東京のラーメンシーンは常に進化を続けています。そのなかでも、ここ数年で一気に話題を集めたのが「Ramen Matsui」。
新宿御苑前の静かな通りに佇む小さな店ながら、連日行列が絶えない人気ぶりです。今回は、そんなRamen Matsuiの人気メニューや味の評判を、実際の口コミや評価をもとに徹底的にレビューします。
Ramen Matsuiとは?店主の経歴とお店の雰囲気
Ramen Matsuiは、2023年5月にオープンした新進気鋭のラーメン店。
店主の松井創さんは、東京・つつじヶ丘の有名店「柴崎亭」で店長を務めていた実力派です。修行先で磨かれた繊細な出汁の取り方や素材の扱いを、自らの一杯に凝縮して提供しています。
店舗はカウンターのみの8席ほど。内装はシンプルで清潔感があり、木目調のカウンターと控えめな照明が落ち着いた雰囲気を演出。
厨房からは、店主の丁寧な所作が見え、まるで和食の割烹のような空気が漂っています。
行列必至の人気ぶりとアクセス
最寄り駅は東京メトロ・新宿御苑前駅。徒歩5〜6分ほどの距離で、通りから少し入った場所にあります。
平日でも開店前から行列ができることが多く、休日は1時間以上待つことも珍しくありません。開店は11時、閉店は15時と昼営業のみ。水曜・木曜が定休です。
海外からの旅行客も訪れるほど評判が広がっており、「東京で食べたいラーメン店」としてSNSでも頻繁に紹介されています。
ミシュランガイド東京の「ビブグルマン」にも選出され、国内外で注目を集めている一軒です。
メニュー構成とこだわりのスープ
Ramen Matsuiの基本メニューは大きく3種類。
- 醤油ラーメン
- 塩ラーメン
- 煮干しラーメン
どのスープもベースには厳選した鶏や魚介を使用し、素材の旨味を丁寧に引き出しています。
化学調味料に頼らず、昆布や帆立、貝類、乾物を組み合わせて深みを出しているのが特徴。味わいは淡麗ながらも、奥行きがあり、最後まで飲み干したくなるようなスープです。
麺は京都の老舗製麺所「麺屋棣鄂」の特注ストレート麺を使用。
ほどよい弾力と喉ごしの良さが、透明感のあるスープと見事に調和しています。
一番人気は「特製醤油ラーメン」
看板メニューはやはり「特製醤油ラーメン」。
黄金色に輝くスープは、芳醇な醤油の香りと、丸鶏・節系の旨味が織りなす奥深い味わいです。最初のひと口から香り立つキレのある醤油の風味と、あとからふわっと広がる鶏の甘みが絶妙なバランス。
ラーメンマニアの間では「淡麗系の最高峰」と評されるほど。
トッピングには、鴨ロースチャーシュー、豚チャーシュー、ワンタン、味玉、穂先メンマなどが上品に盛り付けられています。
特に鴨ロースのしっとり感と旨味は印象的で、ラーメンというより高級和食のような完成度です。
口コミでは「醤油の香りが立ちすぎず、まろやか」「具材ひとつひとつの質が高い」との声が多く、味・見た目ともに満足度の高い一杯として評判です。
塩ラーメンは出汁の繊細さを堪能できる一杯
塩ラーメンは、貝の旨味が中心。
帆立やしじみを軸に、鶏清湯を合わせたスープは透き通るような淡麗さが特徴です。
ひと口目で広がる貝の旨味が印象的で、飲み進めるうちに角の取れた塩味と丸みのある甘さが現れます。
トッピングには、ホタテのコンフィやレアチャーシューなどが添えられ、華やかで上品な印象。
「塩でここまで深みを出せるのはすごい」「スープを飲み干したくなる」といった口コミが目立ちます。
醤油が王道なら、塩はMatsuiの真骨頂。
淡麗系ラーメンの美しさと職人の技術を存分に味わえるメニューです。
煮干しラーメンは通好みの仕上がり
3つ目の定番「煮干しラーメン」は、煮干し好きにはたまらない一杯。
香ばしくも雑味のない澄んだ煮干しスープが特徴で、えぐみが抑えられ、すっきりとした後味に仕上がっています。
煮干し特有の香りを生かしつつ、動物系の旨味をほんのり重ねることでバランスを取っており、「飲むほどにクセになる」「最後まで飽きない」という評価が多いです。
他のメニューに比べて提供数が少ないため、限定的に楽しむ人も多いようです。
サイドメニューやトッピングの魅力
Ramen Matsuiはラーメンだけでなく、サイドメニューも見逃せません。
特に「鴨ロース丼」は人気で、甘辛いタレとわさびの香りが絶妙。
鴨の脂の旨味とご飯の相性が抜群で、ラーメンとセットで注文する常連も多いです。
また、ワンタンや味玉、穂先メンマといったトッピングも高評価。
薄皮ワンタンのチュルッとした食感や、とろける味玉の黄身の濃厚さは、細部まで計算された完成度を感じます。
評判と口コミから見た人気の理由
食べログ評価は3.8台、Googleでは4.6を超える高スコアを記録。
口コミを分析すると、特に多く挙げられるのは以下のポイントです。
- スープの透明感と旨味の深さ
- 麺の滑らかさと喉ごし
- トッピングの質と盛り付けの美しさ
- 店主の丁寧な接客と空間づくり
一方で「特製系は少し価格が高い」「休日の行列が長い」といった声もあります。
それでも「並んででも食べたい」「再訪確定」といったレビューが大多数を占めており、総じて満足度が非常に高いことがわかります。
ミシュランも認めた実力店
Ramen Matsuiは、2024年と2025年の「ミシュランガイド東京」でビブグルマンを連続受賞しています。
この部門は、味のクオリティが高く、価格帯が手頃な店に贈られるもの。
つまり「味・価格・体験のバランス」が優れている証といえます。
ラーメンという枠を超え、「一杯の料理」として完成している。
この点が、ミシュランからも高く評価された理由でしょう。
実際に訪れるときのポイント
初めて行くなら、開店30〜40分前に到着するのが理想。
特に週末は行列が伸びるため、早めの行動がおすすめです。
メニューは券売機で選ぶスタイルで、特製系は早い時間に売り切れることもあります。
店内は静かで落ち着いた雰囲気。
撮影や大きな会話は控えめにし、職人の仕事を感じながら一杯を味わうのがこの店の楽しみ方です。
Ramen Matsuiの人気メニューと味の評判を徹底レビュー:まとめ
Ramen Matsuiは、東京の淡麗ラーメンの新たな頂点ともいえる存在です。
醤油・塩・煮干しといった定番の中に、丁寧な仕事と素材の良さが光る。
その一杯には、店主・松井さんの経験と哲学が凝縮されています。
行列ができる理由は、食べてみれば納得。
スープの透明感、麺の喉ごし、トッピングの美しさ——どれも完成度が高く、ラーメンを超えた一皿として記憶に残ります。
もし東京で「本当に美味しいラーメン」を探しているなら、Ramen Matsuiは間違いなく外せないお店です。
そして、この一杯を味わったあと、あなたもきっと次の訪問を約束したくなるはずです。
