新しいスマホを選ぶとき、「性能」「カメラ」「価格」のバランスはいつだって悩ましいポイントですよね。2025年に登場したXiaomi 15T Proは、ハイエンド級の性能を持ちながらも価格を抑えた注目モデルとして話題になっています。Snapdragon 8 Gen3クラスのパワーを誇るMediaTek Dimensity 9400+を搭載し、Leica(ライカ)監修カメラを採用した一台。その実力を、実際の使用感を交えながら詳しく見ていきましょう。
Xiaomi 15T Proのスペック概要
まずは基本スペックから。このモデルは6.83インチのAMOLEDディスプレイを採用し、144Hzの高リフレッシュレートに対応。画面の滑らかさと発色の良さは、上位機種にも引けを取りません。
搭載SoCはMediaTek Dimensity 9400+。これはSnapdragon 8 Gen3に匹敵するハイエンドチップで、CPUもGPUも最新設計です。12GBメモリと512GBストレージを備え、重いアプリも難なくこなします。
バッテリーは5500mAhと大容量で、90Wの急速充電と50Wワイヤレス充電に対応。朝の支度中に充電を始めれば、出かける頃にはほぼ満タンというスピードです。
実際のパフォーマンス:動作の快適さと安定性
日常使いではまったくストレスを感じません。アプリの起動も速く、切り替えもスムーズ。SNSやブラウジングはもちろん、動画編集や3Dゲームといった重い処理でも快適に動作します。
発熱はある程度感じるものの、筐体の熱設計がしっかりしているおかげで、長時間の使用でも不快に感じるほどではありません。多くのレビューでも「体感速度はフラッグシップ級」と評価されており、処理性能は確かにトップクラスの一角といえます。
特に印象的なのは電力効率の良さ。高負荷アプリを使ってもバッテリーの減りが穏やかで、省電力チューニングが効いている印象です。Dimensity 9400+が持つ最新プロセス技術の恩恵をしっかり感じられます。
ディスプレイの魅力:映像体験がワンランク上
Xiaomi 15T Proのディスプレイは、明るく鮮やかで見やすいのが特徴。ピーク輝度が高く、屋外の直射日光下でも視認性が良好です。1.5K解像度に144Hzリフレッシュレートを組み合わせた表示は、動画視聴にもゲームにもぴったり。
滑らかにスクロールできる感覚は、まるで紙の上を指でなぞるような心地よさ。HDR対応のため、NetflixやYouTubeの高画質映像も存分に楽しめます。
また、画面のエッジをやや抑えたフラットデザインで、誤タッチを防ぎながら操作しやすく仕上がっています。長時間見ても疲れにくく、目に優しい調整が効いているのも好印象です。
Leica監修カメラの実力を検証
そしてこのスマホ最大の見どころがカメラ性能。
Xiaomi 15T Proは、Leica監修のトリプルカメラを搭載しています。構成は以下の通りです。
- メイン:50MP Light Fusion 900センサー
- 望遠:50MP 5倍光学ズーム(ペリスコープ)
- 超広角:12MPセンサー
Leicaの色再現とレンズ補正技術が活かされており、撮影した瞬間から“絵になる”仕上がり。日中の写真は立体感があり、空や建物の色がしっかり出ます。
特に望遠性能は圧巻。5倍の光学ズームに加え、デジタルズームを併用すれば100倍まで拡大可能です。離れた被写体もクリアに撮れるため、風景やコンサート撮影などにも重宝します。
超広角カメラも自然なパースで風景撮影に最適。暗所ではややノイズが出るものの、AI補正の働きで全体的な画質は安定しています。
Leica Vibrant/Authenticモードの切り替えで、色味の雰囲気を変えられるのも面白いポイントです。
動画撮影:スマホでプロ級映像を
動画性能もかなり強力です。8K 30fps、4K 120fps録画に対応し、光学手ブレ補正と被写体追従AFの精度も高い。
LOG撮影や10bitカラープロファイルも扱えるため、後からのカラーグレーディングにも対応できます。スマホでここまでできるのかと思わせる仕上がりで、SNSやVlog用途なら十分すぎるクオリティです。
実際にレビューでは「滑らかでブレが少ない」「ナチュラルな色合いで編集耐性が高い」と好評。
夜景動画でも光源のフレアが抑えられており、ライカチューニングの恩恵を感じます。
デザインと質感:シンプルで上品
外観は、マットガラスの背面とフラットなフレームが印象的。高級感がありながらも控えめで、どんな場面でも馴染みます。
手触りはサラッとしており、指紋がつきにくいのも嬉しいポイント。
カメラユニットはやや大きめですが、デザインの一部としてうまく溶け込んでいます。ブラック、ブルー、ホワイトなどのカラーバリエーションも落ち着いていて、男女問わず持ちやすい印象です。
全体として「シンプルだけど質感が良い」という声が多く、見た目の満足度も高いモデルといえます。
バッテリーと充電:速くて持つ
5500mAhの大容量バッテリーは、一日中使っても余裕があります。
SNS、動画視聴、ナビ、カメラなどをバランスよく使っても、夜までしっかり残量が残る安心感。さらに、90Wの急速充電により30分もあればほぼフル充電できるので、出先での充電切れの不安が減ります。
50Wワイヤレス充電にも対応しており、机に置くだけで充電できる快適さは、一度慣れると手放せません。
気になる点・注意点
完璧に見えるXiaomi 15T Proにも、いくつか注意すべき点があります。
まずソフトウェア面。独自OS「HyperOS」は動作が軽快ですが、独特のUIに慣れが必要です。Android標準の操作感に慣れている人は、最初少し戸惑うかもしれません。
また、一部でUSBポートが映像出力に対応していない点が指摘されています。外部モニターに直接つなぐ用途がある人は注意が必要です。
ただ、これらはハード面の完成度を損なうものではなく、使い慣れれば大きな問題にはなりません。
むしろ価格帯を考えれば、ソフト面を差し引いても十分満足できる完成度といえるでしょう。
コストパフォーマンス:ハイエンド体験を手頃に
Xiaomi 15T Proの価格はおよそ10万円前後。
この金額でハイエンド級の性能、Leicaカメラ、急速充電、144Hzディスプレイを手に入れられるのは驚異的です。
同価格帯の他社モデルと比べても、パフォーマンスと機能のバランスが非常に良く、「コスパの高さ」で選ぶなら間違いなく有力候補です。
Xiaomi 15T Proレビューまとめ|Snapdragon 8 Gen3搭載の実力とカメラ評価
Xiaomi 15T Proは、ハイエンド機に迫る性能と高品質なLeicaカメラを備えたスマートフォンです。
Dimensity 9400+によるSnapdragon 8 Gen3級のパワー、144Hz AMOLEDディスプレイの滑らかさ、90W急速充電、そしてLeicaチューニングの写真表現。そのすべてが高い次元で融合しています。
細かい仕様の制限やUIの癖はありますが、総合的に見れば価格以上の満足度を得られる一台。
「高性能でカメラが強いスマホを探しているけど、フラッグシップ機ほどの価格は出したくない」という人には、まさに理想的な選択肢です。
Snapdragon 8 Gen3クラスの実力を体感したいなら、Xiaomi 15T Proは間違いなくチェックしておくべき存在です。
