ランニングを始めた人から、すでに何足もシューズを履き潰してきた中級者まで。「アシックスのGTシリーズ」は長年愛され続けています。中でも今回紹介する**GT 2000 13**は、最新テクノロジーを取り入れながら、安定性と快適性を両立した万能シューズです。
ここでは、GT 2000 13の特徴や履き心地、どんなランナーに向いているのかを実際のレビューも交えながら詳しく紹介します。
GT 2000 13はどんなシューズ？
GT 2000シリーズは「安定性重視のランニングシューズ」として知られています。13代目となるGT 2000 13は、2024年秋に発売されたモデルで、前作から軽量化とフィット感の改善が行われました。
このシューズの開発コンセプトは「自然な安定性と快適な走り」。アシックス独自のクッション素材「FF BLAST PLUS」と、衝撃吸収を支える「PureGEL」を組み合わせることで、ふかふかしすぎない程よい柔らかさを実現しています。
価格はおおよそ1万5000円前後。高機能ながら手に取りやすい価格帯も魅力の一つです。
ミッドソールの進化とクッション性能
GT 2000 13でまず注目したいのがミッドソールです。中心となる「FF BLAST PLUS」は軽量かつ反発性に優れた素材で、足裏からの押し返しをスムーズに感じられます。加えて、かかと部分には「PureGEL」が内蔵されており、着地時の衝撃をやわらかく吸収します。
この2つの素材の組み合わせが生み出すのは、“長く走っても疲れにくいバランス型のクッション性”。他の厚底シューズほどの反発力はありませんが、足の安定感を保ちながら優しく支えてくれます。
実際のユーザーからも、
- 「着地が安定していて脚がブレにくい」
- 「やわらかすぎず、しっかり地面を捉える感覚がある」
といった声が多く見られます。
ジョギングやLSD（ゆっくり長く走る練習）に最適な、安心して履けるクッション性能です。
安定性を支える「3Dガイダンスシステム」
GT 2000 13の安定感を生み出しているのが、アシックス独自の3Dガイダンスシステム。これはソールの形状と素材配置を工夫し、足が自然に正しい位置へと導かれるように設計された仕組みです。
一般的な安定性シューズのように、硬いパーツで無理に支えるわけではなく、足の動きに沿って自然にサポートしてくれるのがポイント。
そのため「矯正感がなく、普通のシューズのように走れる」と評判です。
特に軽いオーバープロネーション（足が内側に倒れ込みやすい人）に悩むランナーにとって、GT 2000 13のサポートは程よく感じられるはずです。
アッパーのフィット感と履き心地
アッパー（甲部分）には通気性の高いエンジニアードメッシュを採用。足全体を柔らかく包み込みつつ、熱や湿気がこもりにくい構造です。
履いた瞬間の印象としては「やさしくフィットする」「足を締め付けないのにズレない」という声が多く、長時間のランでも快適に過ごせます。
また、ワイドサイズの展開もあるため、足幅が広い人でも選びやすいのが嬉しいポイント。アシックスらしい日本人向けのラスト設計で、自然なホールド感を得られます。
実際の走行レビュー：安定感と軽快さのバランス
GT 2000 13は一言でいえば「安定感がありつつ軽快」。重さは約270g（メンズ27cm）と、前作より10gほど軽量化されています。これにより、安定シューズにありがちな“重たい感覚”が軽減されました。
実際のランナーのレビューでは、
- 「普段のジョグにぴったり。長距離でも脚が疲れにくい」
- 「安定性があるのに、スムーズに前に進める」
- 「レース用ではないけれど、サブ4ペースなら十分走れる」
といった意見が目立ちます。
走行時の印象としては、ミッドソールが適度に反発してくれるため、ゆったり走るときもテンポをつかみやすい。柔らかさと安定感のバランスが非常に良く、初心者でも安心して履ける仕上がりです。
他モデルとの違い
GT 2000 13は同じアシックスの上位モデル「ゲルカヤノ」や軽量系の「ノヴァブラスト」などとよく比較されます。
- ゲルカヤノ：よりサポート力が強く、長距離ラン向け。安定性は高いが重量も増す。
- ノヴァブラスト：反発力が強くスピード練習向き。クッションは柔らかいが安定性は控えめ。
- GT 2000 13：その中間。程よいクッションと安定感で、普段の練習を支える“万能選手”。
つまりGT 2000 13は、**「日常練習のベースに最も使いやすいポジション」**に位置します。
耐久性とコスパのバランス
多くのレビューによると、GT 2000 13のソールは耐久性が高く、500〜800km程度は十分持つとのこと。
アッパーのメッシュも型崩れしにくく、長期間使ってもへたりにくいという評価が目立ちます。
もちろん使用環境や走り方によってはクッションのへたりを感じる時期は異なりますが、1万円台半ばという価格を考えるとコストパフォーマンスは非常に高いです。
日々のジョグ、通勤ラン、ウォーキングなど、幅広いシーンで活躍する“頼れる一足”といえます。
どんな人におすすめか
GT 2000 13をおすすめできるのは、こんなランナーです。
- ランニング初心者で、まずは安定感のあるシューズを選びたい人
- 足の内側への倒れ込み（オーバープロネーション）が気になる人
- 日々の練習で疲労を抑えたい人
- 軽すぎず重すぎない、万能な履き心地を求める人
一方で、レース用のような強い反発力や推進力を求めるランナーには、もう少し攻めたモデル（例：メタスピードシリーズなど）の方が合うかもしれません。
GT 2000 13の評判とユーザーの声
実際に購入・使用したランナーからは、ポジティブな感想が多く寄せられています。
- 「安定しているのに重くない」
- 「足への負担が少なく、膝痛が減った」
- 「長時間履いてもムレにくく、通勤にも使える」
- 「デザインがシンプルで、普段履きにも違和感がない」
一方で、「もう少し柔らかいクッションが好み」という意見も見られました。これは好みの問題で、安定性を重視するGT 2000 13の特性とトレードオフといえるでしょう。
総評：GT 2000 13は「走りを支える万能型シューズ」
GT 2000 13は、アシックスが長年培ってきた安定性テクノロジーを自然な形で進化させた一足です。
3Dガイダンスシステムによる安定感と、FF BLAST PLUS＋PureGELの組み合わせによる快適なクッション。
この2つの軸が、走るたびに安心感と軽快さを両立させます。
派手さはないけれど、走る人の日常に寄り添う堅実なシューズ。そんな表現がしっくりくるモデルです。
初めて本格的なランニングシューズを選ぶ人にも、安定性を重視する中級者にも、自信をもっておすすめできる一足といえるでしょう。
GT 2000 13の機能や性能を詳しく解説！使い勝手もレビュー【まとめ】
GT 2000 13は、安定性・クッション性・軽さのバランスが取れた万能モデルです。
日々のジョグや通勤ラン、ウォーキングまで、あらゆるシーンで自然な走りを支えてくれます。
「次は安心して長く付き合えるシューズを選びたい」
そんなあなたにぴったりなのが、このGT 2000 13です。
