表的な例です。これらはお湯や水を注ぐだけで食べられるため、災害時の食事としても人気があります。アウトドアショップでは調理器具やガスボンベなども一緒に購入できるので、防災とレジャーの両面で活用できます。
100円ショップで揃えるプチ備蓄
ダイソーやセリアなどの100円ショップにも、非常時に役立つ食品があります。缶入りパン、乾麺、ゼリー飲料、缶詰など、少量ずつ手軽に揃えたい場合に便利です。中には5年保存可能な商品もあり、低コストで備えを始めたい人に向いています。
また、100円ショップは食品だけでなく、防災グッズ(簡易ライト、笛、アルミブランケット、給水袋など)も豊富です。買い物のついでに少しずつ揃えることで、無理なく防災準備を始められます。
ネット通販で買える非常食
オンラインショップを利用すれば、自宅にいながら非常食をまとめて購入できます。種類も豊富で、保存期間・カロリー・味のバリエーションを比較しやすいのが特徴です。
Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピング
大手ECモールでは、「非常食セット」「防災食」「備蓄食」などで検索すると、数千点以上のアイテムが見つかります。個包装タイプから家族用セットまで幅広く、レビューを参考に選べる点も安心です。特にAmazonでは定期便を利用して、ローリングストックの管理を自動化する人も増えています。
専門通販サイト
非常食専門メーカーの公式通販もおすすめです。たとえば「サタケオンラインショップ」「尾西食品」「アルファフーズ」などでは、5年保存のご飯セットや栄養バランスを考えたメニューが豊富。味にもこだわり、災害時でも食事を楽しめるよう工夫されています。企業や自治体がまとめて購入することも多く、品質面でも信頼できます。
非常食を選ぶときのポイント
非常食を選ぶ際は、次の点を意識すると失敗が少なくなります。
- 保存期間:最低でも3〜5年持つものを選ぶ
- 調理のしやすさ:水や火が使えない状況でも食べられるか
- 栄養バランス:主食・主菜・副菜・間食をバランスよく
- 味の好み:非常時でも食欲がわく味を選ぶ
- 保存場所:温度・湿度の変化が少ない場所に保管
また、家族構成に合わせて、子ども向け・高齢者向けなどを用意しておくと安心です。特に離乳食やアレルギー対応食は、普段からチェックしておくと良いでしょう。
ローリングストックで「使いながら備える」
非常食を揃えても、使わないまま賞味期限が切れてしまうのはもったいないですよね。そんな時におすすめなのが「ローリングストック」です。これは、日常的に食べる保存食品を少し多めに買っておき、使った分を補充するサイクルを回す方法。こうすれば、常に新しい非常食を確保できます。
例えば、レトルトカレーやインスタント味噌汁、缶詰を普段から食事に取り入れ、定期的に入れ替えれば、無理なく備蓄を維持できます。ローリングストックは家庭に馴染む備え方として、多くの自治体でも推奨されています。
非常食はどこで買える?まずは身近な場所から
非常食は特別なものではなく、今やコンビニやスーパー、ドラッグストア、ホームセンターなど、どこでも購入できます。ネット通販を利用すれば、重い保存水やセット商品も簡単に手に入ります。
大切なのは、「少しずつ」「無理なく」備えること。日常生活の延長で、食べ慣れた食品をローリングストックしながら、いざという時に困らない備蓄を整えていきましょう。非常食をどこで買えるかを知っておくことは、安心につながる第一歩です。
