「領収書って、どこで買えるんだろう？」――経費精算や個人事業の帳簿づけをしていると、ふとそんな疑問が浮かぶことがあります。普段あまり意識しないアイテムですが、いざ必要になったときに探すと意外と迷うもの。この記事では、領収書が買える場所を実際の取扱い例をもとに紹介しながら、それぞれの特徴や選び方をわかりやすくまとめます。
コンビニで領収書は買える？
まず身近な場所として思い浮かぶのがコンビニ。セブン‐イレブン、ファミリーマート、ローソンといった主要チェーンでは、文具コーナーに「領収書」と書かれた冊子タイプの伝票が置かれている店舗があります。価格は300円前後からで、代表的なのはコクヨなどの複写式タイプ。書いた内容が控えとして残せるので、経費精算などに便利です。
ただし、どの店舗にも必ずあるとは限りません。特に小型店舗や地方の店舗では文具の取り扱いが限られていることも多く、在庫がない場合もあります。確実に購入したい場合は、事前に電話で確認するか、店員さんに「領収書の冊子ありますか？」と尋ねるのがおすすめです。
また、ここで注意したいのは「領収書を買う」と「領収書を発行してもらう」は別の話ということ。コンビニで商品を買ったときの正式な領収書が必要な場合は、会計時に「宛名入りの領収書をください」と伝えれば、レシートとは別に手書きの領収書を発行してもらえるケースがあります。
文具店なら種類が豊富で確実
領収書を探すなら、やはり文具店がもっとも確実です。ロフトや東急ハンズ、伊東屋、紀伊國屋書店の文具コーナーなどでは、複写式・単票式をはじめ、インボイス対応のものまで幅広く取り扱っています。価格帯は数百円から1,000円前後までさまざまで、用紙の質やデザインも豊富。シンプルなビジネスタイプのほか、「かわいい領収書」としてデザイン性を重視した商品も人気です。
文具店のメリットは、用途に合わせて実物を手に取って選べる点。複写の具合や用紙の厚さ、記入欄の配置などを確認できるので、日常的に使う方には特におすすめです。
100円ショップでも手軽に購入できる
急ぎで必要なときは、100円ショップも強い味方。ダイソー、セリア、キャンドゥといったチェーンでは、100円（税抜）で購入できる領収書が販売されています。枚数は単票タイプなら150枚前後、複写式なら40〜60組ほどが一般的です。
品質はシンプルですが、ちょっとした用途や個人利用には十分。特に、打ち合わせ時の立替え精算や、フリマ・ハンドメイドイベントでの記録など、ライトな使い方には最適です。
ただし、インボイス制度対応のものは少ないため、事業用途での使用には注意が必要です。複写タイプが必要な場合は、同じ100円ショップでも大型店を狙うと見つかりやすくなります。
ホームセンター・スーパーでも販売中
ホームセンター（カインズ、コーナン、DCMなど）やスーパーの文具コーナーでも、領収書用紙が売られています。価格や種類は文具店とほぼ同等で、コクヨやプラスなどの定番メーカー品が中心。ホームセンターは在庫数が多いため、複写式・単票式の両方から選べる点が魅力です。
イオンやイトーヨーカドーといった大型スーパーでは、文具売り場に領収書の棚が設けられている場合があります。買い物ついでに立ち寄れる手軽さもポイントです。
ドン・キホーテやドラッグストアは？
ドン・キホーテのようなディスカウントストアでも、文具コーナーに領収書が置かれていることがあります。価格は100円台から300円台が多く、他の文具と一緒に購入できるのが便利です。ドラッグストアは店舗によって差があり、事務用品をあまり扱わないところでは見つからないこともありますが、マツキヨやウエルシアなどの大型店では少量パックの文具類が並んでいる場合もあります。
ネット通販なら品ぞろえ・スピード・価格で有利
確実に欲しい形式の領収書を手に入れるなら、ネット通販が最も便利です。Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、ヨドバシ.comなどでは、複写式・単票式・インボイス対応・オリジナル印刷タイプなど、あらゆるバリエーションが揃っています。
通販の大きな利点は次の3つです。
- 品ぞろえが圧倒的に多い
- レビューで使い勝手を確認できる
- 当日・翌日配送が可能な場合が多い
コクヨやプラスといった大手メーカーはもちろん、オリジナルロゴ入りの業務用セット、10冊まとめ買いなども選べます。価格帯も幅広く、1冊300円程度から数冊セットで2,000円前後のものまで。Amazonでは「領収書 複写式」で検索すると1,000件以上ヒットし、ユーザー評価も参考にしやすいのが魅力です。
また、近年はインボイス制度対応の領収書も注目されています。消費税計算欄や登録番号記入欄を備えたタイプを選べば、請求書と併用して税務処理をスムーズに行えます。
領収書の種類と選び方
領収書を買う前に、どんな種類があるかを知っておくと失敗がありません。基本的には「単票式」と「複写式」の2タイプがあります。
- 単票式：1枚ずつ切り離して使うタイプ。安価で枚数が多いのが特徴。
- 複写式：上の紙に書くと下に控えが写るタイプ。控えを保管できるため、経理処理や記録に便利。
頻繁に領収書を切る人や事業用には複写式がおすすめ。一方で、たまに使うだけなら単票式でも十分です。また、金額欄や日付欄の配置、消費税対応欄の有無なども確認しておくと安心です。
領収書を発行してもらう場合の注意点
ここまで紹介したのは「自分で書くための領収書用紙」ですが、実際の取引で領収書が必要な場合は、購入先に発行してもらうのが基本です。コンビニやスーパーなどの店舗では、会計時に「宛名入りで領収書をください」と頼めば、レジとは別に正式な領収書をもらえます。
また、ネット通販で購入した場合も、注文履歴から「領収書の発行」ボタンをクリックすればPDFで発行できることが多く、紙に印刷すれば同様に利用可能です。紙の領収書を購入するのは、主にイベント・取引・社内経費など、自分で発行する立場の人が中心です。
領収書を買える場所まとめ
ここまでの情報を整理すると、以下のように使い分けるのが賢い選び方です。
- 今すぐ必要なら：コンビニ、100円ショップ
- 確実に選びたいなら：文具店、ホームセンター
- 種類と価格重視なら：ネット通販
それぞれの場所で扱う商品の特徴を把握しておくと、用途に合った領収書をスムーズに選べます。特に事業用で継続的に使う場合は、ネットでまとめ買いしておくと安心です。
領収書はどこで買える？自分に合った購入方法を選ぼう
領収書は、意外と身近な場所で手に入る文具のひとつです。コンビニや100円ショップなどでも十分に購入できますが、複写式やインボイス対応など、こだわりのあるタイプを探すなら文具店やネット通販が最適です。
経理や会計業務をスムーズに進めるためにも、用途に合わせた領収書を用意しておくと安心。今後も制度変更や会計基準の見直しが進む中で、自分の業務スタイルに合った領収書選びを意識してみてください。
