「白鶴の化粧水、最近見かけなくなったな…」
そんな声がSNSや口コミでもちらほら見かけるようになりました。実は、白鶴酒造が手掛けていたスキンケアシリーズ「鶴の玉手箱」に含まれる化粧水が、すでに**終売（販売終了）**しているんです。
この記事では、その終売理由や在庫の現状、代わりに使えるおすすめの代替品まで、ひとつひとつ丁寧に解説します。
白鶴の化粧水「鶴の玉手箱」とは？
「鶴の玉手箱」は、白鶴酒造が自社の酒造技術を活かして生み出したスキンケアシリーズです。
“日本酒由来の保湿成分”や“大吟醸のうるおい”をテーマにした商品で、化粧水、乳液、美容液、クリームなどを展開していました。
中でも人気だったのが「薬用 大吟醸のうるおい美白水」。
トラネキサム酸を有効成分とし、シミやそばかすを防ぐ医薬部外品の美白化粧水として高い支持を得ていました。
日本酒のようにしっとりとした使い心地と、無香料・無着色・パラベンフリーのやさしさで、リピーターも多かったシリーズです。
しかしこの「鶴の玉手箱」シリーズ全体が、2022年をもって終売となりました。
終売の公式発表と時期
白鶴の公式サイト「白鶴Beauty & Health Care」では、2022年10月14日付で次のような発表が行われています。
「鶴の玉手箱シリーズは在庫限りで終売とさせていただきます。発売以来のご愛顧、誠にありがとうございました。」
つまり、2022年秋をもって正式に販売終了が決定したということ。
その後、店頭や通販サイトで残っていた在庫が少しずつ消化され、2023年中には多くの店舗で取り扱いがなくなっています。
現在（2025年時点）では、公式ショップでも「こちらの商品は終売しております」と明記され、再販の予定はない状況です。
なぜ白鶴の化粧水は終売になったのか？
白鶴から具体的な理由の説明は出ていません。
ただ、業界の動きやシリーズの入れ替えを見ると、いくつかの背景が考えられます。
1. ブランド刷新によるラインナップの整理
終売告知と同時に、白鶴は新シリーズ「うるおい日本酒コスメ」を発表しています。
つまり、従来の「鶴の玉手箱」を終了させ、ブランドを刷新した形です。
従来の「美白」「薬用」訴求から、“よりナチュラルで日常使いしやすい日本酒スキンケア”へ方向転換したとも言えます。
成分も大きく変わり、リニューアルというよりは“完全な新シリーズ”です。
2. 医薬部外品の処方コスト・原料見直し
「薬用 大吟醸のうるおい美白水」は医薬部外品でした。
医薬部外品は有効成分の管理や製造コストが高く、採算が取りづらいケースも多いと言われています。
日本酒由来の原料（発酵エキスや米セラミドなど）も、原価上昇や安定供給の課題があった可能性があります。
3. 市場競争の激化
近年、「日本酒コスメ」「発酵美容」をうたうブランドが急増しています。
菊正宗や福光屋、松竹梅など、酒造会社発のスキンケアブランドが次々に登場。
その中で差別化を図るため、白鶴も新たなブランドコンセプトを模索した結果、シリーズ再構築に踏み切ったと考えられます。
終売後の在庫状況と購入方法
「もう買えないの？」と思う方も多いでしょう。
実際のところ、在庫は一部の通販サイトやドラッグストアで残っている可能性があります。
ただし、以下の点には注意が必要です。
- 公式オンラインショップではすでに完売
- 家電量販店系EC（ヨドバシなど）では「販売終了」表記
- フリマアプリや転売サイトでは定価以上の価格で取引されることも
中には長期保管された商品もあるため、購入の際は販売元・製造時期・保存状態を必ず確認してください。
化粧品は未開封でも時間の経過で品質が変化するため、古い在庫には注意が必要です。
白鶴の新シリーズ「うるおい日本酒コスメ」との違い
白鶴が「鶴の玉手箱」の後に立ち上げたのが、「うるおい日本酒コスメ」シリーズです。
名前こそ似ていますが、中身はまったく別物。
