「最近、ガソリン代も高いし電車移動も疲れるな……」と感じていませんか?そんな現代の移動手段として、今ふたたび熱い視線を浴びているのが125ccスクーター(原付二種)です。
50ccの原付一種とは違い、30km/h制限がなく、二段階右折も不要。それでいて250cc以上のバイクに比べて維持費が圧倒的に安い。まさに「移動の自由」を手に入れるための最強のツールといえるでしょう。
しかし、いざ選ぼうとすると、ホンダ、ヤマハ、スズキから多くのモデルが出ていて、どれが本当に「コスパ最強」なのか判断するのは難しいものです。安さだけで選んでパワー不足に泣くのか、高くても多機能なモデルを選ぶのが正解なのか。
今回は、2026年現在の最新市場データをもとに、本当の意味でコスパに優れた125ccスクーターを徹底解説します。あなたのライフスタイルにぴったりの一台を一緒に見つけていきましょう。
そもそも「コスパが良い」の定義を整理しよう
125ccスクーターにおいて「コスパ最強」を語る際、実は2つの視点があります。
1つ目は、**「初期費用(イニシャルコスト)」**の安さです。新車で購入する時の支払額をいかに抑えるか。20万円台で手に入るモデルは、手軽に乗り始めたい方にとって最大の正義です。
2つ目は、**「維持費とリセール(トータルコスト)」**の安さです。燃費が良く、故障が少なく、そして数年後に手放す時に高く売れる。たとえ新車価格が30万円台後半でも、最終的な収支で見れば「実質数万円で数年間乗れた」ということになり得るのが、このクラスの面白いところです。
この記事では、この両方の視点から納得感のあるモデルをピックアップしていきます。
初期費用を極限まで抑える!20万円台の救世主たち
まずは「とにかく安く、でも信頼できる新車が欲しい」という方に向けた、国内メーカーの低価格モデルを見ていきましょう。
究極のシンプルさと軽快さ Dio110 Basic
ホンダのラインナップで最もリーズナブルなのがこの一台です。125ccクラスの車体に110ccのエンジンを搭載しているため、厳密には「110cc」ですが、税金や保険の区分は125ccと同じ。
このモデルの最大の特徴は、14インチという大きなホイールです。一般的なスクーターよりもタイヤが大きいため、路面の段差を乗り越える際のショックが少なく、安定感が抜群。さらに、スマートキーなどの豪華装備を省いた「Basic」仕様にすることで、圧倒的な低価格を実現しています。
燃費性能も驚異的で、ガソリン代を気にする必要がほとんどなくなります。とにかく「安く、壊れず、軽快に」を求めるなら、これ以上の選択肢はありません。
クラシックな見た目と快適シート アドレス125
スズキのロングセラー「アドレス」シリーズの最新型は、丸みを帯びた欧州風のおしゃれなデザインに進化しました。
このバイクの魅力は、クラス最大級に広く、平らなシートです。座面が広いので、長時間の運転でもお尻が痛くなりにくく、二人乗り(タンデム)も非常に快適。エンジンは「SEP(スズキ・エコ・パフォーマンス)」を搭載し、低中速域の力強さと低燃費を両立しています。
「安いバイクは見た目もそれなり」という常識を覆す質感を持ちながら、20万円台後半という価格設定は、まさにスズキらしい「コスパへのこだわり」を感じさせます。
軽くて収納力も抜群 アクシスZ
ヤマハが誇るコスパの王様がアクシスZです。車重が100kgを切る98kgと非常に軽量で、駐輪場での取り回しや押し歩きが驚くほど楽です。
そして最大の特徴は、37.5リットルという広大なシート下収納。ヘルメットを2つ(形状によりますが)飲み込むほどのスペースがあり、買い物袋をそのまま放り込める利便性は、日常使いにおいて最強の武器になります。
「軽さは正義」という言葉がありますが、毎日の通勤・通学で使うなら、この軽さと収納力のバランスは、金額以上の価値を感じさせてくれるはずです。
30万円台でも「元が取れる」実力派モデル
「初期費用は少し高くてもいいから、もっとパワーや便利さが欲しい」という方には、30万円台のミドルクラスからハイエンドモデルがおすすめです。
圧倒的な加速と収納の鬼 リード125
「速くて荷物が積める」バイクを探しているなら、ホンダのリード125一択です。最新の「eSP+」エンジンを搭載し、信号待ちからの加速は125ccクラスでもトップレベル。
特筆すべきは、クラス最大級の37リットル収納です。アクシスZと同様に大容量ですが、リードはエンジン性能が一段階上で、幹線道路の激しい流れにも余裕を持って乗ることができます。
スマートキーやUSBソケットも標準装備されており、まさに「高級な実用車」。30万円台半ばという価格ですが、その利便性と走行性能の高さから「これにしておけば間違いなかった」という声が非常に多いモデルです。
ラグジュアリーな移動空間 バーグマン ストリート 125EX
「PCXは高いけれど、あのような高級感が欲しい」という層に刺さっているのが、スズキのバーグマン ストリート 125EXです。
