「ゴディバのチョコレートリキュールがどこにも売ってない」「もう販売終了したの?」──そんな声が、ここ数年SNSや口コミサイトで増えています。かつてバーでも家庭でも人気だったあの濃厚な甘さのリキュールが、なぜ姿を消してしまったのか。この記事では、ゴディバリキュールの販売終了の背景や、再販の可能性、そして代わりになるおすすめリキュールについて詳しく解説します。
ゴディバリキュールとは?贅沢チョコレートの風味を楽しめる人気の一本
ゴディバリキュール(GODIVA CHOCOLATE LIQUEUR)は、高級チョコレートブランド「GODIVA」が手がけていたアルコール飲料。ベルギー産チョコレートの豊かな香りと、なめらかな口当たりが特徴で、ミルクやアイスクリームに加えるだけでデザートのような味わいが楽しめる人気のリキュールでした。
アルコール度数は約15%前後で、ストレートよりもカクテルやアレンジ用途に向いた甘口タイプ。家庭では「ミルク割り」や「アイスにかけるソース代わり」として親しまれ、バーでは「チョコレートマティーニ」などの定番メニューでも活躍していました。
しかし、2021年頃から突如として店頭や通販サイトで姿を見かけなくなり、「終売」「出荷終了」「在庫限り」といった表示が相次ぐようになります。
ゴディバリキュールが販売終了になったのはいつ?現在の入手状況
調査によると、ゴディバリキュールは2021年春(4月頃)をもってメーカー出荷が終了したとされます。これは正式な発表というよりも、複数の酒販店や流通業者の案内文から明らかになった情報です。
当時、「出荷を終了しています」「在庫がなくなり次第終売」といった文言が通販サイトに掲載されており、それ以降はメーカーからの供給が止まったとみられます。そのため、現在市場にあるものはほとんどが流通在庫や個人のストック。正規新品の入手はかなり難しくなっています。
一部のスーパーやドン・キホーテなどで、2022〜2023年ごろまで在庫が残っていたとの報告もありましたが、2025年現在では、ほぼ見かけることはなくなりました。通販でも新品はプレミア価格で販売されているケースが多く、定価の2〜3倍の値が付くこともあります。
ゴディバリキュール販売終了の理由はなぜ?
では、なぜ人気の高かったゴディバリキュールが販売終了してしまったのでしょうか。公式の明確な説明は出ていませんが、複数の情報を総合すると、いくつかの要因が重なっていたと考えられます。
1. ボトル供給元の火災による製造中断
最も有力とされるのが、アメリカにあるボトル供給会社で発生した火災事故です。ゴディバリキュールの瓶を製造していたサプライヤーが火災被害を受け、生産ラインが停止。その影響で瓶の供給が滞り、製品のボトリング(瓶詰め)ができなくなったという報告があります。
2. 委託製造会社のアルコール事業撤退
ゴディバリキュールは、チョコレートメーカーであるGODIVAが自社で醸造していたわけではなく、外部の酒類メーカーに製造を委託していました。しかし、その委託先がアルコール事業から撤退したことで、製造体制を維持できなくなった可能性があります。
3. 世界的な物流・コストの高騰
2020年以降、原材料やガラス瓶、輸送コストなどの高騰が続いており、海外製の酒類輸入には大きな負担がかかっていました。高級ブランドとして品質を維持するにはコストがかかりすぎた可能性が指摘されています。
4. GODIVAブランドの戦略転換
GODIVAは近年、チョコレートやスイーツを中心とした「プレミアムスイーツブランド」へのイメージ強化を進めており、アルコール飲料のような周辺ジャンルは整理されたとみられます。ブランドの方向性としても、酒類よりも食品やカフェ業態に注力しているため、リキュールの終了は自然な流れだったとも考えられます。
こうした複合的な理由により、ゴディバリキュールは継続的な製造・供給が難しくなり、結果として販売終了という判断に至ったと推測されます。
SNSでも惜しむ声多数!「もう一度飲みたい」の声が続出
販売終了のニュースを受け、SNS上ではファンからの惜しむ声が多く見られました。
「大学時代に初めて飲んだゴディバのリキュール、また飲みたい」
「バレンタインに買っておいたけど、もう売ってないって聞いてショック」
「アイスにかけると最高だったのに!」
といったコメントが数多く投稿されています。
特に、甘くて飲みやすい味わいは女性人気が高く、家飲み用としても定評がありました。そのため、突然の終売に戸惑う人が多かったようです。現在では、残っているボトルを「少しずつ大事に飲んでいる」というファンもいるほどです。
ゴディバリキュールの再販や復刻の可能性はある?
