東京都青梅市にある人気ラーメン店「Ramen Feel(ラーメン フィール)」。
この店は、湯河原の名店「らぁ麺 飯田商店」で修行した店主が独立して開いたお店として知られています。らぁ麺 飯田商店のDNAを引き継ぎつつも、Ramen Feelならではの個性を感じる一杯が味わえると評判です。今回は実際に訪れて食べてみた感想を交えながら、その味と特徴を詳しく紹介していきます。
行列が絶えない人気店・Ramen Feelとは
Ramen Feelがあるのは、JR青梅線・日向和田駅のすぐ近く。自然豊かな場所にあるにもかかわらず、都内から多くのラーメンファンが足を運びます。
理由はシンプルで、「わざわざ行く価値がある」と言われるほど味の完成度が高いから。
開店前から整理券を求めて行列ができることでも有名です。朝早くに整理券を受け取り、指定の時間に戻ってくるという“ファストパス方式”が導入されており、効率的に入店できる仕組みになっています。
遠方から訪れる人も多く、週末は特に混雑。訪問を考えている人は、早めの行動がおすすめです。
店主は「らぁ麺 飯田商店」の一番弟子
店主は、名店・らぁ麺 飯田商店で修行した経験を持ちます。らぁ麺 飯田商店といえば、鶏の旨味を極限まで引き出したスープで全国的に有名。
その技術をベースに、Ramen Feelではさらに洗練された「鶏×魚介×出汁」の調和を追求しています。
師匠譲りの繊細さに加え、店主自身の個性がしっかり出ており、「優しさの中に芯がある味」として多くのファンを魅了しています。
メニュー構成と基本ラインナップ
Ramen Feelの主なメニューは以下の通り。
- 塩らぁ麺
- 醤油らぁ麺
- つけ麺(塩/醤油)
- スープダブル(2種のつけ汁)
それぞれが完成度の高い一杯で、訪れるたびに新たな発見があります。
特に塩と醤油は、同じ鶏ベースでも全く異なる印象を与えるのが面白いところ。つけ麺は麺や出汁の違いで味の変化を楽しめるスタイルになっています。
透き通るスープが美しい「塩らぁ麺」
まず印象的なのは、その美しいビジュアル。透き通る黄金色のスープに、チャーシュー、メンマ、ネギ、ゆずの皮が丁寧に盛られています。
ひと口すすれば、鶏の旨味がじんわりと広がり、魚介の香りがそれをやさしく包み込みます。塩味は強すぎず、まろやかで奥行きのある味わい。まさに“飲む出汁”と呼ぶにふさわしい一杯です。
後味は驚くほどすっきりしており、油分の重さを感じません。
「最後の一滴まで飲み干したくなる」と評される理由がよくわかります。
深みと香ばしさの「醤油らぁ麺」
一方の醤油らぁ麺は、複数の醤油をブレンドして作られた香り高いスープが特徴。
こちらもベースは鶏ですが、塩に比べるとより力強い印象です。醤油のコクと甘み、出汁の旨味が層をなし、飲むたびに味が変化していくような複雑さを持っています。
チャーシューの脂がスープに溶け込むと、一気に味の深みが増し、麺との一体感が際立ちます。
「塩が軽やか、醤油が重厚」という構図で、どちらも主役級の完成度です。
麺の存在感と食感のバランス
Ramen Feelの麺は自家製。スープとの相性を考え抜いて作られています。
塩と醤油では少し仕様が異なり、どちらも“しなやかでスープを引き立てる”仕上がり。細麺ながらコシがあり、スープを絡めすぎず、ちょうどいい余韻を残します。
一部のレビューでは「やや柔らかめ」との声もありますが、それも計算されたバランス。
硬さよりも滑らかさや喉ごしを重視しており、全体の調和を崩さない絶妙な茹で加減になっています。
つけ麺で味わう“二つの世界”
つけ麺もRamen Feelの大きな魅力。
まずは麺をそのまま、昆布水や塩で味わい、小麦の香りと甘みを感じる。次に塩や醤油のつけ汁に浸して、スープの濃厚な旨味を楽しむ。この二段構えの食べ方が人気の理由です。
