ロジクールの新作キーボード「g915x」。発売以来、ゲーマーからタイピング愛好家まで幅広く注目を集めているモデルです。この記事では、実際の使用感や特徴、旧モデルとの違いまで、レビューをもとに詳しく紹介します。結論から言えば、「薄型でも妥協のない高級キーボード」を探している人にぴったりの1台です。
g915xの基本情報と進化ポイント
まずはg915xの全体像を見ていきましょう。価格は約3万円前後と、ゲーミングキーボードの中でも上位モデルに位置します。ロジクールが手がけるワイヤレスシリーズの中でも、特にデザイン・操作性・素材の質感にこだわったモデルです。
従来のG915シリーズから大きく進化したのは以下の3点です。
- キーキャップがPBT素材に変更され、耐久性と質感が向上
- 打鍵感がより安定し、キートップのぐらつきが軽減
- バッテリー持続時間が延長され、日常使いでも安心
特にPBTキーキャップの採用はユーザーからの評価が高く、長期間使用してもテカリにくく、文字が消えにくい点が好評です。
スリムで美しいデザインと高い剛性
g915xの第一印象は、とにかく「薄くて美しい」。トッププレートには航空機グレードのアルミ合金が使われ、剛性感と高級感を両立しています。見た目だけでなく、打鍵中のたわみもほとんど感じません。
天面にはメディアキーや大型のボリュームローラーを搭載。これにより、音量調整や曲送りなどを直感的に操作できます。ゲーミングデザインでありながら、オフィスやカフェに置いても違和感のないスタイリッシュな仕上がりです。
RGBライティングはロジクール独自の「LIGHTSYNC」機能に対応。1キーごとに色を設定でき、ゲームやアプリケーションに合わせた演出が可能です。控えめな光量に設定すれば、夜間の作業環境でも目に優しい輝きを保ちます。
打鍵感と静音性のバランスが絶妙
g915xの最大の魅力は打鍵感にあります。搭載される「GLスイッチ」はロープロファイルながら、軽快な押し心地と確かなクリック感を両立しています。
スイッチは3種類から選択可能です。
- GLリニア:スムーズな押下感で静音性重視
- GLタクタイル:軽い反発があり、心地よい打鍵感
- GLクリッキー:カチッとしたクリック音で明確なフィードバック
個人的にはGLタクタイルが最もバランスが取れている印象です。軽すぎず重すぎず、タイピングにもゲームにも快適。静かなオフィス環境でも違和感がないレベルの音量です。
旧モデルではキーのぐらつきを指摘する声もありましたが、g915xではしっかりと改善されています。スイッチ全体の安定性が増し、長時間の作業でも疲れにくい設計です。
ワイヤレスの安定感とバッテリー性能
ロジクールが誇る「LIGHTSPEED」ワイヤレス技術は、g915xでも健在。ケーブルレスでも有線接続に匹敵する低遅延を実現しています。FPSやMOBAなど、シビアな操作が求められるタイトルでもラグを感じることはありません。
接続方法は3種類。
- LIGHTSPEED(USBレシーバー)
- Bluetooth
- USB-C有線接続
デバイスの切り替えもワンタッチで行えるため、PC・タブレット・スマートフォンを行き来する人にも便利です。
バッテリーの持続時間は非常に優秀。バックライトをオフにすれば最大800時間、ライトオンでも30〜40時間は動作します。USB-Cで充電しながら使用できるので、バッテリー切れのストレスはほぼありません。
ソフトウェアによるカスタマイズ性
g915xは「Logitech G HUB」ソフトウェアで細かくカスタマイズが可能です。ライティングの色やエフェクト、マクロ設定、プロファイルの自動切り替えなど、上級者が好む設定をすべて備えています。
特に便利なのが「ゲームモード設定」。プレイ中に誤操作しやすいキー(例:Windowsキーなど)を無効化できるため、集中力を妨げません。また、アプリごとに設定を切り替えられるので、仕事中は落ち着いた光、ゲーム時は華やかなRGBといった切り替えも簡単です。
一方で、G HUBの操作はやや複雑という声もあります。初心者は最初の設定に少し時間がかかるかもしれませんが、一度使いこなせば自由度の高さを実感できるでしょう。
旧モデルG915との違い
「G915と何が違うの?」と疑問に思う人も多いはず。両者の違いを簡単にまとめると以下の通りです。
- G915XはPBTキーキャップ採用で耐久性アップ
- 打鍵時の安定感が向上
- よりスムーズなキー入力と静音化
- USB-Cポートを採用し、充電効率が改善
見た目は似ていますが、細部の改良によって使用感は大きく変わりました。特にキー素材の変更と打鍵安定性の改善は、日々使ううえでの満足度を確実に上げています。
実際の使用感レビュー
実際に使ってみると、「これが3万円のキーボードか」と納得する完成度です。まず、打鍵音が控えめで耳障りにならず、タイピングのテンポが心地よい。薄型ながら剛性感があり、軽く叩いてもぐらつきません。
ゲーム時はレスポンスが非常に良く、入力遅延を感じることは皆無。特にアクションゲームやFPSでは、キーの軽さが反応速度を後押しします。Bluetooth接続でも遅延は最小限で、プレイ中のストレスはほとんど感じませんでした。
唯一の欠点を挙げるとすれば、価格の高さでしょう。3万円台というのは決して手軽ではありません。しかし、耐久性・質感・ワイヤレス性能・デザイン性を考えれば、長期的には十分に価値のある投資です。
g915xはどんな人におすすめ?
このモデルが特におすすめなのは次のような人です。
- 有線の煩わしさから解放されたい
- スタイリッシュで高級感のあるデザインが好き
- ゲームも仕事も1台のキーボードでこなしたい
- 打鍵感や静音性にこだわりたい
逆に、コストパフォーマンスを最重視する人やテンキーレス派の人は、下位モデルのG913 TKLやG PRO Xシリーズも検討の余地があります。
まとめ:g915xをレビューで評価!スペックと使い勝手を詳しく解説
g915xは、ロジクールの技術と美学が詰まった完成度の高いモデルです。
軽快な打鍵感、安定した無線接続、そして耐久性のあるPBTキーキャップ。どの点をとってもプレミアムな体験を提供してくれます。
確かに価格は高めですが、長く愛用できる品質を考えれば妥当と言えるでしょう。
デザイン・性能・静音性のすべてを兼ね備えた「大人のゲーミングキーボード」として、g915xは多くのユーザーにおすすめできる1台です。
