猫を愛する人なら、一度は耳にしたことがあるかもしれません。「あわねこ保育園」。徳島県徳島市に拠点を置くこのNPO法人は、動物愛護団体として地域に根ざした活動を続けています。この記事では、そんな「あわねこ保育園」の活動内容や口コミを、現地の声や実際の取り組みを交えながら紹介していきます。
あわねこ保育園とは？徳島で猫と人をつなぐNPO法人
あわねこ保育園は、徳島市津田浜之町にある特定非営利活動法人（NPO）です。主な活動は、行き場を失った猫の保護や譲渡、TNR活動（捕獲・不妊去勢・元の場所へ戻す地域猫対策）など。保護猫と人との「出会いの場」としての役割も果たしており、猫好きの間で注目を集めています。
施設は“保育園”という名前のとおり、明るく清潔な空間。ガラス越しに日差しが差し込み、猫たちは思い思いにくつろいでいます。来園者は予約なしで猫たちとふれあえる仕組みで、いわば「ふれあい型の保護猫カフェ」です。
定休日は火曜日。営業時間は11時から20時までと、仕事帰りにも立ち寄れる時間設定。猫を家族に迎えたい人だけでなく、「癒されたい」「猫たちのために何かしたい」という人たちにも開かれた場所です。
活動の原点と理念
あわねこ保育園の活動は、2018年頃に個人ボランティアとして始まりました。野良猫が増え続ける徳島の現状を前に、「命をつなぐ活動を続けたい」という思いから、2021年にNPO法人として正式に立ち上げられました。
代表や理事だけでなく、約40名のボランティアが関わり、地域全体で支え合う形で運営されています。団体の理念はシンプルです。
「小さな命を、ひとつでも多く守りたい。」
保護された猫は、病気の治療やワクチン接種を受け、譲渡可能な状態に整えられます。その過程で多くの医療費や食費がかかるため、寄付やクラウドファンディングも積極的に活用しています。
保護猫とふれあえる「開放型シェルター」
あわねこ保育園が注目される理由のひとつが、この「開放型シェルター」という仕組みです。通常、保護猫施設は関係者以外が立ち入りにくいことが多いですが、あわねこ保育園では一般の人も自由に訪問できます。
シェルター内には、保護猫たちがのびのびと過ごすスペースがあり、来訪者が直接触れ合えるのが特徴。譲渡を希望する場合は、スタッフが丁寧に面談を行い、猫の性格や生活環境に合ったマッチングをしてくれます。
「ただかわいい猫を見る場所」ではなく、「命の重みを感じる場所」。そんな思いが、園長やボランティアの中で共有されています。
クラウドファンディングで支援が広がる
猫の保護や医療、TNR活動には継続的な資金が必要です。あわねこ保育園では、クラウドファンディングを活用して寄付を募り、多くの支援を集めています。
2023年には「阿波の猫の殺処分ゼロを目指して」というプロジェクトを実施し、1,800万円以上の支援金を獲得。全国から1000人を超える支援者が参加しました。集まった資金はシェルター整備や不妊手術費、医療費などに充てられています。
2025年には、より本格的な「スペイクリニック（不妊手術専門施設）」設立を目指すプロジェクトもスタート。猫を救うだけでなく、「猫が増えない地域づくり」へと活動の幅を広げています。
実際の口コミ・評判まとめ
口コミサイトやSNSでは、次のような声が多く寄せられています。
- 「猫たちが人懐っこくて癒される」
- 「スタッフさんが丁寧に猫のことを説明してくれた」
- 「譲渡までの流れが安心できた」
- 「施設が清潔で、猫たちの健康状態も良かった」
一方で、SNS上では一部に意見の違いも見られます。ボランティア活動の方針や関係者間のトラブルを指摘する投稿もありますが、それらは個人の体験による部分も大きく、団体としての公式見解とは異なります。とはいえ、透明性の高い情報発信や開かれた姿勢を持つことは、今後ますます求められるでしょう。
現場から見える保護活動のリアル
公式ブログやSNSには、日々の活動の様子がリアルに記されています。たとえば、病気や怪我を負った猫を保護し、獣医師と連携して治療する過程。健康を取り戻した猫が新しい家族に迎えられるまでのストーリー。そうした一匹一匹の記録が、団体の誠実さを物語っています。
また、寄付物資への感謝や地域の協力者へのメッセージなども頻繁に投稿されており、コミュニティとのつながりを大切にしている姿勢が伝わってきます。
あわねこ保育園が目指す未来
あわねこ保育園が描く未来像は、「猫も人も共に幸せに暮らせる社会」。そのために、次の3つの柱を中心に活動しています。
- 命を守る：保護・治療・譲渡を通じて猫の命を救う
- 命を増やさない：TNR活動で地域猫の繁殖を抑える
- 命をつなぐ：新しい家族とのマッチングをサポートする
さらに、子どもたちへの動物愛護教育にも取り組んでおり、「命を大切にする心を育てる場所」としての役割も果たしています。
支援の方法
あわねこ保育園の活動を応援する方法はいくつかあります。
- 寄付：公式サイトやクラウドファンディングページから寄付が可能
- ボランティア参加：清掃・給餌・譲渡会の手伝いなど、さまざまな形で協力できる
- 物資支援：フードや猫砂など、Amazonほしい物リスト経由で支援可能
- SNS拡散：情報をシェアして活動を広めることも立派な支援
支援者の中には、「猫を飼えないけれど、少しでも力になりたい」と寄付やシェアで関わる人も多くいます。
猫の命と向き合う場所として
保護猫活動というのは、華やかに見えて実は地道で厳しい世界です。病気の猫や人に慣れていない猫も多く、日々のケアや医療費の負担も大きい。それでもあわねこ保育園のスタッフやボランティアたちは、「それでも猫たちのために」と行動を続けています。
猫たちが安心して眠れる場所を作り、新しい家族に巡り会えるように。その一歩一歩が、地域全体の命の循環を支えているのです。
NPO法人動物愛護団体あわねこ保育園の口コミ紹介（まとめ）
最後に改めてまとめると、NPO法人動物愛護団体あわねこ保育園は、徳島を拠点に「命を守り、つなぐ」ことを目的とした団体です。地域猫のTNR活動、保護・譲渡支援、そしてふれあえるシェルター運営を通じて、猫と人の共生社会を目指しています。
口コミでは温かい評価が多く、支援の輪も広がりつつあります。一方で、透明性や信頼性を維持する努力も欠かせません。それでも、現場で猫の命を支える人たちの熱意と行動が、多くの共感を呼んでいるのは間違いありません。
もし徳島を訪れる機会があれば、ぜひ一度「あわねこ保育園」を覗いてみてください。そこには、言葉以上に伝わる“命のぬくもり”があります。
