OLLO Audio X1を実際に使った感想と性能評価まとめ

この記事ではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています。公式情報やネット上の口コミ・スペックをもとにChatGPTを使用してまとめています。

最近SNSや音楽系フォーラムでも話題に上がる「OLLO Audio X1」。
音楽制作やリスニングの現場で注目されているこのヘッドホンを、実際に使ってみた印象と性能をできるだけリアルにまとめてみました。

「高精度なモニタリング」と「自然な音の広がり」を両立したというメーカーの言葉は本当なのか。ここではスペック面から使い心地、音質の細部まで、率直に感じたことを紹介していきます。


OLLO Audio X1とは?基本情報とスペック概要

OLLO Audio X1は、スロベニア発の音響ブランド「OLLO Audio」が開発した開放型モニターヘッドホンです。
プロの音楽制作現場を想定して設計されており、音の正確性や自然な空間再現を重視したモデルとして登場しました。

主な仕様は以下の通りです。

  • ドライバー:50mm ダイナミック型
  • インピーダンス:32Ω
  • 感度:101dB
  • 再生周波数帯域:5Hz〜22kHz
  • 重量:約390g
  • 構造:オープンバック(開放型)
  • ケーブル:着脱式(2m、3.5mm/6.3mm対応)

素材にはステンレスやウォールナット材が使用され、見た目の美しさと耐久性を兼ね備えています。
見た目も機能も、まさに“スタジオ機材”らしい仕上がりです。


デザインと装着感 ― 職人技が光る造りと快適性

まず手に取った瞬間に感じるのは、質感の高さ。
木製ハウジングの温かみと、ステンレスバンドの精密さのバランスが非常に美しく、工業製品というよりも工芸品に近い印象です。

イヤーパッドは分厚く柔らかく、耳をしっかり包み込んでくれます。
ただし390gという重量は軽くはなく、長時間の使用では多少の疲労を感じるかもしれません。
それでも、側圧が適度で頭をしっかり支えてくれるため、制作作業に集中していると重さを忘れてしまうほどです。

ケーブルは着脱式で、左右独立のミニジャック接続。断線時の交換も容易で、メンテナンス性の高さもポイントです。
長く使うプロ機としての設計思想がしっかり感じられます。


音質レビュー:フラットで誠実、ディテールが見える音

実際に音を聴いた第一印象は「とにかく誠実な音」。
低域から高域までのバランスが非常に整っており、どの帯域も誇張されることなく、録音された音そのものを再現してくれます。

低音は控えめですが、決して薄いわけではありません。
キックのアタック感やベースラインの動きがしっかり追える精密な再生。
ブーミーさを排除し、ミックス中の低域の処理を正確に判断できるレベルです。

中域は非常に滑らかで、ボーカルやアコースティック楽器の表現が自然。
特にギターの胴鳴りやピアノの余韻など、空気感を丁寧に描く印象があります。

高域はシャープすぎず、刺さらない。
解像度は高いのに耳に優しく、長時間聴いても疲れない設計です。
スタジオモニターとしてはもちろん、純粋な音楽鑑賞にも十分対応できるバランスの良さがあります。


音場と定位 ― 開放型ならではの空間表現

開放型構造らしく、音の抜けが非常に良いのも特徴です。
音場は広がりすぎず、自然な空気感。
定位は精密で、ボーカルやドラムの位置関係が明確にわかります。

特にクラシックやジャズなど、録音空間を重視するジャンルでは真価を発揮します。
閉鎖的なヘッドホンのような“頭の中で鳴る”感じが少なく、まるで小型のモニタースピーカーで聴いているかのようなリアリティがあります。


USC IIキャリブレーション ― 音の正確性を極めるツール

OLLO Audio X1の大きな特徴が「USC IIキャリブレーションソフトウェア」。
このツールを使うことで、自分のヘッドホンを個体ごとに最適化できます。

出荷時に各ユニットが測定されており、シリアル番号ごとのキャリブレーションファイルが付属。
これをUSC IIで読み込むと、EQ補正やターゲットカーブの切り替えが可能になります。

モニタリング環境が整っていない自宅スタジオでも、OLLO Audio X1とUSC IIの組み合わせならかなり精密な判断ができるレベルです。
フラットカーブのほか、Harmanターゲットや空間モードなども選べるので、用途に応じたサウンドを自在に再現できます。

制作だけでなく、リスニングの音質調整にも活用できるのが嬉しいところです。


実際の使用感 ― ミックス作業で感じたメリットと課題

実際のミックスで使ってみると、まず気づくのは定位の明確さと中域の見通しの良さ。
リバーブの深さやボーカルの位置関係などが非常に把握しやすく、空間処理の判断がしやすい印象でした。

一方で、低域がフラットな分だけ、派手さや“ノリの良さ”は控えめ。
リスニング目的だと少し地味に感じる人もいるでしょう。
ただ、制作においてはこの“地味さ”こそが最大の強みです。
誇張がないため、スピーカー再生に移したときのズレが非常に少ないのです。

また、長時間使用では若干の重さを感じるものの、熱がこもりにくい開放型構造のため、閉塞感はほとんどありません。
制作作業を4〜5時間続けても快適に使えるレベルです。


比較対象との違い ― 他モニターヘッドホンとの位置づけ

音質の傾向としては、Beyerdynamic DT1990 PROSennheiser HD650と同系統。
ただし、OLLO Audio X1の方がややニュートラルで、空間再現がリアル。
音の「見通し」や「分離感」は一枚上を行く印象です。

さらにUSC IIのキャリブレーションを組み合わせることで、他のモニターヘッドホンよりも一貫性のあるモニタリング環境を構築できます。
この点が、OLLO Audio X1が“プロフェッショナルユース”と呼ばれる理由でもあります。

一方、低音の迫力やリスニングの楽しさではSony MDR-Z7Audio-Technica ATH-R70xなどに軍配が上がる場合もあります。
つまり、OLLO Audio X1は「音を楽しむ」よりも「音を分析する」方向に特化しているといえるでしょう。


総合評価 ― 音を“正確に聴く”ための信頼できる相棒

OLLO Audio X1は、単なるヘッドホンではなく“リファレンスツール”という言葉がふさわしい製品です。
サウンドの正確さ、キャリブレーション機能、ビルドクオリティ、いずれも非常に高水準。
派手さや刺激は少ないですが、長時間使っても疲れず、音の全体像を冷静に把握できるのが最大の魅力です。

プロのミックスやマスタリング作業に加え、音源分析や高解像度リスニングを求めるユーザーにも最適。
リスニング専用機とは違う次元の「信頼性の高い音」を体験できます。


OLLO Audio X1レビューのまとめ:正確さと誠実さを極めたモニターヘッドホン

最初は地味に感じるかもしれませんが、使えば使うほどその凄さが分かるヘッドホンです。
誇張のない音、緻密なステレオイメージ、そしてUSC IIによる再現性の高さ。
音の真実を追求したい人には、これ以上ない選択肢と言えるでしょう。

派手さよりも正確さを求める。
そんなストイックな姿勢を持つ人に、OLLO Audio X1は確実に応えてくれます。

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