ウイスキー好きの間で密かに話題を集めたジョニーウォーカー ワインカスク。フルーティーで華やかな香り、軽やかな飲み口でファンを増やした一本です。そんな人気商品が「終売(販売終了)」となったとの噂が広まり、「もう買えないの?」「再販の予定は?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ジョニーウォーカーワインカスクがなぜ終売になったのか、復活の可能性や現在の入手方法までを徹底的に解説します。
ジョニーウォーカーワインカスクとはどんなウイスキー?
まずは、改めてジョニーウォーカー ブレンダーズバッチ ワインカスクブレンドの魅力をおさらいしておきましょう。
正式名称は「ジョニーウォーカー ブレンダーズバッチ ワインカスクブレンド」。2018年、キリンビールが国内販売を開始し、世界的ブランド「ジョニーウォーカー」が手掛ける限定シリーズ「Blenders’ Batch(ブレンダーズバッチ)」のひとつとして登場しました。
特徴的なのは、ワイン樽(ワインカスク)で熟成された原酒をブレンドしていること。
この製法により、赤ワインを思わせるベリー系の香りと、熟した果実のような甘酸っぱさが生まれます。口に含むと軽やかでスムース、それでいて奥にウッディな余韻が残るのが印象的。ウイスキー初心者でも飲みやすく、ロックやハイボールでも楽しめる味わいでした。
アルコール度数は40%、700mlボトルで販売され、当時の実売価格は1,800円前後。ブレンダーにはローズアイル蒸溜所やキャメロンブリッジ蒸溜所の原酒が使用されており、価格以上の完成度として高く評価されていました。
終売の事実と背景にある事情
「ジョニーウォーカーワインカスクはもう買えないのか?」
結論から言うと、日本国内ではすでに終売となっています。Amazonや楽天市場などの主要通販サイトでは在庫が見当たらず、酒販店でも取り扱いがほとんど終了。中古市場やオークションで見かける程度になっています。
では、なぜ終売になってしまったのでしょうか。
公式の明確な発表はないものの、複数の要因が重なった結果と考えられます。
限定シリーズとしての役割を終えた
ジョニーウォーカーワインカスクは、もともと「数量限定商品」としてリリースされたボトルです。
「ブレンダーズバッチ」シリーズは、ジョニーウォーカーの12人のブレンダーたちが新しい味の可能性を探る実験的なラインで、ひとつのテーマごとに限定本数が決まっています。
2018年に約5,000ケース、翌2019年には約8,000ケースが出荷されたとされていますが、それ以降は追加生産されていません。つまり「予定数量を出し切って販売終了」という、いわば“想定された終売”だったわけです。
原酒や樽の確保が難しかった可能性
ワインカスクという特殊な熟成方法には、供給面での難しさもあります。
使用する樽の種類や原酒のバランスが限られており、品質を維持したまま大量生産するのが難しいのです。
また、世界的なウイスキーブームにより原酒不足が進行していることも背景にあります。多くの蒸溜所で長期熟成原酒の確保が課題となっており、限定品の再生産はコスト面でもリスクが高いといえます。
ブランド戦略の転換
ジョニーウォーカーは、ジョニーウォーカー ブラックラベルやジョニーウォーカー ダブルブラックなどの定番シリーズを主力に据え、限定品はブランドの新しい魅力を試すための位置づけにしています。
ブレンダーズバッチはその実験場として機能していましたが、シリーズの方向性が一段落したことで次の展開に移ったと考えられます。
そのため、ワインカスクも「役割を果たした商品」としてラインナップから外れた可能性が高いです。
再販・復活の可能性はあるのか?
多くのファンが再登場を望んでいるジョニーウォーカーワインカスク。
SNSやレビューサイトでも「再販してほしい」「もう一度飲みたい」という声が絶えません。
では、実際に復活の可能性はあるのでしょうか?
現時点では、メーカーや輸入代理店(キリンビール)から公式な再販情報は出ていません。
ただし、希望がまったくないわけではありません。ブレンダーズバッチシリーズは、過去にも好評だったテーマをアレンジして新作を出した実績があります。
ワイン樽熟成はトレンドとして注目され続けており、別のネーミングや新仕様で“ワインカスクの再解釈版”が登場する可能性もあるでしょう。
また、ジョニーウォーカーは限定版や特別仕様を定期的に発表しており、今後もシリーズ刷新の一環として復活する余地があります。
ウイスキー市場では「限定品→終売→再販」という流れも珍しくありません。復活のタイミングは未定でも、再登場を期待する価値はありそうです。
現在の入手方法と価格相場
すでに終売となっているワインカスクですが、今でも手に入る可能性はあります。
入手ルートは主に次の3つです。
- オークションやフリマサイト
Yahoo!オークションやメルカリなどで出品されていることがあります。
ただし、定価1,800円前後だった頃に比べ、現在は5,000〜8,000円程度まで価格が上昇。希少性が高まっているため、相場は今後も変動するでしょう。 - ウイスキー専門店やバー
一部の専門店では、在庫を抱えているケースがあります。
また、ボトル購入は難しくても、バーでグラス提供されていることもあるので、探してみる価値はあります。 - 海外・並行輸入ルート
日本で終売となっていても、海外では在庫が残っている場合があります。
並行輸入品を取り扱うショップで入手できることもありますが、輸入ルートや保存状態の確認は慎重に行いましょう。
購入の際は、ラベルやシリアル番号、状態をよく確認し、信頼できる販売者を選ぶことが大切です。特にネットオークションでは偽造品や不良品に注意が必要です。
ワインカスク好きにおすすめの代替ボトル
「もうワインカスクは手に入らない」と嘆く方に向けて、代替として楽しめるウイスキーも紹介します。
- ジョニーウォーカー ブレンダーズバッチ レッドライフィニッシュ
同じシリーズの一種で、赤ワイン樽ではないものの、果実感とスパイスのバランスが近い。 - アベラワー12年 ダブルカスクマチュアード
シェリー樽とバーボン樽の両方を使ったブレンドで、甘味と奥行きのある香りが特徴。 - グレンモーレンジィ ネクター・ドール
ソーテルヌワイン樽でフィニッシュされ、ワイン樽特有の芳醇な香りと余韻が楽しめる。
これらはそれぞれ方向性は違えど、ワイン樽熟成特有のフルーティーさや滑らかさを感じられる銘柄です。
ジョニーウォーカーワインカスクの再販を待ちながら、似た味わいを楽しむのもおすすめです。
まとめ:ジョニーウォーカーワインカスク終売の真相と今できること
ジョニーウォーカーワインカスクは、限定シリーズとして一定期間のみ販売された希少なボトルでした。
終売の背景には、限定生産・原酒供給・ブランド戦略の見直しなど複数の要因があり、現在は入手困難な状況となっています。
しかし、ファンの人気は根強く、再販や新仕様での復活の可能性は十分に残されています。
もし今飲んでみたいなら、オークションや専門店を探してみるのが現実的な方法です。
そして、ワインカスクのようなフルーティーなウイスキーを求めるなら、他のワイン樽熟成ボトルにも挑戦してみてください。
終売という言葉は寂しいですが、それだけに一度出会えた人にとっては特別な一本。
「ジョニーウォーカーワインカスク」が再びグラスに注がれる日を、楽しみに待ちたいですね。

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