『NieR:Automata Ver1.1a』の主人公・2B(ヨルハ二号B型)がついにfigma化。可動域、造形、付属品……どこを取っても完成度が高いと話題になっている「figma 2B」。この記事では、実際に触ってわかった特徴や他フィギュアとの違い、満足度を徹底的にレビューしていく。
figma 2Bとは?基本仕様と発売情報
マックスファクトリーとグッドスマイルカンパニーが展開する可動フィギュアシリーズ「figma」。その中でも『NieR:Automata Ver1.1a』の人気キャラクター、2Bのfigmaは特に注目度が高い。
全高は約16cmほど。figma特有のスムーズで自然な関節構造を持ち、アクションポーズの自由度が高い。定価は13,800円前後とやや高価だが、塗装と造形の精密さを考えると十分納得できる価格帯だ。
figma 2Bは受注生産に近い形式で販売されたため、発売直後はプレミア化し、現在でもAmazonや楽天などでは価格が上下している。購入を検討している人は、公式販売ページや再販情報をこまめにチェックしておくのがおすすめ。
付属パーツの充実ぶりがすごい
figma 2Bの最大の魅力のひとつが、豊富な付属品だ。これひとつで劇中の印象的なシーンをいくつも再現できる。
主な付属内容は以下の通り:
表情パーツのバリエーションが特に秀逸。ゴーグルの有無やウイルス汚染時の赤い瞳まで再現されており、キャラクターの感情表現が豊かにできる。
大剣「白の約定」はfigma本体を超えるサイズ感で迫力満点。塗装もメタリック感がしっかりしていて、光の角度によって異なる表情を見せる。さらに「ポッド042」は専用支柱で浮かせて飾ることができ、戦闘シーンの再現度をグッと高めてくれる。
このあたりの付属品構成を見ると、単体購入でも満足度が非常に高い設計だとわかる。
造形クオリティの完成度が高い
figmaシリーズの中でも、2Bは特に造形面での評価が高い。まず目を引くのは、シルエットの美しさ。ゲームやアニメ版の雰囲気を損なわず、スマートな体型と華奢なラインをしっかり再現している。
顔の造形も秀逸で、唇の形や目元のプリントが繊細。とくに髪の造形は層の重なりがリアルで、figmaらしい可動構造を損なうことなく、自然な見た目を実現している。
衣装の塗装もポイントだ。スカート部分はマット仕上げで落ち着いた質感、ブーツにはツヤを持たせて素材の違いを表現している。この質感のコントラストが全体の立体感を引き立てており、「可動フィギュアでここまでの表現ができるのか」と驚かされる。
刺繍模様のプリント精度も高く、細部の妥協がない。まさに“飾っても動かしても美しい”figmaの理想形といえる仕上がりだ。
可動域はシリーズ屈指の広さ
figma 2Bが評価されているもう一つの理由が、その「可動域の広さ」だ。構造面に細かい工夫が詰め込まれており、アクションポーズの自由度が非常に高い。
特徴的なのは、首と腰の可動構造。首は二重ジョイントで上下左右にしっかり動き、腰にはトリプルボールジョイントを採用。スカート部分のリボンも可動式になっており、屈みやひねりの動きでも干渉を最小限に抑えている。
さらに、肩関節には引き出し式の構造を採用しており、剣を大きく振りかぶるポーズや、両手持ちの構えも自然に決まる。股関節の前後・開脚も広く、立膝ポーズもスムーズに再現可能だ。
脚部の可動範囲が広く、立たせたときの安定感も高い。自立ポーズが容易な点は、S.H.Figuarts 2Bなど他ブランドの同キャラと比較しても優れていると感じる。
他ブランドとの比較:figma 2B版の強み
同じ2Bの立体化商品は他にもいくつか存在する。たとえば「S.H.Figuarts 2B」や「Bring Arts 2B」などが代表的だ。それぞれに特徴があるが、比較してみるとfigma 2B版の良さがより際立つ。
S.H.Figuarts 2B版は関節構造がしっかりしていて安定感がある反面、やや硬めで動かしづらい印象。一方figma 2B版は関節の保持力を保ちながらも、スムーズな可動を実現しており、ポーズ付けが楽しい。
Bring Arts 2B版はディテール表現が優秀だが、関節部の保持力にやや弱さがあり、長時間のディスプレイではポーズが崩れやすいという声もある。その点、figma 2Bはバランスが良く、遊ぶことも飾ることも両立できる設計になっている。
見た目のバランスや関節構造、質感の統一感――どの観点から見ても、figma 2B版は「総合力の高さ」が際立っている。
購入時の注意点と取り扱いのコツ
パーツ数が多いfigma 2Bは、開封時の取り扱いに少し注意が必要だ。特に「白の約定」は大型で重量もあるため、片手保持のポーズではジョイントが緩むことがある。支柱や補助パーツを活用して安定させると良い。
また、関節部は可動が広い分、曲げすぎると塗装剥げや緩みの原因になることもある。動かす前に一度パーツ構造を確認しておくと安心だ。
小さなハンドパーツやフェイスパーツも多いので、収納ケースなどで管理しておくと紛失を防げる。figmaシリーズに慣れていない人でも、取扱説明書に沿って扱えば問題なく楽しめる設計になっている。
購入者のリアルな評価
実際に購入したユーザーの声を見てみると、肯定的な意見が圧倒的に多い。
「造形が美しい」「質感がリアル」「動かして楽しい」「ポッド042との組み合わせで満足感が高い」など、SNSやレビューサイトでも高評価が目立つ。中でも「figmaの中でも最高クラスの完成度」と評するコメントが多く、シリーズファンからの信頼も厚い。
一方で、「価格が高い」「武器が重くて持たせにくい」といった意見もあるが、全体としてはポジティブな評価が圧倒的に上回っている。
価格に見合う満足度の高さ
確かにfigma 2Bは他のfigmaよりも高めの価格設定だが、そのぶん満足度は非常に高い。付属品の多さ、塗装・造形の緻密さ、そして何よりアクションフィギュアとしての完成度。どの要素を取っても高水準でまとまっている。
また、飾るだけでなく「動かして楽しめる」という点が、figma 2Bの最大の魅力。固定ポーズの美しさとアクション性を両立した稀有な存在といえる。
NieRシリーズのファンはもちろん、figmaシリーズを集めている人にも強くおすすめできる一本だ。
figma 2Bレビューの総括|可動域と造形の極致
figma 2Bは、可動フィギュアとしての完成度を極めた一本だ。自然なポージング、美しいシルエット、豊富な付属品――そのすべてが高いレベルで融合している。
とにかく「動かして楽しい」「飾って映える」。この二つを両立できるfigmaは多くない。その意味で、2Bはまさにシリーズの到達点の一つだろう。
繊細な造形と大胆な可動を両立したこのfigma 2B。NieR:Automataファンなら手に取って損はない一本だ。
