「チェックアップっていろいろあるけど、どれを選べばいいの?」
歯医者さんでもよく見かけるライオンの「Check-Up standard(チェックアップ スタンダード)」シリーズ。虫歯予防をはじめ、知覚過敏やホワイトニングケアまで、目的に合わせて選べる種類が豊富です。とはいえ、名前が似ていて違いがわかりにくいという声も多いですよね。
この記事では、チェックアップの主要ラインナップを整理しながら、それぞれどんな人に合っているのかをわかりやすく解説します。
チェックアップとは?シリーズ共通の特徴をおさらい
チェックアップは、ライオンが歯科医院向けにも展開しているセルフケアブランド。虫歯予防に欠かせない「フッ素を口の中に広げて、とどめる」ことを重視して設計されています。
どのタイプにも共通する特徴として、次の3点が挙げられます。
- 高濃度フッ素配合
歯の再石灰化を促し、虫歯の進行を抑える効果が期待できる1450ppmFのフッ素を配合(子ども用は濃度が調整されています)。 - 低研磨・低発泡・低香味
泡立ちが控えめで、香りや刺激がマイルド。長く丁寧にブラッシングでき、歯や歯ぐきにもやさしい設計です。 - 少量洗口を推奨
ブラッシング後は多くの水で何度もうがいをせず、10〜15mlの水で1回だけすすぐのがポイント。これにより、フッ素が口内に残りやすくなります。
これらの共通仕様に加えて、目的に合わせて「スタンダード」「ルートケア アルファ」「ジェル」「フォーム」などのタイプが展開されています。
虫歯予防なら定番の「Check-Up standard(チェックアップ スタンダード)」
虫歯予防を目的に選ぶなら、まず基本になるのが「Check-Up standard(チェックアップ スタンダード)」です。
歯科医院でも最も使われているモデルで、以下のような特徴があります。
- フッ化ナトリウム1450ppm配合
- 低研磨・低発泡で丁寧なブラッシングに向く
- ミント系のやさしい香味
- 少量洗口設計でフッ素がしっかり残る
虫歯リスクが高い方、間食が多い方、就寝前のケアを重視したい方に特におすすめです。
毎食後や就寝前に使用することで、フッ素が歯の表面をコーティングし、虫歯の原因菌の働きを抑えてくれます。
また、矯正中の方や電動歯ブラシを使っている方にも相性が良いタイプです。泡立ちが少なく、長時間磨いても口の中が泡でいっぱいにならないため、磨き残しを減らすことができます。
知覚過敏・歯ぐき下がりには「Check-Up rootcare α(ルートケア アルファ)」
冷たいものがしみる、歯ぐきが下がって根元が見えてきた…。
そんな症状がある方には「Check-Up rootcare α(ルートケア アルファ)」がぴったりです。
このタイプは、知覚過敏や根面う蝕(歯の根元の虫歯)を防ぐことを目的に設計されたジェルタイプの歯磨き剤です。
- フッ化ナトリウム1450ppm配合(虫歯・根面う蝕予防)
- コーティング成分PCA(ピロリドンカルボン酸)で象牙質を保護
- 知覚過敏ケア成分「硝酸カリウム」配合
- 殺菌成分CPCで口臭・歯肉炎も予防
- 無研磨ジェルタイプで歯の根元にやさしい
特に注目したいのが、「硝酸カリウム」と「PCA」のWケア。硝酸カリウムは刺激を感じる神経への伝達をブロックし、しみる痛みを緩和します。PCAは歯の根元(象牙質)のコラーゲン層をコーティングし、フッ素の吸着を高める働きがあります。
研磨剤が入っていないため、露出した歯根部を削る心配がなく、やわらかい歯ブラシと組み合わせて使うのがベスト。
加齢やブラッシング圧が強すぎることによる歯ぐき下がりが気になる方にも安心して使えます。
子どもの虫歯予防に「Check-Up kodomo(チェックアップ コドモ)」
