ウォーキングをもっと快適にしたい。そんな人にいま注目されているのが、KEENのウォーキングシューズ「KEEN WK400」です。KEENといえばアウトドアブランドとして有名ですが、このモデルは“歩くこと”そのものを楽しむために開発された一足。履き心地、耐久性、デザインなど、実際のレビューを交えながら徹底的に紹介していきます。
KEEN WK400とは？ブランドが本気で作ったウォーキング専用シューズ
KEEN WK400は、アメリカ・ポートランド発のブランド「KEEN（キーン）」が手がけるウォーキングシューズ。2023年ごろに登場し、KEENの新たなカテゴリーとして注目を集めています。特徴は「歩く動きを科学的に設計した」ソール構造。アウトドアやタウンユースを想定した従来のKEEN製品とは異なり、日常の歩行をよりスムーズに、より自然にするための設計が施されています。
KEENといえばサンダルやハイキングシューズのイメージが強いですが、このKEEN WK400は“歩くことを目的にした”全く新しい方向性のシューズです。普段の散歩、通勤、旅行、街歩きなど、あらゆるシーンで足に優しくフィットします。
独自の「KEEN.CURVE」テクノロジーとは？
KEEN WK400の最大の特徴は、ソール形状にあります。KEEN独自の「KEEN.CURVE（キーン・カーブ）」と呼ばれる技術で、丸みを帯びたソールが歩行の一歩一歩を自然に前へ転がすようにサポートしてくれます。最初に履いたときは独特の感覚がありますが、数分歩くうちに“勝手に足が前へ出る”ような不思議な感覚を体験できます。
この構造は、足裏全体に均等に圧力を分散し、かかとからつま先までの体重移動をスムーズにする仕組み。一般的なウォーキングシューズよりも“推進力”を感じるのがポイントです。特に長時間歩いても足の疲れを感じにくく、自然と歩数が増えていくような軽快さがあります。
履き心地：まるで「転がるような」快適さ
実際に履いたユーザーの多くが口をそろえて「一歩目から気持ちいい」と評価しています。アッパー素材には通気性の高いメッシュを採用しており、足を包み込むようにフィット。軽くて柔らかいのに、しっかりとしたホールド感があります。
さらに、オフセットレース（非対称シューレース）によって、足の甲への圧迫を軽減。長時間歩いても締めつけ感が少なく、快適な状態を保てます。幅広設計なので、足が大きい人や外反母趾気味の人にも優しい構造です。
クッション性についても非常に評価が高く、厚みのあるミッドソールが着地時の衝撃を吸収。アスファルトの上を長時間歩いても疲れにくく、旅行や通勤のような“毎日履くシーン”にぴったりです。
通気性とフィット感のバランス
KEEN WK400は、軽さ・通気性・フィット感のバランスが絶妙です。メッシュ素材のアッパーは風通しが良く、夏でも蒸れにくい構造。TPU補強が入っているため、軽量ながら型崩れしにくく、長期間使っても形状を保ちやすいのがポイントです。
履き口周りのクッションパッドも柔らかく、かかとが擦れにくい。靴下との摩擦が少ないため、靴ずれの心配もほとんどありません。「KEENの靴は硬い」という印象を持っている人ほど、このモデルの柔らかさに驚くはずです。
実際の歩行テストで感じたこと
試しに平地と緩やかな坂道を1時間ほど歩いてみると、通常のウォーキングシューズとの違いがはっきり分かります。かかとからつま先への体重移動がとても滑らかで、「転がるように前進する」感覚が続くのです。
また、脚全体の疲れ方も違います。通常のフラットな靴では、膝やふくらはぎに負担がかかりがちですが、KEEN WK400は自然と重心が前に移動するため、脚の筋肉が均等に使われる印象。長時間歩いても“疲れがたまりにくい”構造です。
慣れるまではソールの丸みで少し不安定に感じる人もいますが、数日履けばすぐに馴染みます。歩くたびに前へ押し出されるような推進感は、まさにKEEN.CURVEの真骨頂といえます。
耐久性：アウトドアブランドならではの強さ
KEENの靴は「丈夫さ」に定評がありますが、KEEN WK400も例外ではありません。アウトソールには耐摩耗性の高いラバーを採用しており、毎日の使用にも十分耐えうるタフさを備えています。硬すぎず柔らかすぎない絶妙な弾性で、長距離歩行でも摩耗しにくいのが特徴です。
さらに、つま先やサイドのTPU補強が、靴の変形や破れを防止。KEEN特有のトゥプロテクション構造も健在で、街中だけでなく軽いハイキングや旅行先でも安心して履けます。
「半年履いてもソールのヘタりが少ない」「1,000km以上歩いたがまだ現役」というレビューもあり、コスパ面でも優秀です。
防水モデルも登場！用途に合わせて選べる
KEEN WK400 Waterproofには、防水仕様の「KEEN WK400 Waterproof」モデルもラインナップされています。KEEN独自の防水透湿素材「KEEN.DRY」を採用しており、雨の日や濡れた路面でも快適に歩けます。防水タイプでも通気性は損なわれず、梅雨の時期や冬の散歩にも重宝します。
見た目はスタンダードモデルとほとんど変わらず、やや厚みのあるソールが雨天時の安定性を高めています。アウトドアや通勤など、使用環境に応じて選べるのは大きな魅力です。
デザインと日常使いのしやすさ
デザインは、KEENらしい無骨さを残しつつもシンプルで街に溶け込む仕上がり。ブラックやグレーなどの定番カラーに加え、ベージュやオリーブなど落ち着いた色展開もあり、ファッション性が高いのも人気の理由です。
ウォーキングシューズ特有の“スポーティーすぎる印象”がなく、普段着にも合わせやすい。ジーンズやチノパン、アウトドアウェアにも自然にマッチします。性別や年齢を問わず、デイリーに使えるデザインです。
他モデルとの違い
KEENには他にも人気のウォーキングラインがありますが、KEEN WK400はその中でも“歩く推進力”に最も重点を置いたモデルです。たとえば「ジャスパー」などのカジュアルラインは街履き重視ですが、KEEN WK400は機能性と快適性を両立。履いてみると違いは一目瞭然です。
また、ソールの反り返りが強い分、立ち仕事よりも「歩く動作」に向いています。立ちっぱなしの作業にはやや向きませんが、歩くことがメインならベストな選択といえます。
購入を検討している人へ
価格帯はおおよそ15,000円〜22,000円前後（モデルや販売店による）で、ウォーキングシューズとしては中価格帯。性能を考えれば非常にコストパフォーマンスの良い一足です。
サイズは通常のスニーカーより0.5cmほど大きめを選ぶ人が多く、幅広設計のためジャストサイズを選んでも快適に履けます。
もし迷っているなら、一度試し履きをしてみるのがおすすめです。最初の数歩で感じる“転がるような感覚”は、他ブランドにはない独自の体験です。
KEEN WK400の履き心地と耐久性を徹底レビュー：まとめ
KEEN WK400は、歩行の楽しさを再発見できる一足です。
独自のカーブソールが生む推進力、包み込むようなフィット感、そしてKEENらしい頑丈な作り。通勤にも旅行にも、毎日のウォーキングにもマッチします。
耐久性と快適性のバランスが取れたこのモデルは、長く愛用できるウォーキングシューズとして確実におすすめできます。
「歩くことが楽しくなる靴」を探しているなら、KEEN WK400はその最有力候補になるでしょう。