旧シリーズが“医薬部外品”であったのに対し、新シリーズはより日常的なスキンケアを意識した処方になっています。
自然由来成分にフォーカスし、パッケージデザインもナチュラル志向に一新。
白鶴ならではの日本酒発酵エキスは健在ですが、「美白」や「薬用」といった強い訴求は控えめになりました。
もし“同じブランドで肌になじむ化粧水を探している”という場合は、この新シリーズを試してみるのも一つの選択です。
ただし、旧商品のような薬用効果や有効成分（トラネキサム酸など）は含まれていません。
「成分の方向性が違う」ということを理解したうえで選ぶのがポイントです。
「鶴の玉手箱」の使用感が好きだった人へ：代替品のおすすめ
「白鶴の化粧水が終売になったのはわかったけど、似た使い心地のものはないの？」
という声に応えるべく、成分や使用感が近い市販化粧水をいくつか紹介します。
1. 肌ラボ 白潤 薬用美白化粧水
美白有効成分としてトラネキサム酸を配合し、しっとり系の質感が特徴。
旧「薬用 大吟醸のうるおい美白水」と同じく、無香料・無着色でやさしい使い心地です。
ドラッグストアで手に入りやすく、コスパも優秀。
2. オルビス ユードット ローション
医薬部外品で、こちらもトラネキサム酸を有効成分に採用。
とろみのある保湿力がありながら、ベタつかず伸びが良いと評判です。
年齢肌や乾燥が気になる方にもおすすめ。
3. 菊正宗 日本酒の化粧水 高保湿
同じ“酒造系スキンケア”の中でも人気の高いロングセラー。
アミノ酸やアルブチンなどを含み、たっぷり使える大容量ボトル。
香りにやや日本酒のニュアンスがありますが、使い心地の近さで選ぶなら有力候補です。
どれも白鶴の化粧水と同様に「保湿力」「透明感」「肌へのやさしさ」を意識した処方です。
完全に同じ使用感ではありませんが、使用目的が近い商品として試す価値はあります。
終売品のストックを使うときの注意点
手元に「鶴の玉手箱」をまだ持っているという方もいるかもしれません。
その場合は、開封後の使用期限に注意が必要です。
一般的に、化粧品は未開封でも3年を過ぎると品質が変化する可能性があります。
開封済みの場合は半年～1年以内を目安に使い切るのが安全です。
変色・異臭・分離が見られたら、もったいなくても使用は避けましょう。
特に、終売からすでに数年が経過しているため、古い在庫やストックは肌トラブルのリスクがあります。
肌への安全を最優先に考え、思い切って代替品へ切り替える方が安心です。
白鶴の化粧水が残したもの：日本酒コスメの先駆けとして
白鶴の化粧水「鶴の玉手箱」は、単なるスキンケア商品ではなく、
“酒造メーカーが本気でつくったコスメ”として、日本酒コスメブームの先駆けでもありました。
日本酒に含まれるアミノ酸や発酵エキスが肌にうるおいを与えるという発想は、
今では多くのメーカーに受け継がれています。
その意味では、シリーズの終売はひとつの節目でありながら、
「日本酒発酵美容」というジャンルを広めた立役者でもありました。
まとめ：白鶴の化粧水が終売へ——次に選ぶべき1本は？
白鶴の化粧水「鶴の玉手箱」は、2022年をもって公式に終売。
在庫はすでにほとんど流通しておらず、今後の再販予定もありません。
ただ、その理念は「うるおい日本酒コスメ」として今も受け継がれています。
もし「薬用 大吟醸のうるおい美白水」の使い心地が忘れられないなら、
似た成分や保湿力を持つ化粧水を探してみるのがおすすめです。
どんなに人気のあった商品でも、終売はいつか訪れるもの。
けれど、その経験があれば、次に選ぶ化粧水にも“自分の肌に合う基準”が見えてくるはずです。
白鶴の化粧水が終売しても、そのやさしさとしっとり感の記憶は、
これからのスキンケア選びの中で生き続けていくでしょう。
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