2025年時点で、ゴディバリキュールの再販や復刻に関する公式な発表はありません。メーカーサイトや輸入業者のリリースにも、再生産に関する記載は確認されていません。
ただし、過去には限定商品として「ゴディバホットチョコレート」「ゴディバカフェ限定ドリンク」など、飲料系の企画商品を復活させた実績もあるため、完全に可能性がゼロとは言い切れません。ファンの間でも「限定復刻してほしい」「また冬季限定で出してほしい」といった声が根強くあります。
とはいえ、酒類事業そのものを再開するには多くのコストと時間がかかるため、再販は難しいのが現実的な見方です。記事などで紹介する際は、「現時点で再販情報はなく、在庫品のみ購入可能」という表現が適切でしょう。
ゴディバリキュールの代わりになるおすすめリキュール
ゴディバリキュールが手に入らない今、同じような味わいを楽しめるリキュールを探している人も多いでしょう。ここでは、代替として人気のあるチョコレート系リキュールを紹介します。
モーツァルト チョコレートクリーム
オーストリア発のチョコレートリキュールブランドで、「モーツァルト チョコレートクリーム」「ホワイトチョコレート」「ダークチョコレート」など種類が豊富。香りが濃厚で甘さもしっかりあり、ゴディバリキュールの代替品として最もよく挙げられています。
ベイリーズ アイリッシュクリーム
アイルランド産のクリームリキュールで、チョコレートとバニラ、ウイスキーが調和したまろやかな味。ゴディバリキュールよりもミルク感が強く、カクテルだけでなくスイーツにも使いやすい万能リキュールです。
その他のチョコレート系リキュール
国産では、クラフトリキュールブランドがチョコ風味のリキュールを展開しており、「デザートカクテル用」「アイスクリーム向け」として人気が高まっています。味の傾向やアルコール度数は商品によって異なるため、自分の好みに合わせて選ぶのがおすすめです。
今でも買える?在庫を探す方法と注意点
もしどうしてもゴディバリキュールを入手したい場合は、以下のような方法があります。
- Amazonや楽天市場などの通販サイトで「ゴディバリキュール 在庫あり」と検索する
- 輸入酒専門店やバー用品店に問い合わせてみる
- オークションやフリマアプリで未開封品を探す(※保存状態に注意)
ただし、酒類は保存環境によって風味が大きく変化します。特に長期保管されたボトルは味が劣化している場合もあるため、未開封であっても購入時は注意が必要です。また、法令上の制約により、個人間の酒類取引には制限がある点にも留意しましょう。
ゴディバリキュール販売終了の理由はなぜ?まとめ
ゴディバリキュールが販売終了となった理由は、明確な公式発表こそないものの、
- ボトル供給元の火災による生産停止
- 委託製造先の事業撤退
- 世界的な物流コストの高騰
- GODIVAブランドの事業方針転換
といった複数の要因が重なった結果とみられます。現在は生産も流通も終了しており、正規ルートでの入手は難しい状況です。
それでも、多くのファンが「もう一度あの味を」と復活を望んでいることから、ブランドとして再びリキュールを展開する日が来る可能性もゼロではありません。
それまでは、モーツァルト チョコレートクリームやベイリーズ アイリッシュクリームなどの代替品で“ゴディバリキュールの余韻”を感じながら、その再登場を静かに待つのが良さそうです。