お子さんの歯磨きデビューや仕上げ磨きには、「Check-Up kodomo(チェックアップ コドモ)」が人気です。
フレーバーが豊富で、楽しく続けやすいのが特徴。
- フッ素濃度は500〜950ppm(年齢に合わせて調整)
- 低発泡・低香味でうがいがしやすい
- 味はグレープ・アップル・ストロベリーなど
- 研磨剤少なめで乳歯にもやさしい
特にうがいがまだ上手にできない子どもには、ジェルタイプの「Check-Up gel(チェックアップ ジェル)」を併用するのもおすすめです。研磨剤が入っていないため、寝る前の仕上げ磨きにも向いています。
小児歯科でも推奨されることが多く、毎日のケアで永久歯への移行期にも虫歯を防ぐサポートになります。
ホワイトニングケアやステイン対策に使えるチェックアップ
「歯を白く保ちたい」「コーヒーや紅茶の着色を防ぎたい」という方にも、チェックアップシリーズはおすすめできます。
ただし、いわゆる“漂白”ではなく、“着色を防ぐ・落とす補助”として使うのがポイントです。
低研磨設計なので、歯の表面を傷つけずに汚れを落とせるのが魅力。
強力な研磨剤入り歯磨き粉を使うとエナメル質を削ってしまうリスクがありますが、チェックアップならやさしく汚れを除去しながら、フッ素で再石灰化を促すことができます。
また、ジェルタイプを就寝前に使えば、ホワイトニング後の歯を守りながら再着色を防ぐ効果も期待できます。
ホワイトニング処置をしている方や、歯のツヤ・透明感を維持したい方にも相性が良いでしょう。
目的別のおすすめまとめ
用途ごとにおすすめのチェックアップを整理すると、次のようになります。
- 虫歯予防が目的
→ チェックアップ スタンダード
フッ素1450ppm・低研磨・低発泡。大人の毎日のケアに最適。 - 知覚過敏や歯ぐき下がりが気になる
→ ルートケア アルファ
硝酸カリウム・PCA配合で歯の根元を保護しながら虫歯予防。 - 子どもの虫歯予防
→ チェックアップ コドモ
味のバリエーションが豊富で楽しく続けやすい。フッ素濃度も子ども向け。 - うがいが難しい人・就寝前ケア
→ チェックアップ ジェル/チェックアップ フォームタイプ
泡立ちが少なく、フッ素が長くとどまる。矯正中や高齢者にも向く。 - ホワイトニング補助や着色防止
→ ジェルタイプやスタンダードを継続使用
低研磨で歯を傷つけずに白さをキープ。
正しい使い方で効果を最大限に
どのタイプを選んでも、使い方を間違えると効果が半減してしまいます。
特に大切なのは「少量洗口」と「ブラッシング時間」。
- 歯磨き剤を2cmほど取り、2〜3分かけて丁寧に磨く
- 口に残った泡を軽く吐き出す
- 10〜15ml(大さじ1杯弱)の水で1回だけすすぐ
この「1回すすぎ」がフッ素を残すポイントです。何度もすすぐとフッ素が流れてしまい、虫歯予防効果が下がってしまいます。
寝る前のブラッシングに取り入れると、睡眠中もフッ素が歯を守ってくれます。
チェックアップどれがいい?自分に合う1本を選ぼう
虫歯を防ぎたい、知覚過敏をケアしたい、歯の白さを保ちたい――目的によって最適なチェックアップは違います。
基本の「チェックアップ スタンダード」を軸に、自分の悩みや年齢、口の状態に合わせて「ルートケア アルファ」「ジェル」「コドモ」などを使い分けるのがおすすめです。
フッ素の力を最大限に引き出すためには、少量洗口を守り、毎日のケアを続けることが何より大切。
「どれがいい?」と迷ったときは、まずスタンダードから始めてみて、使い心地や口の状態に応じて他のタイプに切り替えると失敗しにくいでしょう。
毎日のケアで歯を守ることが、将来の口の健康へのいちばんの投資です。
自分にぴったりのチェックアップを見つけて、今日から続けてみませんか?
