「最近、ドラッグストアでほぐリラを見かけない」「ネット通販でも売り切ればかり」と感じた方は多いのではないでしょうか。肩こりや筋肉の張りを手軽にケアできるロールオンタイプの外用鎮痛剤として人気だった「ハリックス ほぐリラ ロールオンタイプ」。しかし2024年以降、その姿をほとんど見かけなくなりました。この記事では、なぜほぐリラが売ってないのか、販売終了の背景や今後の再販の可能性を丁寧に解説します。
そもそも「ほぐリラ」とは?どんな商品だったのか
「ほぐリラ」は、ライオン株式会社が販売していた外用消炎鎮痛薬シリーズ「ハリックス」のひとつで、正式名称は「ハリックス ほぐリラ ロールオンタイプ」。肩や腰、首などの筋肉痛・こりに直接塗布するタイプの医薬品です。
特徴的なのは、スリムなロールオン容器と爽やかな香り。手を汚さずに気になる部分にピンポイントで塗れるため、オフィスや外出先でも気軽に使えると人気を集めていました。グレープフルーツの香りや肌への刺激の少なさも好評で、「貼り薬が苦手」「匂いが強いのは嫌」という層にも支持されていた製品です。
現在の販売状況:どこにも売ってないという声が続出
2024年頃から、「ほぐリラが店頭から消えた」「通販サイトで検索しても出てこない」という声が急増しました。実際に、主要なドラッグストアや通販サイト(Amazon、楽天市場など)では、すでに在庫が確認できない状態が続いています。
店頭では「販売終了しました」「メーカー出荷停止中」と表示されているケースも見られ、再入荷を期待しても難しい状況です。実際、ライオン公式サイトでも「ハリックス ほぐリラ ロールオンタイプ」は製造終了品として掲載されており、新たな出荷は行われていません。
つまり現在、ほぐリラは「市場在庫が尽きつつある状態」にあり、通常の販売ルートでは入手困難な状況となっています。
なぜほぐリラは販売終了になったのか
では、なぜ人気のあったほぐリラが販売終了してしまったのでしょうか。公式発表や業界動向から考えられる理由を整理してみます。
ブランド譲渡による事業再編
ライオン株式会社は2024年3月、外用鎮痛剤ブランド「ハリックス」シリーズを帝國製薬株式会社へ譲渡することを発表しました。この事業譲渡により、「ほぐリラ」もライオンの取り扱いから外れ、製造・販売が終了しています。
譲渡後、帝國製薬側で新たな販売展開があるかどうかは現時点で不明で、結果的に旧ライオン製品としてのほぐリラは流通を終了した形です。
市場環境の変化と需要の減少
外用鎮痛剤市場は競合が激しく、同様の成分・用途の商品が多く存在します。さらに最近では、マッサージガンや温熱シート、ストレッチ用品など、薬に頼らないケア商品が人気を集めています。こうした市場変化の中で、販売数量が減少し、採算が合わなくなったことも製造終了の一因と考えられます。
製造・流通コストの見直し
医薬品は製造ラインや品質管理にコストがかかります。小規模なロールオンタイプ商品の需要が減ると、ライン維持が難しくなり、企業側が他の主力製品にリソースを集中する判断を取るケースも珍しくありません。ほぐリラもそうした合理化の流れの中で終了したと見られています。
公式発表の内容と時期
ライオン公式のニュースリリースによると、2024年3月29日付で「ハリックスブランドの譲渡」が行われ、その中に「ハリックス ほぐリラ ロールオンタイプ」が含まれていました。つまり、2024年春の段階で販売終了が確定していたことになります。
このような製品は、一定期間は在庫分が店頭に並び続けますが、半年から1年ほどで市場から消えていくのが一般的です。2025年現在、ちょうどその在庫が底をついた時期にあたるため、「どこにも売ってない」という声が急増しているのです。
まだ買える場所はある?在庫が残っている可能性
ほぐリラをもう一度手に入れたい人にとって、気になるのは「まだ売ってる場所はあるのか」という点でしょう。結論から言うと、新規入荷はありませんが、地域によっては在庫が残っている店舗も存在します。
