2025年も値上げの波が止まりません。特に9月は、食品や日用品など身近なものを中心に価格改定が相次ぎました。
「また値上げか…」と感じている方も多いと思いますが、今回はどんな商品がどのくらい上がったのか、そしてその背景にある理由や家計への影響をわかりやすくまとめます。
9月の値上げはどれくらい?全体の動きをチェック
2025年9月に値上げされた品目数は、なんと1,422品目。
これは前年同月を上回る水準で、9カ月連続で前年超えとなりました。
単月で1,000品目を超えるのは4カ月連続で、家計にとってはまさに「値上げの秋」です。
平均の値上げ率はおよそ14〜15%前後。
急激ではないものの、全体的に高止まりが続いています。累計では2025年通年で2万品目超が値上げされており、昨年よりも大幅に多い数字です。
食品の値上げが中心!9月の主な対象カテゴリー
9月は特に食品メーカーの値上げが目立ちました。家庭で使う調味料や冷凍食品、お菓子、乳製品など、日常の買い物で実感するものばかりです。
調味料・加工食品
最も多かったのが調味料類。
ソースやドレッシング、マヨネーズなどの基礎調味料が軒並み値上げされました。油脂や卵、輸送コストなどの高騰が主な理由です。
加工食品では、冷凍食品やレトルト商品、水産加工品なども価格改定。まとめ買い派の家庭には影響が大きい分野です。
菓子・スナック
お菓子メーカーも相次いで価格を引き上げました。
チョコレート、ポテトチップス、クッキーなどのおやつ系が5〜20%値上げ。特に輸入原料を使う商品では円安の影響が色濃く出ています。
乳製品・冷菓
乳製品では、ヨーグルトやチーズ、アイスクリーム類が値上げ対象。
夏の終わりでも人気のアイスは、原材料の乳脂肪分高騰と輸送費増加により価格が見直されています。
食用油などの原材料系
食用油も再び値上げ傾向に。世界的な原料価格上昇やエネルギーコストの高止まりが影響しています。
具体的なメーカー・商品例
ここでは、9月に実際に値上げを発表した代表的なメーカーをピックアップします。
- 明治:アイスクリーム、スープ、常温クリームなどを5〜12%値上げ
- ロッテ:「雪見だいふく」などアイス46品目が約5〜15%値上げ
- 東ハト:「オールレーズン」「ソルティ」などビスケット類を7〜26%値上げ
- 亀田製菓:「ぽたぽた焼」など米菓を4〜23%値上げ
- キユーピー:マヨネーズやドレッシング類約30品目を値上げ
どの企業も「原材料・エネルギー・物流費の上昇」を理由に挙げています。消費者にとっては痛いニュースですが、メーカー側も苦渋の決断と言えるでしょう。
無印良品も値上げ!日用品・食品85品目が対象
9月は食品だけでなく、日用品でも値上げがありました。
特に注目されたのが無印良品です。良品計画は9月5日から生活雑貨26品目、食品59品目の計85品目を値上げしました。
たとえば次のような改定が行われています。
- トイレットペーパー:180円 → 199円
- スチールパイプテーブル:7,990円 → 8,990円
- レトルトカレー各種:10〜15%程度値上げ
- コーヒー豆:850円 → 950円
どれも生活に密着した商品ばかりで、平均10〜20%の上昇。
「安定した品質を維持するための必要な対応」として発表されています。
値上げの背景にある4つの要因
なぜこれほどまでに値上げが続くのでしょうか。背景には複数の要因が重なっています。
1. 原材料価格の高騰
小麦、油脂、乳製品、カカオ、砂糖などの原料価格が世界的に上昇しています。気候変動による収穫不安や、国際的な需給バランスの変化が原因です。日本はこれらを多く輸入に頼っているため、為替の影響も大きく受けます。
2. 円安による輸入コスト増
円安が進行することで、輸入品の仕入れ価格が上昇。メーカーがその負担を吸収しきれず、最終的に小売価格に反映される形となっています。
3. 物流費・人件費の上昇
「2024年問題」で注目されたトラックドライバーの労働環境改善を背景に、物流コストが上昇しました。加えて、企業が賃上げを進めた影響もあり、人件費増加が価格転嫁の要因になっています。
4. エネルギー・光熱費の高止まり
製造・保管・輸送のすべてでエネルギーを使うため、電気代や燃料費の上昇は避けられません。特に食品業界では冷凍・冷蔵を伴う製品が多く、光熱費の影響が直撃しています。
消費者物価にも表れる“値上げの現実”
総務省の統計によると、2025年9月の**消費者物価指数(CPI)**も上昇傾向が続いています。
特に「生鮮食品を除く食料」と「エネルギー価格」が押し上げ要因となり、前年よりも物価が高い水準を維持しています。
日々の買い物で感じる「じわじわとした負担感」は、この統計にも裏づけられています。
一方で、企業努力による価格据え置きや容量調整(いわゆる“ステルス値上げ”)も多く、実際の影響は数字以上に大きい可能性があります。
家計への影響と対策のヒント
9月の値上げは、食品から日用品まで幅広く、家計への影響は避けられません。
特に毎日使うものや、週に何度も購入する食料品の上昇は生活に直結します。
ただし、対策もあります。
- まとめ買いより計画買い:値上げ前の大量購入より、必要分だけ買う方が無駄が少ない
- セール・PB商品の活用:スーパーやドラッグストアのプライベートブランドは値上げ幅が抑えられている傾向
- 冷凍・常温保存の活用:冷凍野菜や缶詰を上手に使うことで、食費の変動を和らげられる
こうした工夫を重ねることで、家計へのダメージをある程度緩和することができます。
今後の値上げ動向にも注意が必要
帝国データバンクの調査によると、10月以降もさらに約3,000品目の値上げが予定されています。
秋から冬にかけては、食品だけでなく飲料やサービス分野にも波及する可能性があります。
賃上げやポイント還元などで消費を下支えする動きもありますが、値上げラッシュが続けば節約志向が強まり、消費の冷え込みが懸念されます。
9月の値上げ一覧を踏まえて感じること
2025年9月は、食品や日用品の値上げが広範囲に及びました。
その背景には、原材料高・円安・物流費・人件費といった複数の要因が複雑に絡み合っています。
企業にとっては“生き残りのための値上げ”、消費者にとっては“生活コストの上昇”という現実。
この流れはすぐに止まる気配がなく、2025年後半以降も注意が必要です。
私たちができるのは、日々の買い方を見直し、無理のない範囲で節約や工夫を取り入れること。
そして、値上げの背景を知ることで「なぜ今こうなっているのか」を理解し、冷静に判断していくことが大切です。
9月の値上げ一覧!食品や日用品の価格改定内容と影響を徹底解説(まとめ)
・2025年9月は1,422品目が値上げ
・調味料・加工食品・お菓子・乳製品が中心
・無印良品など日用品も対象に
・主因は原材料高騰・円安・物流費増加
・家計負担が続く中、計画的な買い物がカギ
値上げの波はまだ続きます。情報を正しく知り、賢く生活を守ることが、これからの時代を乗り切る一歩になりそうです。
