マウスって、日々の作業効率を左右する重要なツールですよね。
その中でも「MX Master 3S」は、ロジクールが誇るハイエンドシリーズとして、ビジネス・クリエイティブ問わず多くのユーザーに支持されています。
この記事では、実際の使用感や操作性、そして利便性をじっくり検証していきます。
手になじむエルゴノミクス設計がすごい
最初に触れて感じるのは、その“フィット感”です。
MX Master 3Sは右手専用にデザインされたエルゴノミクス形状で、手のひらから指先まで自然に包み込むようにフィットします。手首を不自然にひねらずに操作できるため、長時間使っても疲れにくい。
人によっては少し大きめに感じるかもしれませんが、その分安定感があります。重さも約141gとしっかりしており、軽いマウスにありがちな“ふらつき”がなく、ポインタの動きが狙った通りに止まります。
特にデスクワークや画像編集、プログラミングなど、精度を求める作業に向いています。
静音クリックが快適すぎる
前モデルのMX Master 3と比べて最も進化したのが「静音クリック」。
クリック音がほとんど気にならず、静かなオフィスや夜間の作業でもストレスフリーです。カチカチという音が小さくなっただけで、想像以上に快適になります。
静音ながらクリック感はしっかり残っており、「押した感覚」は失われていません。クリック音を抑えながらも操作フィードバックを感じられる絶妙なバランスです。
ただし、サイドボタンなどは若干のクリック音があるため、完全無音を求める方は注意が必要です。
センサー性能が圧倒的に高精度
搭載されているセンサーは最大8000DPI。この数字はハイエンドゲーミングマウスにも匹敵します。
高解像度ディスプレイを使っていても、カーソルが滑らかに動き、広い作業領域でも違和感がありません。
また、ガラス面などのトラッキングが難しい素材でも正確に動作します。
たとえばカフェのガラステーブルや外出先の木製デスクでも、マウスパッドなしで問題なく使えるのはかなり便利です。
スクロールホイールの完成度が段違い
MX Master 3Sシリーズといえば、特許技術の「MagSpeed電磁スクロール」。
この機構が本当に優秀で、1行ずつの精密スクロールも、一瞬でページの最下部まで飛ばす超高速スクロールも、指先の動き一つで自在に切り替えられます。
一度この感覚に慣れると、普通のホイールには戻れません。
ホイールを勢いよく回すと、まるで軸がフリーになったように滑らかに回転し、止めたいところでピタッと止まる。まさに「思考に追随するスクロール」です。
さらに親指側には横方向のホイールも搭載。
Excelの横移動や動画編集ソフトのタイムライン操作、ブラウザのタブ移動など、横スクロール操作の快適さも抜群です。
接続の自由度が高いのも魅力
MX Master 3Sは、Bluetooth・Logi Boltレシーバー・USB-C充電 の3つに対応。
最大3台のデバイスを登録でき、底面のボタンで簡単に切り替え可能です。
たとえば「会社PC・自宅PC・iPad」をボタン一つで切り替えられるため、マウスを持ち替える必要がありません。
Logi Boltはロジクール独自の通信方式で、Bluetoothよりも安定性とセキュリティが高いのが特徴。
混雑したオフィスの無線環境でも、遅延や途切れがほぼありません。
バッテリーも優秀で、フル充電で約70日間使用可能。
たった1分の急速充電で3時間使えるので、電池切れに悩まされることもありません。
Logi Options+で作業効率が劇的に変わる
MX Master 3Sの真骨頂は、専用ソフト「Logi Options+」によるカスタマイズ性です。
アプリごとにボタン設定を切り替えられるので、Photoshopではズーム、Excelではコピペなど、自分の作業スタイルに合わせたショートカットを割り当てられます。
特に便利なのが「ジェスチャーボタン」。
親指の下にあるボタンを押しながらマウスを上下左右に動かすと、仮想デスクの切り替えやウィンドウ操作などを瞬時に実行できます。
慣れると、キーボードショートカットよりもスムーズに作業が進みます。
実際の使用感とシーン別レビュー
オフィス作業
文書作成やスプレッドシート操作では、静音クリックと横スクロールが大活躍。
同僚が多い環境でもクリック音を気にせず集中できます。
クリエイティブ用途
画像・動画編集ソフトとの相性が抜群。
高精度センサーとホイール制御により、ピクセル単位の操作やタイムラインの微調整もストレスなく行えます。
テレワーク・出張先
Bluetooth接続が安定しているため、持ち歩いても安心。
ただし、サイズが大きめなのでモバイル性重視ならMX Anywhereシリーズの方が適しています。
デメリットも正直に
完璧なように見えるMX Master 3Sにも、いくつか注意点はあります。
まずサイズと重さ。
手の小さい人にはやや大きく感じられ、持ち運びには不向きです。
ノートPCと一緒にカバンへ入れると、少しかさばる印象です。
また、Logi Boltでの初期ペアリングが少し煩雑という声もあります。
慣れれば問題ありませんが、最初は少し手間に感じるかもしれません。
それでも、これらの欠点を補って余りあるのが操作性と快適性。
自宅作業やオフィス常用がメインの人には、圧倒的におすすめできます。
MX Master 3Sは“仕事効率化ツール”そのもの
単なるマウスというより、作業の延長線上にある相棒。
クリックやスクロール、切り替え操作の一つひとつが無駄なく、まるで自分の動作がそのままPCに反映されているような感覚を味わえます。
静音設計、精密なセンサー、柔軟な接続性、そして圧倒的なカスタマイズ性。
これらが組み合わさることで、仕事や創作の“リズム”が途切れません。
一度使うと、他のマウスでは物足りなくなるほどです。
MX Master 3Sレビューのまとめ
「MX Master 3S レビュー」として結論を言うなら、
これは“快適さと生産性を両立させたい人”にこそおすすめしたい一台です。
静音クリックは集中力を守り、MagSpeedホイールは時間を節約し、Logi Options+は作業を自分仕様に変える。
一つひとつの機能が、日々の小さなストレスを確実に減らしてくれます。
マウスにこだわることで、作業の質が変わる――。
MX Master 3Sはまさにそれを体現するマウスです。
