「dbud(ディーバッド)」という耳栓をSNSやレビューサイトで見かけて気になっている人、けっこう多いのではないでしょうか。音を完全に遮断するのではなく、「必要な音だけを残す」というちょっと珍しいタイプの耳栓。
この記事では、実際に使った人の口コミや、遮音性能・使い心地などの情報をもとに、dbud耳栓のリアルな実力を検証していきます。
dbud耳栓ってどんな製品?
dbudはスウェーデンのオーディオメーカー・EARLABSが開発した、アナログ式の音量調整機能付き耳栓です。
一般的なフォームタイプの耳栓は「音をできるだけカットする」ことに特化していますが、dbudはその逆。周囲の音を**“減らしすぎない”ように設計**されています。
音楽ライブやフェス、カフェでの作業、バイク・通勤電車など、完全な静寂よりも「環境音を少し抑えたい」場面に向いています。
フィルターを通して音をやわらかくし、耳を保護しながらも、会話やアナウンスなどの必要な音は聞き取れる仕組みです。
遮音性能:数字よりも「聞こえ方」を重視した設計
dbudの公式スペックでは、スライダーの開閉により遮音レベルを−11dBから−24dBまで調整可能。
このスライダーを「OPEN」にすると軽くノイズを抑える程度、「CLOSED」にするとより静かになります。
ただし、検証レビューによると実測値は15〜18dB前後とされており、「静音性だけを重視する人には物足りない」との意見もあります。
一方で、「音質がこもらない」「音楽が自然に聴ける」「周囲の声が聞こえるのにうるさくない」という声も多く、“聴覚保護+快適性”のバランス型といった印象です。
つまり、dbudは“防音目的”というよりも、“音を適度に整える耳栓”と考えたほうがイメージに近いです。
実際の使用感:軽くて自然、だけど個人差あり
口コミを見ると、装着感については**「軽くて痛くならない」「長時間でも快適」**という意見が目立ちます。
シリコンとフォームのイヤーチップが複数サイズ同梱されており、自分の耳に合わせて調整できる点も高評価。
また、首掛けコードとマグネット付き構造のおかげで紛失しにくいのも好ポイント。
電車内や作業中にうっかり落とす心配が少なく、通勤・通学時の使用にも向いています。
一方で、「耳穴にフィットしづらい」「コードが服に擦れて気になる」など、細かな不満も少数ながら見られるため、フィット感にこだわる人は要注意です。
口コミで分かったdbudのリアルな評価
ポジティブな声
- 「ライブで使っても音がこもらずクリア」
- 「オフィスの雑音をほどよくカットして集中できる」
- 「子どもの聴覚過敏対策にも役立った」
- 「耳への圧迫感がなく、つけていることを忘れるくらい自然」
特にライブやフェス参加者からは「音の厚みが失われない」と好評。
また、在宅ワークやカフェ作業で「環境音を消しすぎず集中できる」という声も多いです。
ネガティブな声
- 「思っていたより遮音されない」
- 「値段のわりに静かさが中途半端」
- 「スライダーの操作が少し固い」
- 「耳に合わず痛くなった」
dbudは機能性重視の耳栓ですが、価格が約1万円前後とやや高め。
「コスパを考えるともっと静かな耳栓がある」という評価もあり、高遮音を期待するとギャップが生まれやすいようです。
どんなシーンに向いているのか?
実際に口コミやレビューを見比べると、dbudが真価を発揮するのは以下のようなシーンです。
- 音楽ライブ・フェス:耳を保護しつつ音質を損ねない
- カフェやコワーキングスペース:雑音を抑えつつ会話や注文が聞き取れる
- 通勤電車・飛行機:低音ノイズを軽減し、疲れを防ぐ
- バイク・自転車走行時:風切り音を軽減して安全性も確保
- 在宅ワーク・勉強:環境音を抑えつつ集中力を維持
特に「完全な静寂はむしろ落ち着かない」「人の声を残したい」という人にはぴったりです。
逆に、睡眠用や工事現場のような大音量環境には不向きといえます。
他の耳栓との違いと比較
多くの耳栓はフォーム素材で密閉し、30dB以上の遮音性を誇ります。
対してdbudは“聴覚フィルター”によって音を調整するタイプ。
似たカテゴリの耳栓には「Loop Quiet」「Decibullz」「MOLDEX」などがありますが、それぞれ方向性が異なります。
- Loop Quiet:デザイン性と遮音性を両立。約27dB遮音。
- Decibullz:熱成形によるカスタムフィットで強い遮音性(最大31dB)。
- dbud:音量調整機能付きで、自然な音の聞こえ方を維持。
このように、dbudは“完全防音”ではなく“音の質を保ったまま軽減する”という新しいアプローチをとっています。
デザインと持ち運びのしやすさ
dbudのデザインは北欧らしくシンプルで洗練されています。
カラーはブラックを基調に、スライダー部分がアクセント。
イヤーピースやケースの質感も高く、見た目の満足度は高いです。
また、マグネットで左右をまとめられる仕組みは便利。
ネックバンド式イヤホンのように首に掛けておけるので、外出先での取り外し・装着がスムーズです。
収納ケースもコンパクトで、持ち運びやすいという声が多く見られました。
dbudのデメリットと注意点
- 遮音性能を過信するとがっかりする
- フィット感に個人差がある
- 価格が高め(約1万円)
- スライダー部分に埃が入りやすいという指摘も
とくに注意したいのは「遮音目的ではない」という点。
静寂を求めるならフォームタイプやカスタム耳栓のほうが確実です。
dbudは「音を楽しみながら耳を守る」方向に設計された製品です。
購入を検討する前に確認したいこと
- どんな環境で使うか?
電車やオフィスなど中程度の騒音ならdbudで十分。
睡眠や工場環境など極端な騒音対策には不向きです。 - 何を重視するか?
「静かさ」よりも「快適さ」や「音の自然さ」を重視する人におすすめ。
耳の形に合うかどうかを確認し、返品対応があるショップで購入すると安心です。 - レビューをよく見ること
実際に使った人の感想には、自分に合うか判断するヒントが多く含まれています。
まとめ:dbud耳栓は「音を楽しみながら守る」タイプ
dbud耳栓の効果をまとめると──
- 遮音性能は中程度(−11〜−24dB)
- 音質を損なわず、自然な聞こえ方
- 軽くて長時間装着も快適
- シーンによっては非常に便利
- 遮音重視の人には不向き
つまり、「静寂を作る耳栓」ではなく「耳を守りながら快適に過ごすツール」です。
価格はやや高めですが、音楽や作業の時間を快適にしたい人にとっては、十分に価値のある選択と言えます。
dbud耳栓の効果を試してみたい人へ
結局のところ、耳栓の使い心地は人によって違います。
ただ、口コミやレビューを見る限り、dbudは「快適さ」「自然な音質」「デザイン性」の3点で多くの支持を得ています。
完全防音ではなく、日常のノイズをやわらかくしたい人にはちょうどいい存在です。
気になっているなら、まずは実際に試してみるのが一番。
あなたの耳にも、きっと心地よい“静けさのバランス”が見つかるはずです。
