最近、「AirPods Proの第1世代が売ってない」「どこにも在庫が見つからない」と感じている人が多いようです。Apple公式サイトを見ても販売ページがなく、量販店でも“販売終了”と表示されることが増えました。この記事では、なぜ第1世代モデルが姿を消したのか、その理由と現在でも買える方法をわかりやすく解説します。
AirPods Pro第1世代とは?発売当時の特徴をおさらい
AirPods Pro(第1世代)は、2019年10月にAppleが発売した完全ワイヤレスイヤホンです。従来のAirPodsシリーズに比べて、初めてカナル型のデザインを採用し、アクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を搭載したモデルとして登場しました。
発売当時は「静寂を持ち歩くイヤホン」として話題を集め、外音取り込みモードや装着テスト機能なども新鮮でした。搭載されているH1チップは、低遅延で接続が安定しており、iPhoneやMacなどApple製品との親和性も抜群。まさに“Appleらしい完成度の高い初代Proモデル”だったのです。
ただ、発売からすでに5年以上が経過し、技術の進化とともに新モデルが登場。第1世代は公式の販売ラインナップから姿を消すことになります。
なぜAirPods Pro第1世代は売ってないのか
「売ってない」と言われる最大の理由は、Apple公式での販売終了です。第2世代の登場によって、第1世代は“旧モデル”扱いとなり、2022年9月をもって公式ラインナップから外れました。
1. Apple公式で販売終了
Appleは新モデルの発売と同時に旧モデルを整理する傾向があります。AirPods Proも例外ではなく、第2世代(H2チップ搭載)を発表したタイミングで第1世代を廃止しました。公式サイトの販売ページからも削除され、Apple Store実店舗でも在庫販売を終了しています。
2. 量販店でも取り扱い終了
ビックカメラやヨドバシカメラなどの家電量販店でも、第1世代は「販売終了」「在庫限り」の表記が増えています。新品在庫を確保していた店舗でも、現在はすでに売り切れが多く、展示品すら見かけないケースが一般的です。
3. 市場在庫が枯渇している
発売から時間が経っていることに加え、人気モデルだったため市場在庫も早々に消化されました。中古や再生品として出回っているものはありますが、状態や保証の面で不安があるという声も少なくありません。
こうした背景から、「どこにも売ってない」と感じる人が増えているのです。
販売終了の理由は「モデルチェンジ」と「サポート体制」
では、なぜAppleは第1世代を販売終了にしたのでしょうか。主な理由は次の2つです。
1. 技術進化によるモデルチェンジ
Appleは常に製品を進化させています。第2世代ではH2チップを採用し、ノイズキャンセリング性能が強化。音質や通話マイクの精度も大幅に向上しています。さらに、ケースにスピーカーやストラップホールが追加され、探す機能にも対応。こうした改良により、第1世代を継続して販売する意義が薄れたと考えられます。
2. 修理・部品供給の問題
古いモデルは、修理用の部品確保が難しくなるという課題があります。Appleはサポート体制を一定期間に限定しており、製造終了から数年後には修理対象外になることも。こうした事情から、メーカー側が販売を終了し、サポート範囲を新モデルに集中させる流れになっています。
まだ買える?AirPods Pro第1世代の入手方法
「もう買えないの?」と感じるかもしれませんが、完全に入手不可能というわけではありません。いくつかのルートでは、まだ手に入るチャンスがあります。
1. Amazonや楽天市場などのECサイト
一部のECサイトでは、在庫を持つ販売店が新品または未開封品として出品しています。ただし、公式販売ではないため、価格が定価より高く設定されていることが多いです。新品価格はおおむね2万5千円〜4万円前後。購入時には「正規品」や「保証付き」などの表記をしっかり確認しましょう。
2. 中古・リファービッシュ品
Amazon Renewed(再生品)や中古ショップでは、動作確認済みのAirPods Pro第1世代を取り扱っていることがあります。価格は5,000〜13,000円前後と手ごろですが、使用期間やバッテリー劣化の程度に注意が必要です。
また、メルカリやヤフオクなど個人間取引では、偽物や不良品が混ざるリスクもあります。シリアル番号の確認や付属品の有無をチェックしてから購入するのが安心です。
3. 家電量販店の在庫・アウトレット
一部の店舗では、展示品や倉庫在庫をアウトレット価格で販売していることもあります。ただし数はごくわずかで、店舗に直接問い合わせる必要があります。
偽物に注意!購入時のチェックポイント
AirPods Pro第1世代は人気が高く、すでに正規の新品がほぼ市場から消えています。そのため、偽物や模倣品も多く出回っています。見分けるポイントを押さえておきましょう。
- 価格が極端に安い商品は要注意
正規品ではあり得ない価格(数千円など)で販売されている場合、ほぼ偽物です。 - パッケージ・印字を確認する
Appleロゴや製品名のフォントが違う、印字が薄いなどの違和感がある場合は偽造の可能性があります。 - シリアル番号をApple公式で確認
Appleの公式サポートページでシリアルを入力すれば、正規品かどうかを確認できます。 - 販売元・保証をチェック
正規販売店またはApple認定整備済製品以外から購入する場合、保証が受けられないことがあります。
信頼できるショップやプラットフォームで購入することが、偽物を避ける最善策です。
AirPods Pro第1世代とAirPods Pro第2世代の違い
購入を検討している人の中には、「第1世代と第2世代、どっちがいいの?」という疑問を持つ人も多いでしょう。ここでは、主な違いを簡単に整理します。
- チップ性能:第1世代はH1チップ、第2世代はH2チップ。接続安定性や遅延性能が向上。
- ノイズキャンセリング:第2世代は最大2倍の性能向上とされ、低音の迫力も増加。
- ケース機能:第2世代はスピーカー付きで、「探す」アプリから音を鳴らして探せる。
- 操作性:第2世代はステムを上下にスワイプして音量調整が可能。
- 価格差:中古を含めると第1世代の方が安価。ただし、バッテリー寿命や保証面では不利。
予算を重視するなら第1世代も悪くありませんが、長く使いたいなら第2世代を選ぶ方が安心です。
今後の再販やサポートはあるのか?
現時点でAppleが第1世代の再販を行う予定はありません。Appleは基本的に旧モデルを再販せず、新モデルへ完全移行する戦略を取っています。
修理や交換についても、今後は部品在庫の減少によりサポート終了の可能性があります。バッテリー交換などが必要な場合は、早めに正規修理を依頼するのが安全です。
まとめ:AirPods Pro第1世代が売ってない理由と今の選択肢
AirPods Pro第1世代が「売ってない」と言われるのは、Apple公式の販売終了と市場在庫の枯渇が主な理由です。
ただし、完全に入手不可能ではなく、ネット通販や中古市場ではまだ購入できるチャンスもあります。
購入を検討するなら、次の3点を意識しましょう。
- 正規ルート(Amazon公式・Apple認定整備品)を選ぶ
- 価格が極端に安い商品は避ける
- バッテリー劣化や保証の有無を確認する
第1世代は今でも十分に高性能なイヤホンですが、長く使うなら第2世代への乗り換えも検討の価値ありです。
いずれにせよ、自分の使い方や予算に合わせて、納得できる選択をするのが一番。今のうちに在庫をチェックしておくのもおすすめです。

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