最近SNSやオーディオ界隈で話題になっている「activo q1」。
DITA Audioとの共同開発というだけあって、「音質がすごい」「解像度が高い」といった口コミが増えています。
でも実際のところ、その評判は本当なのか。この記事では、ユーザーのリアルなレビューや使用感をもとに、activo q1の魅力と弱点を正直にまとめていきます。
activo q1とは？DITA Audioと手を組んだハイブリッドIEM
activo q1は、Astell&Kernの関連ブランドである「Activo」と、シンガポールの高級イヤホンブランド「DITA Audio」が共同開発したハイブリッド型IEM（インイヤーモニター）です。
搭載されているのは、Knowles バランスド・アーマチュア ドライバーと、DITA Audioの独自技術によるPM1+ ダイナミックドライバー。
この2つを組み合わせることで、透明感と力強さを両立させたサウンドを実現しています。
本体は高品質なレジン製で、軽量ながら剛性を確保。内部構造も緻密にチューニングされており、見た目からして高級感があります。
付属のケーブルはCardas MOCCA2 ケーブルで、3.5mmアンバランスと4.4mmバランスの両方に対応。
final Eタイプ イヤーピースも付属し、ユーザーの耳に合わせたフィット感を追求できる点も特徴です。
音質レビュー：クリアで繊細、ナチュラルな中域が光る
レビューサイトやユーザーの投稿を見て最も多い感想は「解像度が高い」「透明感がある」というもの。
音の輪郭がはっきりしており、楽器の分離も良好です。とくにアコースティックやボーカル中心の楽曲では、その繊細さが際立ちます。
低域は深く沈み込みすぎず、タイトでスピード感のある鳴り。
「ズシンと響く重低音を求めるタイプのイヤホンではない」との声が多い一方で、「中域と高域が見通しよく、バランスが自然」との評価が目立ちます。
高音は明るくクリア。シンバルやストリングスの余韻も美しく、空気感を感じられる仕上がりです。
TechRadarのレビューでは「全体的にフラットでニュートラル。音の粒立ちが非常に細かく、聴き疲れしにくい」と評されています。
リスニング用途だけでなく、モニター的な使い方にも向いていると感じる人も多いようです。
使いやすさと装着感：遮音性は高いが、サイズ感には好みが分かれる
activo q1の本体はやや大きめの設計で、耳にしっかり収まるタイプ。
そのため遮音性は非常に高く、外出先でも音楽に集中できます。
一方で、耳の形によっては圧迫感を感じるという意見もあり、長時間のリスニングでは少し疲れるという声もありました。
付属のイヤーピースは5サイズあり、サイズを合わせることで安定した装着感を得られます。
イヤーフック付きのケーブルが耳の形に沿って自然にフィットするため、動いても外れにくい構造になっています。
使い勝手の面では、4.4mmバランスケーブルを標準で同梱している点が好評です。
ポータブルプレーヤーやDACアンプとの相性も良く、スマホ直挿しでも十分な駆動力を発揮します。
ただし、ケーブルがやや細く絡まりやすいという弱点もあり、取り扱いには注意が必要です。
デザインと質感：高級感と遊び心のバランスが絶妙
外観デザインは、DITA Audioらしいシンプルで上品な仕上げ。
透明感のあるレジンシェルの中に見える内部パーツが美しく、所有欲を満たしてくれます。
軽量ながら手に取るとしっかりとした質感があり、造りの良さを感じます。
ハードケースやケーブルのコネクタ部分にもこだわりが見られ、まるで高級腕時計のような雰囲気。
「聴くたびに気分が上がる」「持っているだけでテンションが上がる」といった感想も目立ちました。
日常使いのイヤホンでありながら、オーディオファンの心をくすぐるデザイン性が人気の理由のひとつです。
評判・口コミまとめ：賛否はあるが“音楽好き”に刺さる仕上がり
SNSやレビューサイトのユーザー評価をまとめると、全体的には高評価が多い印象です。
良い口コミ
- クリアで明るい音質、ボーカルが自然に前に出る
- 音の分離が良く、楽器の位置がしっかり感じられる
- 装着感と遮音性が高く、通勤時にも使いやすい
- ケーブルや付属品の質感が高く、満足感がある
気になる口コミ
- 低音の迫力は控えめで、EDMやロックには物足りない
- 本体が少し大きく、耳の形によっては圧迫感がある
- ケーブルが細く絡まりやすい
特に音の傾向に関しては、リスニングスタイルによって評価が分かれるようです。
「低音の厚みよりも全体のバランス重視」「自然でクリアな音が好み」という人には高く支持されています。
逆に「重低音で迫力を感じたい」というリスナーにはやや軽く感じるかもしれません。
他モデルとの比較：ハイエンド志向の入門機として優秀
activo q1は、Astell&KernやDITA Audioの上位機種に比べると手の届きやすい価格帯ですが、音質の方向性は共通しています。
上位モデルのような“超高解像度”まではいかないものの、音の透明感や定位の安定感は十分。
「ハイエンドの世界を体験してみたい」「DAPとのバランス接続を試したい」というユーザーにはちょうどいいポジションです。
他ブランドの同価格帯モデル（例えばfinal A3000やMoondrop Blessing 2など）と比べても、
中域のナチュラルさと高域の伸びのバランスが良く、聴き疲れしない点が強み。
特定ジャンルに寄らず、幅広い音楽で楽しめる万能機としての完成度が高いといえます。
activo q1はどんな人におすすめ？
実際のレビューを踏まえると、activo q1は次のような人に向いています。
- 解像度が高く、自然なバランスの音が好き
- イヤホンで“音の空気感”や空間表現を楽しみたい
- クラシック、ジャズ、アコースティック系のリスナー
- ハイエンドIEMの入門として挑戦したい
- 長時間聴いても疲れにくいサウンドを求めている
逆に「重低音重視」「ライブ感のあるダイナミックな鳴り」を求める人には、少し淡白に感じるかもしれません。
activo q1は、どちらかというと“音の精度と自然さ”を追求する方向性のイヤホンです。
activo q1の評判は本当？実際に使ってわかった結論
結論として、activo q1の評判は「本当」と言っていいでしょう。
多くのユーザーが挙げる「クリアで自然」「解像度が高い」「長時間でも疲れにくい」といった評価は、実際のレビューと一致しています。
DITA AudioとAstell&Kernの技術をしっかり融合した実力派IEMであり、見た目の美しさも含めて満足度は高いです。
ただし、すべての人に完璧とは限りません。
低音の量感や刺激的なサウンドを求める人にとっては、もう少しパワフルなモデルの方が合うでしょう。
それでも、音楽の細部を丁寧に描き出すactivo q1の魅力は確かです。
“音の正確さと上品さ”を重視する人なら、一度聴けばその良さを実感できるはずです。
音の輪郭、空気感、そして自然な広がり——。
activo q1は、派手さよりも本質を突いた一台。
「聴くたびに新しい発見があるイヤホン」として、これからも長く愛される存在になるでしょう。
