パン好きの間でじわじわ話題を集めているベーカリー「dough ist(ドウイスト)」。
名前の由来は「dough=生地」と「ist=専門家」を掛け合わせたもの。
つまり“生地の専門家”という意味です。
この言葉通り、どのパンを食べても「生地の美味しさ」に驚かされます。
今回はそんなdough istの実際の味やお店の雰囲気、サービスの実態まで、口コミや体験談をもとに徹底的に紹介します。
dough istとは?小さな街角にある“生地の名店”
dough istは東京都渋谷区笹塚にある小さなベーカリー。
京王線・笹塚駅から徒歩10分ほどの住宅街に、白を基調とした落ち着いた外観で佇んでいます。
営業時間は水〜日曜の10時から19時(売り切れ次第終了)で、月・火が定休日。
昼を過ぎると人気のパンは次々と売り切れるため、早めの来店がベストです。
お店のコンセプトは「湯種製法で生地に命を吹き込む」。
湯種(ゆだね)とは、一部の小麦粉を熱湯でこねてから生地に混ぜる手法で、もっちりとした食感としっとり感を生み出します。
この製法を極限まで突き詰め、他店では味わえない“もちもち”食感を実現しているのがdough istの最大の魅力です。
こだわりの味:まるでお餅のような“もっちり食感”
湯種製法が作り出す唯一無二の生地
dough istのパンを一言で表すなら、「噛めば噛むほど幸せ」。
一般的な湯種パンの湯種比率は20〜30%ですが、dough istではなんと50%以上。
その結果、外はふわっと、中はもちっとした独特の食感が生まれます。
素材にも徹底したこだわりがあり、主に北海道産の国産小麦を使用。
さらに風味や香りを重ねるため、ドイツ産の有機ライ麦やアメリカ産の有機小麦もブレンドしています。
一口食べると、生地の甘みがじんわり広がり、バターや具材の味わいを邪魔しない。
まさに「生地のプロフェッショナル」という名にふさわしい味です。
人気メニューを食べ比べ!おすすめパン紹介
シグネチャーブレッド「ドウイスト」
店名を冠した看板商品「ドウイスト」は、まず食べてほしい逸品。
外は軽く張りがあり、中はお餅のようにもっちり。
噛むたびに小麦の甘さが広がり、ほんのり塩気が後を引きます。
そのままでも十分美味しいですが、軽くトーストすると香ばしさが立ち、また違った表情を見せてくれます。
湯種ドーナツ(レモングレーズ・きな粉)
SNSで話題になった「飲めるドーナツ」。
もっちり柔らかく、手で持つとふわっと沈むほど。
レモングレーズは爽やかな酸味が広がり、きな粉は優しい甘さで和菓子のような上品さがあります。
揚げてあるのに油っぽさがなく、まるで蒸したように軽いのも魅力です。
あんバターサンド
しっとり湯種生地に、自家製あんことバターをサンド。
塩気と甘味のバランスが絶妙で、コーヒーとの相性が抜群。
甘すぎず、食後でもぺろりと食べられる人気商品です。
サワードゥパン・クロワッサン
酸味が穏やかで香ばしいサワードゥパンもファンが多いアイテム。
そしてクロワッサンは、外がパリッと中はもちもちというギャップが特徴。
「噛んだ瞬間に音がするのに、中はしっとり柔らかい」と評判です。
店内の雰囲気:小さくて丁寧な空間
dough istの店内は決して広くありません。
数人が入るといっぱいになるほどの小さなスペースに、整然と並ぶ焼き立てパンの香りが漂います。
木の棚と白い壁を基調としたシンプルな内装は、どこか北欧の小さなパン屋を思わせる雰囲気。
一歩入ると、ふわっと温かみのある空気に包まれます。
イートインスペースはなく、テイクアウトのみですが、
「買いに来るだけで幸せな気持ちになる」と口コミで言われるほど。
小さな店舗ながら、陳列の丁寧さや照明の柔らかさなど、
ひとつひとつの要素から“パンを大切に扱っている”空気が伝わります。
サービスと接客:スタッフの丁寧さが光る
口コミを見ても「接客が心地よい」という声が多く見られます。
スタッフは穏やかで、初めて来店したお客さんにも丁寧に説明してくれる。
人気商品や保存方法を教えてくれるなど、ちょっとした気配りが嬉しいポイントです。
また、混雑時には入店制限をかけ、外で待つお客さんにも声をかけてくれるなど、
忙しい中でも落ち着いた対応を心がけている様子が伺えます。
行列ができることも多いですが、
「待ってでも食べたい」「並ぶ時間すらワクワクする」と感じる人が多いのは、
このお店の空気が穏やかで、スタッフの対応が柔らかいからこそでしょう。
行列と売り切れ事情:人気の裏側にある“嬉しい悩み”
dough istはオープン直後から話題になり、今では週末ともなると開店前から行列ができることも。
特にドーナツやシグネチャーブレッドは早々に売り切れることが多く、
正午を過ぎると人気商品が並ばないことも珍しくありません。
ただ、口コミを見る限り、行列をネガティブに感じている人は少ない印象です。
それだけ「食べる価値がある」と多くの人が感じているから。
並んだ先にあるのは、期待を超えるもちもちのパンと、スタッフの笑顔。
待つ時間までも含めて、このお店の魅力といえるかもしれません。
dough istが愛される理由
- 生地そのものの美味しさ
湯種製法にこだわり、どの商品も食感が他店とは一線を画します。 - 素材選びへの誠実さ
国産・有機素材を使い、小麦の個性を最大限引き出しています。 - 小さな空間に宿る温もり
店の雰囲気も人の対応も、どこか手作りのぬくもりがある。 - シンプルで飽きない味
甘すぎず、脂っこくなく、毎日食べたくなるバランスの良さ。
こうした要素が組み合わさり、dough istは単なるパン屋を超えて
「日常に寄り添う特別な一店」として多くのファンを惹きつけています。
評価まとめ:味・雰囲気・サービスすべてが高水準
食べログなどの評価では平均3.5を超え、
「パン好きがわざわざ訪れる価値のある店」として安定した高評価を得ています。
- 味:もっちり・しっとりのバランスが完璧。
- 雰囲気:温かく心地よい。
- サービス:丁寧で親切。
どの観点でもバランスが取れており、リピーターが多いのも納得です。
「派手さはないけれど、心がほっとする味」
そんな表現がぴったりのベーカリーといえるでしょう。
dough istのレビュー徹底解説!味や雰囲気・サービスの実態とは(まとめ)
改めてまとめると、dough istは
「湯種製法による生地へのこだわり」と「人の温かさ」が融合したお店です。
パンの種類は多くても、どれも一貫して“生地が主役”。
食感、香り、味わい、どれも記憶に残るほど丁寧に作られています。
おしゃれな街のベーカリーというより、
生活に溶け込む“街の宝物”のような存在。
並んでも食べたい、また訪れたい。
そんなファンが絶えない理由が、確かにここにはあります。
次の休日、笹塚を訪れたらぜひ立ち寄ってみてください。
きっと、あなたも“生地の専門家”の世界に魅了されるはずです。
