「水虫の薬ってたくさんあるけど、ブテナロックはどれを選べばいいの?」
そんな疑問を持つ人、多いですよね。ブテナロックは久光製薬が出している人気の水虫治療薬シリーズですが、クリーム・液・スプレー・パウダーなど種類が豊富で、どれが自分に合うのか迷いやすいのも事実です。
ここでは、ブテナロックシリーズの特徴を整理しながら、症状別・部位別に「どのタイプが向いているのか」「どう選べばいいのか」をわかりやすく解説していきます。
ブテナロックシリーズの基本を知っておこう
ブテナロックシリーズは、主に「Vα(ブイアルファ)」と「L(エル)」の2系統に分かれています。
どちらも有効成分は「ブテナフィン塩酸塩」という抗真菌成分で、水虫やいんきんたむし、ぜにたむしの原因菌である白癬菌を殺菌してくれます。
違いは、配合されている補助成分と剤型のバリエーションにあります。
- Vαシリーズ
クリーム、液、スプレー、エアー、爽快パウダーなど多彩。
においの原因菌を殺菌する成分も配合されており、ムレやすい足にも使いやすいのが特徴です。 - Lシリーズ
クリームEXとパウダーゲルの2タイプ。
皮膚を修復する成分が加えられていて、かかとや足裏の角化・乾燥が気になるタイプにおすすめです。
どちらも1日1回の使用でOK。忙しい人でも続けやすい点が魅力です。
症状に合わせてタイプを選ぼう
水虫といっても、症状や部位によって最適なタイプは変わります。
ここでは、代表的なパターンを紹介します。
指の間がジュクジュクしているタイプにはクリーム
指の間が白くふやけてジュクジュクしているタイプは、いわゆる「趾間(しかん)型水虫」。
こうした湿った状態には、しっかり患部に密着できるクリームタイプが向いています。
特に「ブテナロックVαクリーム」は、のびがよく、かゆみ止め成分と清涼成分も配合されているので、ムズムズする不快感をやわらげながら使いやすいです。
ただし、ただれている部分やヒリヒリする部位には、刺激を感じることがあるので注意。
そういう場合は、刺激の少ないクリームを選ぶか、薬剤師に相談してから使うようにしましょう。
足裏やかかとの角化・カサカサにはLシリーズ
足裏やかかとの皮膚が厚く、白く粉をふいたりゴワゴワしているタイプは「角化型水虫」と呼ばれます。
かゆみが少なく、ただ乾燥しているように見えるため、水虫と気づかない人も少なくありません。
このタイプには、**ブテナロックLクリームEX**がぴったり。
LクリームEXやブテナロックLパウダーゲルには、皮膚の修復をサポートする成分が入っており、硬くなった角質にもなじみやすい処方です。
ブテナロックLパウダーゲルはサラッとした仕上がりで、ベタつきが苦手な人にもおすすめです。
水ぶくれができるタイプには刺激の少ない塗り薬
足の側面や土踏まずに小さな水ぶくれがポツポツできて、強いかゆみを伴う「小水疱型水虫」もあります。
この場合、アルコールを含む液剤は刺激になることがあるため、クリームタイプが安心です。
ポイントは、水ぶくれをつぶさないこと。
患部の広めに塗って、菌が広がらないようにケアしましょう。
蒸れやにおいが気になる人はスプレーやパウダー
1日中靴を履いている人や、スポーツなどで汗をかく人には、スプレータイプやパウダータイプが使いやすいです。
広範囲に素早く塗布でき、ムレやにおいも防ぎやすいのがメリット。
「ブテナロックVαスプレー」は、細かい霧状に出るタイプで、広い範囲に均一に塗れます。
ノズルを動かせば狭い部分にも届きやすく、靴を脱ぎたくないときでもサッとケアできる便利さがあります。
また、「ブテナロックVα爽快パウダー」は、汗や湿気を抑えながらさらっと仕上がるタイプ。
予防ケアとして使う人も多いようです。
選び方のポイントを整理しよう
どれを選べばいいか迷ったときは、次の3つの視点で考えてみてください。
- 症状のタイプで選ぶ
- 湿ってジュクジュク → クリーム
- 乾燥・角化・粉ふき → Lシリーズ
- 蒸れ・におい・広範囲 → スプレーやパウダー
- 使いやすさで選ぶ
水虫治療は、毎日続けることが何より大切です。
ベタつきが気になるならパウダーゲル、素早くケアしたいならスプレー、夜じっくり塗りたいならクリーム。
自分が「続けられるタイプ」を選ぶことが、結果的に治りを早めます。 - 再発防止も意識する
水虫は再発しやすい感染症です。治ったと思っても、白癬菌が皮膚の奥に残っていることがあります。
見た目が改善しても、しばらくは塗り続けるのがポイント。
また、靴・マット・スリッパなどを清潔に保つことも忘れずに。
使用時の注意点
ブテナロックシリーズは市販薬ですが、正しい使い方を守ることが大切です。
- 使用前は足をしっかり洗い、よく乾かしてから塗る。
- 患部だけでなく、その周囲にも少し広めに塗る。
- 液やスプレーは、ただれ・出血のある部位には使わない。
- 使用して2週間ほど経っても症状が改善しない場合は、医師や薬剤師に相談する。
- 妊娠中・授乳中・乳幼児などの場合は、事前に専門家へ確認を。
特に爪まで変色していたり、広範囲に広がっている場合は、皮膚科を受診したほうが確実です。
爪水虫は外用薬だけでは治りにくく、飲み薬が必要になるケースもあります。
再発を防ぐための日常ケア
せっかく治っても、生活環境が変わらなければ再発することがあります。
水虫を繰り返さないために、次のようなポイントを意識してみてください。
- 靴下は毎日取り替え、できれば綿素材で通気性の良いものを選ぶ。
- 靴の中を乾かす時間を作る(同じ靴を連日履かない)。
- 足拭きマットやスリッパを家族と共有しない。
- 入浴後はタオルでしっかり水分を拭き取り、指の間も乾かす。
ブテナロックシリーズには、足用ソープや除菌スプレーなどもあるので、薬と併用して環境から整えるのもおすすめです。
ブテナロックはどれがいい?症状別に最適なタイプと選び方を紹介
最後にもう一度、選び方の目安を整理します。
- 指の間のジュクジュク・かゆみが強い → ブテナロックVαクリーム
- 足裏・かかとの角化・乾燥タイプ → ブテナロックLクリームEX or ブテナロックLパウダーゲル
- 靴のムレやにおいが気になる → ブテナロックVαスプレー or ブテナロックVα爽快パウダー
- ピンポイントで塗りたい・さらっと仕上げたい → 液タイプ
どのタイプを選んでも、毎日しっかり使い続けることが一番の近道です。
そして、清潔・乾燥・通気の3つを意識すれば、再発リスクも大きく減らせます。
水虫は誰にでも起こり得るもの。
だからこそ、早めに気づいて、自分の症状に合ったブテナロックを選び、根気よくケアしていきましょう。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の製品効果や効能を保証するものではありません。使用にあたっては、製品に添付されている説明書や販売者の案内を必ずご確認ください。
