Ankerの「Soundcore P40i」は、ここ最近の完全ワイヤレスイヤホンの中でも注目度の高いモデルです。手頃な価格ながら、ノイズキャンセリング（ANC）、外音取り込み、長時間バッテリーなど、上位モデル顔負けの機能をしっかり搭載。実際の使用感や音質、操作性などを中心に、ユーザー目線で詳しくレビューしていきます。
Anker Soundcore P40iとは？基本スペックと特徴
まずはP40iの基本的なスペックから紹介します。Bluetooth 5.3を採用し、最新の「ウルトラノイズキャンセリング2.0」を搭載。周囲の騒音に合わせて自動的にキャンセリングレベルを調整する機能を持っています。
イヤホン単体で最大12時間、充電ケースを含めると最大60時間の長時間再生が可能というスタミナ性能も大きな魅力。10分の充電で約5時間使える急速充電機能も備わっており、外出前の短時間充電でも安心です。
さらに、ワイヤレス充電にも対応しているため、ケーブルレスで充電できる利便性もあります。
本体デザインは小型で耳にフィットしやすく、Ankerらしいシンプルでスタイリッシュな印象。イヤーチップは複数サイズが付属しており、自分の耳に合った装着感を選べます。長時間装着しても痛くなりにくく、リモート会議や通勤・通学時の使用にも向いています。
ノイズキャンセリング性能は価格以上？実際の使用感
P40iのノイズキャンセリング性能は、この価格帯ではかなり優秀です。周囲の環境音をしっかり抑えてくれるため、電車やカフェといった騒がしい場所でも音楽に集中できます。
一方で、完全に無音になるほどの強力さではなく、上位モデル（例えばAirPods Proなど）と比べると少しマイルドな印象。とはいえ、日常での使用には十分な性能で、価格を考えれば“かなり頑張っている”と感じます。
特筆すべきは、自動調整型の「ウルトラノイズキャンセリング2.0」。周囲の騒音レベルに応じて自動でノイズ除去の強さを切り替えてくれるので、環境が変わっても手動操作の必要がありません。
外音取り込みモードも搭載しており、駅やコンビニなどで周囲の音を確認したい時には便利。音質も自然で、違和感なく会話ができます。
音質レビュー：低音の迫力と安定感が魅力
音質は、Anker独自のBassUp技術と11mmドライバーによる“低音の厚み”が特徴。特にベースラインやドラムの響きにしっかりとした存在感があり、ポップスやEDMなどとの相性が抜群です。
一方で、中高音域もクリアで、ボーカルの抜け感も悪くありません。解像度や音場の広さでは高級イヤホンには劣るものの、価格を考えればバランスの取れた音作りです。
アプリ（Soundcoreアプリ）を使えば、イコライザーを自由に調整できます。低音を抑えてナチュラルな音にしたり、ボーカルを強調したりと、自分好みのチューニングが可能です。
また、アプリ上でノイズキャンセリングや外音取り込みの設定も切り替えられるため、細かい調整をする人にとっても便利です。
操作性とアプリ連携：カスタマイズの自由度が高い
P40iはイヤホン本体のタッチセンサーで操作を行います。再生／停止、曲送り／戻し、音声アシスタント起動など、基本操作はすべて耳元で完結。
タップ操作の反応も良好で、ストレスを感じることはほとんどありません。ただし、レビューの中には「運動中に衣類が触れて誤作動した」という声もあるため、激しい動きをする場面では注意が必要です。
Soundcoreアプリを併用すれば、タッチ操作の割り当てを自由にカスタマイズできます。例えば「2回タップで外音取り込みモード切替」「長押しで音量調整」など、自分の使いやすい設定に変更可能。
また、アプリではイヤホンのバッテリー残量や接続状態も確認できます。
通話品質と接続安定性
通話性能もこの価格帯としては優秀です。左右それぞれに複数のマイクを内蔵し、ノイズリダクション技術で周囲の騒音を抑制。実際に通話を試すと、屋外でも声がクリアに届きやすく、相手からの聞き取りも良好でした。
風切り音や周囲のざわめきもある程度カットしてくれるので、テレワークやオンライン会議にも十分対応できます。
Bluetooth接続の安定性も高く、通勤中やカフェなど人の多い環境でも途切れにくい印象。ペアリングも一度設定すれば自動で接続され、スマホを取り出す手間もありません。
ただし、同時接続できるデバイスは最大2台までなので、複数端末を頻繁に切り替える人は注意が必要です。
バッテリー性能と充電の利便性
P40iのバッテリー持ちは、イヤホン単体で最大12時間、ケース込みで最大60時間。1日数時間の使用なら、1週間以上充電しなくても問題ありません。
また、急速充電にも対応しており、10分の充電で約5時間使えるのは非常に便利。うっかり充電を忘れていても、外出前にサッと補充できます。
充電ケースはスライド式のデザインで、開閉がスムーズ。手触りも良く、カバンやポケットへの収まりも上々です。ワイヤレス充電対応なので、デスクに置いておくだけで充電が完了するのも嬉しいポイントです。
実際の口コミ・評価まとめ
P40iは発売以来、Amazonや各種レビューサイトで高評価を獲得しています。
特に多く見られるのが以下のような意見です。
- 音質・機能ともに価格以上の満足感がある
- ノイズキャンセリングが思ったより優秀
- 長時間使っても耳が痛くなりにくい
- バッテリー持ちが非常に良い
一方で、いくつか改善を望む声もあります。
- タッチ操作が誤反応することがある
- ノイズキャンセリングは強力ではない
- 電池残量を数値で確認できない
これらの点は、上位モデルとの差として妥当な範囲に収まっています。トータルで見れば、多くのユーザーが「買ってよかった」と感じているようです。
どんな人におすすめか？
P40iは、以下のような人に特におすすめです。
- 高機能なイヤホンをコスパ重視で選びたい人
- 初めて完全ワイヤレスイヤホンを購入する人
- 通勤・通学で長時間使う人
- ノイズキャンセリングを試してみたいけど、高価なモデルは避けたい人
逆に、スタジオレベルの音質や強力なANCを求める人には少し物足りないかもしれません。しかし、日常使いとしての総合バランスは非常に優秀です。
まとめ：P40iを徹底レビューして分かった魅力と注意点
ここまでP40iを実際の使用感をもとに徹底レビューしてきました。
結論として、このイヤホンは「価格以上の完成度を誇る万能モデル」と言えます。
ノイズキャンセリング・外音取り込み・音質・操作性・バッテリーの全てが高水準でまとまっており、特にコストパフォーマンスの高さは圧倒的。Ankerらしい安定感と実用性のバランスが光ります。
もちろん、上位モデルに比べれば細かい弱点もありますが、日常的に使うイヤホンとしては必要十分。特に通勤通学やリモートワーク、動画視聴など、幅広いシーンで快適に使える点が大きな魅力です。
手頃な価格で高機能なワイヤレスイヤホンを探している人には、P40iは間違いなくおすすめできる選択肢です。