つけ汁は鶏と魚介の旨味が凝縮され、まろやかな塩気と奥深い香ばしさが印象的。
麺との絡みがよく、スープダブルを選ぶと塩・醤油の両方を食べ比べできます。
「最後にスープ割りを頼むと、出汁の旨味が再び広がる」と多くの人が絶賛しています。
チャーシュー・メンマ・卵の完成度
トッピングの完成度も高く、特にチャーシューは豚と鶏の2種類が用意されています。
低温調理された鶏チャーシューはしっとりとした食感で、スープの香りを邪魔しません。
一方、豚チャーシューは脂の旨味が濃く、スープの温度でとろけるような柔らかさ。
メンマは太めで歯応えがあり、味付けも上品。出汁卵は黄身がとろっとしており、つけ麺の味変アイテムとしても人気です。
全体的に「和食のような一杯」という表現がぴったりです。
行列と整理券システムの実情
Ramen Feelは連日行列が絶えません。特に週末は早朝から並ぶ人も多く、朝8時前に整理券が配布されることもあります。
整理券には時間指定があり、自分の枠に合わせて再来店するスタイル。
この仕組みのおかげで長時間並ぶ必要がなく、近隣を散歩したりカフェで時間を潰したりできます。
初めて訪れる人は戸惑うかもしれませんが、整理券の流れを把握しておけばスムーズです。
訪問前に公式SNSやTableCheckで営業情報を確認しておくと安心です。
実際に食べた感想と印象
一口目から“丁寧”という言葉が浮かびます。
スープ、麺、具材のすべてが繊細で、余計な要素がない。
派手さはないけれど、心地よい余韻が残るような味わい。特に塩らぁ麺は「純度の高い旨味」という表現がしっくりきます。
醤油らぁ麺は香ばしく、やや力強い方向性。
対照的に、塩は優しく寄り添うような味。どちらも方向性が違うのに完成度が高く、どちらを選んでも満足できるのがこの店のすごさです。
つけ麺は、麺そのものの旨さをじっくり味わいたい人におすすめ。
特に昆布水で食べる最初のひと口は、Ramen Feelらしい繊細さの極みといえます。
カップ麺でも楽しめるRamen Feel監修の味
人気の高さから、東洋水産(マルちゃん)とコラボしたカップ麺「マルちゃん Ramen FeeL 塩らぁ麺」も登場しています。
セブン-イレブン限定で販売され、店舗の味を再現した仕上がりが話題に。
鶏出汁の上品さや透明感のあるスープが再現されており、店舗に行けない人でもその雰囲気を楽しめます。
もちろん本店の味と比べると繊細さは控えめですが、「再現度が高い」との声が多く、ファンの間では“家庭で味わうRamen Feel”として人気です。
訪問時の注意点とアドバイス
・営業時間や整理券情報はSNSで確認
・定休日は月曜・金曜(臨時休業あり)
・現金以外に電子決済も対応
・駐車場は台数が限られているため、できれば公共交通機関利用がおすすめ
また、麺の硬さや温度などはお店のコンセプトに合わせた仕上げなので、無理なリクエストは避けた方が良いでしょう。
その分、提供されたままの状態で味わうのがこの店の醍醐味です。
Ramen Feelの実食レビューまとめ
Ramen Feelは、ただの人気ラーメン店ではなく“体験”としての価値があるお店です。
塩も醤油も、素材と技術の融合による完成度が高く、派手さではなく深みで勝負している印象。
一杯の中に、師匠・らぁ麺 飯田商店の教えと店主の個性がしっかり息づいています。
青梅という立地にもかかわらず、多くの人が訪れる理由はその「静かな感動」にあります。
ラーメンでありながら、まるで日本料理を食べているような丁寧な仕事ぶり。
そして何より、“食べ終えた後の余韻”が忘れられない一杯でした。
都心から少し足を伸ばしてでも訪れたい名店。
Ramen Feelの実食レビューで味と特徴を詳しく紹介しましたが、実際に体験するとその魅力をさらに強く感じられるはずです。
