耳をふさがない“ながら聴き”イヤホンが注目を集めています。その中でも話題なのが、Shokzの最新モデル「OpenFit 2」。前作からさらに進化した装着感や音質、使い勝手が話題になっています。この記事では、実際に使用した感想を交えながら、OpenFit 2の魅力を詳しくレビューします。
耳をふさがない解放感が最大の魅力
OpenFit 2の一番の特徴は、オープンイヤー構造。耳の穴を塞がないため、装着中でも周囲の音が自然に聞こえます。通勤中にアナウンスを聞いたり、家事をしながら会話をしたりといった“ながら聴き”がしやすいのがポイントです。
この設計により、長時間使っても耳の中がムレにくく、圧迫感もほとんどありません。イヤーフックタイプで、耳の上に軽く引っ掛けるだけ。重さも約8.7gと軽量で、着けていることを忘れてしまうほど快適です。
デザインと装着感のバランスが秀逸
Shokzらしい洗練されたデザインはそのままに、OpenFit 2では素材感がより高級になりました。マットな質感で指紋が付きにくく、シンプルながらも上品な印象です。
耳にかけるフック部分は柔軟性があり、軽く押しても形が戻る弾力素材。どんな耳の形にも自然にフィットします。ランニングやヨガのような軽い運動でもズレにくく、安定感があります。
実際に使ってみると、数時間連続で装着していても耳が痛くなりにくいのが印象的。カナル型イヤホンで耳が疲れる人には特におすすめできます。
OpenFit 2の音質を徹底レビュー
オープンイヤータイプは「音がスカスカしそう」という印象を持つ人も多いでしょう。ところが、OpenFit 2では「DualBoostテクノロジー」を採用し、低音域の厚みと高音のクリアさを両立しています。
低音は、骨伝導ではなく空気伝導でしっかり耳に届くタイプ。ベースラインやドラムのリズムも自然に感じられ、ポップスやロックでも物足りなさを感じません。中高音域は透明感があり、ボーカルの輪郭もくっきり。特にアコースティック系や女性ボーカルの楽曲との相性が良い印象です。
一方で、密閉型イヤホンのような没入感や迫力は控えめ。外の音と共存する「自然な音の聴こえ方」が、このモデルの個性だと考えると納得できます。
音漏れは？周囲への配慮もバランス良好
オープンイヤー型は音漏れが心配という人も多いでしょう。OpenFit 2では、指向性スピーカーを採用することで、音が耳の方向に集中して届く設計になっています。実際に使ってみると、ボリュームを中程度にしている限り、隣の人に聞こえるほどの音漏れは感じません。
ただし、静かなカフェや電車の中などでは、大音量での使用は控えた方が安心です。日常生活や屋外使用なら、十分に配慮された設計です。
ボタン操作が実用的でストレスなし
OpenFit 2にはタッチ操作ではなく、物理ボタンが採用されています。イヤホンの外側にある小さなボタンを押すだけで、再生・停止・曲送り・音量調整・通話などの操作が可能です。
この仕様はスポーツ時に特に便利。汗や手袋でタッチ操作が反応しづらい状況でも確実に操作できます。ボタンの押し心地も軽く、誤操作が少ないのも魅力です。
専用アプリ「Shokz」からは、ボタンの割り当て変更やイコライザー調整もできます。使い方に合わせてカスタマイズできる柔軟性もポイントです。
バッテリー性能はトップクラス
フル充電で最大11時間の連続再生が可能。さらに付属の充電ケースを使えば、合計で約48時間の使用ができます。週に数回の充電で十分持つため、日常使いには申し分ないスタミナです。
また、急速充電にも対応しており、10分の充電で約2時間再生できるのも便利。朝の出かけ前に充電を忘れていても、短時間で復活できる安心感があります。
防水性能と耐久性も安心レベル
OpenFit 2はIP55の防塵防水性能を備えています。汗や小雨程度なら問題なく使用可能で、ランニングやジムでも安心です。防水スピーカーほどの完全防水ではないものの、日常的な使い方には十分対応しています。
充電ケースもコンパクトで持ち運びやすく、手触りの良い質感。バッグやポケットに入れても邪魔にならず、外出先での取り扱いも快適です。
実際の使用感：ながら聴きが自然で心地よい
実際に日常の中で使ってみると、OpenFit 2は生活にすっと溶け込むイヤホンだと感じます。たとえば在宅ワーク中に音楽を流しながら作業したり、散歩しながらポッドキャストを聴いたり。周囲の音を感じながら音楽を楽しめる“開放感”が魅力です。
通話の音声も明瞭で、相手の声が聞き取りやすく、こちらの声も自然に届きます。ビデオ会議でも十分使えるレベルです。風の強い屋外では多少ノイズが入るものの、マイク性能は全体的に良好です。
前モデルとの違いと進化ポイント
前作OpenFitと比べると、OpenFit 2は音質のチューニングが大きく改善されています。特に低音域の再現力と、音漏れの抑制が進化。加えてBluetooth接続の安定性も高まり、動画視聴時の遅延がさらに軽減されています。
また、イヤーフック部分の構造が微調整され、装着時のフィット感が自然になっています。細かい改良の積み重ねが、使い心地全体のクオリティを底上げしています。
OpenFit 2が向いている人・向いていない人
向いているのは、次のような人です。
- 外の音を聞きながら音楽を楽しみたい
- 長時間イヤホンを付けて作業や移動をする
- カナル型イヤホンの圧迫感が苦手
- 通話やオンライン会議でも使いたい
一方で、重低音や没入感を求める人には少し物足りないかもしれません。音楽をじっくり聴くというよりは、生活のBGMとして自然に寄り添う使い方に向いています。
OpenFit 2レビューまとめ：自然な聴き心地と快適さが両立
OpenFit 2は、「耳をふさがない」という新しいリスニングスタイルをさらに磨き上げたモデルです。オープンイヤーの解放感、快適な装着感、自然な音質。どれを取ってもバランスが良く、毎日の生活を少し豊かにしてくれます。
音楽を楽しみながら周囲とつながりたい人にとって、これ以上ない選択肢のひとつ。使うほどにその“自然さ”がクセになるイヤホンです。
耳に優しく、生活に寄り添う。OpenFit 2はそんな一台として、自信を持っておすすめできるモデルです。