探すときのポイントは以下の通りです。
- 地方のドラッグストア:在庫の回転が遅い店舗では、棚の片隅に残っている可能性があります。
- 家電量販店の医薬品コーナー:ヨドバシカメラやビックカメラなど、一部店舗で取り扱っていたことがあります。
- ネット通販(マーケットプレイス):Amazonやメルカリなどで個人出品が確認されています。ただし、正規ルート外の転売品も多く、価格が高騰していたり、使用期限が近いものもあるため注意が必要です。
どうしても入手したい場合は、在庫が残っている店舗をSNSなどで検索してみるのも一つの方法です。「#ほぐリラ 在庫」「ほぐリラ まだ売ってた」などで探すと、地域情報がヒットすることもあります。
代替商品の候補:ほぐリラに近い使用感を求めるなら
「ほぐリラがもう手に入らないなら、代わりになる商品は?」という声も多く聞かれます。実際、ロールオンタイプの外用鎮痛剤は他メーカーからも発売されています。使用感や香りは多少異なりますが、次のような商品が近い用途で使えます。
- フェルビナク配合ジェル
肩や首筋に塗るタイプで、成分が似ているものがあります。代表的なのは「フェルビナク配合ジェル」「冷感ロールオンタイプ」など。 - スティック状・ジェルタイプのマッサージ薬
ほぐリラと同じように手を汚さず使える製品も増えています。 - 温感タイプの貼り薬やクリーム
「貼るのは苦手」という人も、無香料タイプや弱温感タイプを選べばオフィスでも使いやすいでしょう。
代替品を選ぶ際は、成分・効能・使用感のバランスを確認し、自分の目的(肩こり・筋肉痛・腰痛など)に合うものを選ぶのがおすすめです。
再販の可能性はあるのか?
現時点で、ライオンまたは帝國製薬から「ほぐリラの再販」や「後継製品」に関する公式アナウンスは出ていません。ブランド譲渡の経緯を考えると、帝國製薬が「ハリックス」ブランドを活用して新製品を出す可能性はゼロではありませんが、同じ商品名での復活は難しいと見られます。
ただし、医薬品市場では「好評だった成分や仕様を引き継いだ新モデル」が発売されるケースもあります。ほぐリラのような「手軽に使えるロールオンタイプ」の需要は依然としてあるため、今後別名でのリニューアル登場に期待する声も少なくありません。
消費者が注意すべきポイント
販売終了品を購入・使用する際には、以下の点に注意しましょう。
- 使用期限を確認する:医薬品は期限切れになると効果が低下したり、肌トラブルの原因になることもあります。
- 保管状態に注意:転売品などは温度管理が不十分な場合もあり、品質が保証されません。
- 転売・模倣品に警戒:ネット上で価格が高騰している場合は、正規流通品かどうかを確認することが大切です。
- 医薬品としての使用ルールを守る:症状が続く場合は医師や薬剤師に相談し、自己判断で長期使用しないようにしましょう。
これらを意識するだけで、安心して代替品や在庫品を探すことができます。
今後の展望とまとめ
「ほぐリラが売ってない」という状況は、ブランド譲渡と製造終了が重なった結果であり、再販の見通しは現時点では立っていません。とはいえ、外用鎮痛剤市場自体は依然として大きく、他社からは新しいタイプのロールオン製品も続々登場しています。
つまり、ほぐリラがなくなったとしても、「使いやすい」「香りが良い」「塗りやすい」といったニーズは残り続けます。今後は、似た使用感や成分を持つ代替商品をうまく活用するのが現実的な選択です。
最後にまとめると――
- ほぐリラは2024年3月に販売終了。
- ブランド譲渡により、ライオンから帝國製薬へ移管済み。
- 通常流通ではほぼ在庫なし、再販予定は未定。
- 在庫を見つけたら早めの確保を。代替品も検討を。
もし今でも「ほぐリラが売ってない」と感じているなら、それは製品が時代の節目を迎えた証拠。愛用者として少し寂しさを覚える一方で、新しいケア商品との出会いも楽しみたいところです。

コメント