一回り大きな車体サイズは、所有感を満たしてくれるだけでなく、走行中の風当たりを軽減してくれる効果もあります。また、足元がフラット(平ら)になっているため、乗り降りがしやすく、コンビニの袋をフックにかけるといった使い方も得意です。
アイドリングストップ機能も搭載されており、信号待ちの静寂性と燃費向上に貢献しています。落ち着いた大人なデザインを好む方にとって、価格以上の満足度を与えてくれる一台です。
逆説的なコスパ最強!? PCX125 の秘密
「コスパを語るのに、40万円近いPCXを出すのはおかしい」と思うかもしれません。しかし、リセールバリュー(売却価格)を含めた計算では、PCXこそが最強という説があります。
PCX125は、125ccスクーター界の絶対王者です。圧倒的な人気があるため、中古市場での価格が全く落ちません。例えば、3年間乗って手放す際、他の不人気モデルが新車価格の40%程度でしか売れないところ、PCXは60%や70%の価格で買い取られることも珍しくないのです。
つまり、「購入価格 – 売却価格」の差額で考えると、結果的に安いモデルよりも「月々の負担額」が低くなるという逆転現象が起こります。
さらに、圧倒的な乗り心地の良さ、LEDライト、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)の安心感、スマホ充電機能など、現時点で望める全ての装備が揃っています。「迷ったらPCX」と言われるのには、単なるブランド力以上の論理的な理由があるのです。
失敗しないために!購入前にチェックすべき3つのポイント
コスパを重視して選ぶからこそ、買った後に「失敗した」と思うのだけは避けたいものです。以下の3点は必ず確認しておきましょう。
1. 自分のヘルメットが収納に入るか
「大容量37L!」と書いてあっても、収納の「形」によっては、自分のフルフェイスヘルメットが入らないことがあります。特に大きなベンチレーション(通気口)がついたモデルや、オフロードヘルメットを使っている方は注意が必要です。
ショップに行く際は、自分のヘルメットを持参して「中に入るか試していいですか?」と聞くのが一番確実な方法です。
2. 足つき性と取り回し
スペック表の「シート高」だけでは分からないのが足つき性です。シートの幅が広いと、数字以上に足が地面に届きにくくなります。
また、毎日使うのであれば「センタースタンドが楽にかけられるか」「駐輪場での切り返しが重くないか」も重要。コスパとは、ストレスの少なさでもあります。
3. ファミリーバイク特約を活用する
125ccスクーターのコスパを最大化する鍵は、任意保険にあります。もしあなた自身や同居の家族が自動車を所有しているなら、その自動車保険に「ファミリーバイク特約」を付帯させましょう。
月々数百円から千円程度の追加で、125ccバイクの事故も補償されます。250cc以上のバイクだと独自の任意保険が必要になり、年間数万円の維持費がかかりますが、ここを節約できるのが125ccの最大の強みです。
維持費をさらに安くする「2026年式」の付き合い方
2026年現在のガソリン価格や部品代の高騰を考えると、日々のメンテナンスがコスパを左右します。
最新の125ccモデル(特にホンダのeSP+やヤマハのブルーコアエンジン搭載車)は、エンジンオイルの管理さえしっかりしていれば、5万キロ、10万キロと走れる耐久性を持っています。
3,000kmごとのオイル交換は、数千円の出費ですが、これを怠ってエンジンを壊すと数万円から十数万円の修理費がかかります。目先の節約ではなく、定期的なメンテこそが「長期的なコスパ最強」への近道です。
また、タイヤ選びも重要です。純正タイヤよりも少し高価なハイグリップタイヤや、雨に強い全天候型タイヤ(ミシュラン シティグリップ2 など)を選ぶことで、転倒のリスクを減らすことができます。転倒修理代は非常に高くつきますから、安全への投資は最高の節約になります。
125ccスクーターコスパ最強はどれ?2026年最新おすすめ比較と後悔しない選び方:結論
ここまで様々なモデルを見てきましたが、あなたにとっての正解は見えてきたでしょうか。
- 初期投資をとことん抑えたい: Dio110 Basic
- 買い物や荷物の運搬を重視する: アクシスZ または リード125
- 長距離を楽に、最後は高く売りたい: PCX125
- デザインと快適な乗り心地を両立したい: アドレス125 または バーグマン ストリート 125EX
結局のところ、コスパ最強の一台とは「あなたの毎日を一番楽にしてくれるバイク」のことです。
毎日往復30km以上走る人にとって、安さ重視の10インチスクーターは疲れやすく、結果的にコスパが悪く感じるかもしれません。逆に、近所のスーパーに行くだけなら、PCXはオーバースペックで重く感じるでしょう。
自分の生活圏と、何を一番大切にしたいか(価格か、利便性か、売却価格か)を明確にすれば、自ずと最適なパートナーが見つかるはずです。この記事が、あなたの新しいバイクライフの第一歩を後押しする参考になれば幸いです。
ぜひ、今回ご紹介した125ccスクーターの各モデルをチェックして、あなたにとっての最強の1台を手に入れてください。
