「イボコロリが販売終了したらしい」という話を耳にして、驚いた人も多いかもしれません。
長年、魚の目やタコ、イボの治療薬としてドラッグストアでおなじみだったイボコロリ。いつでも買える定番と思っていたのに、「最近見かけない」「どこにも売ってない」という声がSNSや口コミでも増えています。
この記事では、イボコロリは本当に販売終了したのか、なぜそう言われるようになったのか、そして代わりになる商品はあるのかを徹底的に調べました。
イボコロリは本当に販売終了したの？
結論から言うと、**イボコロリ**というブランド自体は販売終了していません。
ただし、「一部の製品」については販売が終了・または在庫限りとなっているため、「買えない」と感じる人が出ているのが実情です。
製造元の横山製薬の公式サイトを見ると、現在もイボコロリ液 6mLやイボコロリ絆創膏（S・M・L・フリーサイズ）が掲載されています。これらは実際にドラッグストアやオンラインショップで購入可能です。
一方で、「イボコロリ液 10mL」や「イボコロリ内服錠」などは、生産終了または欠品状態が続いていると報告されています。通販サイトでも「生産終了品」や「在庫限り」と明記されているケースがあります。
つまり、「全てのイボコロリが販売終了した」のではなく、「一部の型・容量・剤型が終了した」ために、消費者の間で“販売終了”という誤解が広がったと考えられます。
なぜイボコロリが販売終了と言われるようになったのか
では、どうして「販売終了」という噂がここまで広がったのでしょうか。調査の結果、いくつかの背景が見えてきました。
原料や製造の問題
まず大きいのが、原料供給の問題です。
イボコロリの有効成分はサリチル酸で、角質を軟化させて除去を促す作用があります。
この成分は医薬品原料として安定供給が難しい時期があり、内服錠タイプなど一部商品で「原料不足による販売中止」と説明されたケースがありました。
近年は海外調達依存や環境規制の影響で、原料や製造コストの確保が難しくなっているという医薬業界全体の流れもあります。結果として、採算の取れない旧型製品から整理されていると考えられます。
需要の変化
もうひとつの理由は、需要の変化です。
かつては液体タイプが主流でしたが、近年は貼るだけで簡単に使える絆創膏タイプの需要が高まっています。
そのため、販売量の少ない容量や旧仕様の製品は順次終売となった可能性があります。
店頭から消えたことで生まれた誤解
加えて、「どこのドラッグストアにも置いていない」「通販でも見つからない」という状況が誤解を広げました。
実際には販売店によって取り扱いを終了しただけのケースも多く、地域や店舗によって在庫状況に差があります。
ネット検索で「販売終了」と見出しに出る記事を見て、そのまま広まってしまった面もあるようです。
現在も購入できるイボコロリ製品
2025年時点で、次のイボコロリ製品は販売が確認されています。
- イボコロリ液 6mL（第2類医薬品）
- イボコロリ絆創膏（S・M・L・フリーサイズ）
これらはメーカー公式サイトや大手ドラッグストア通販サイト（サンドラッグ、ウエルシアなど）で購入できます。
ただし、通販では在庫限りの商品もあり、品薄や価格上昇が見られることもあるため、購入の際は販売店の在庫状況を確認するのが確実です。
イボコロリの使い方と注意点
イボコロリは医薬品（第2類医薬品）に分類されるため、使用上の注意を守ることが大切です。
- 使用する前に必ず添付文書を読む
- 水イボや老人性イボには使用しない（適応外）
- 顔・粘膜部分・肛門・外陰部などには使わない
- 痛みやかぶれを感じた場合はすぐに使用を中止し、医師・薬剤師に相談する
また、硬い角質（魚の目・タコ・尋常性疣贅など）以外の症状では効果が見られないことがあります。
特に水イボやウイルス性のイボの場合は、市販薬ではなく皮膚科での治療が推奨されます。
イボコロリが買えないときの代替商品
もしイボコロリが手に入らない場合、同じサリチル酸を含む市販薬を検討するのも一つの方法です。
代替品としてよく挙げられるのは以下のような商品です。
- スピール膏シリーズ（ニチバン）
サリチル酸配合の絆創膏タイプ。魚の目やタコに対して代表的な市販薬です。 - オーラク膏（小林製薬など）
同じくサリチル酸配合。サイズや形状のバリエーションが多く、使用部位に合わせやすいのが特徴です。 - ドクター・ショール ジェルコーンリムーバー
ジェル状で塗りやすく、部分的な角質除去に向いています。
代替商品を選ぶ際は、成分や使用部位、症状に合っているかを確認しましょう。
また、効果には個人差があるため、自己判断で長期間使用せず、改善しない場合は皮膚科を受診することが大切です。
販売終了は一時的？今後の再販の可能性
内服錠タイプなどの一部製品については、原料供給の目途が立っていないとの情報があります。
しかし、液体タイプや絆創膏タイプについてはメーカーが継続して案内しており、今すぐ完全終了という状況ではありません。
また、医薬品業界全体で原料調達の改善が進んでいることから、今後仕様変更やリニューアルという形で再登場する可能性もあります。
いずれにしても、確実な情報はメーカーの公式発表や販売店の案内を確認するのが安心です。
イボコロリ販売終了の真相と今できること
ここまで見てきた通り、イボコロリは「シリーズ全体が販売終了した」わけではありません。
ただし、一部のタイプや容量が製造・供給の都合で終売または在庫限りになっているのは事実です。
「いつの間にか見かけなくなった」と感じる人が多いのは、店頭ラインナップの整理や原料不足などが背景にあります。
それでも、イボコロリ液 6mLやイボコロリ絆創膏はまだ販売されていますので、必要な方は早めに確保しておくと安心です。
また、万が一手に入らない場合は、スピール膏など同じ成分を持つ代替商品を検討するのも現実的な選択肢です。
ただし、自己判断での長期使用は避け、症状が改善しない場合や皮膚に異常を感じた場合は必ず医師や薬剤師に相談しましょう。
イボコロリ販売終了の噂を正しく理解しよう
イボコロリが「販売終了した」と言われるのは、一部製品の終売や在庫減少による誤解が大きいようです。
シリーズそのものは今も続いており、適切に使えば効果のある医薬品として評価されています。
この記事で紹介したように、
- 原料供給や需要変化によって一部終了
- 現在も液体・絆創膏タイプは販売継続
- 代替品も複数存在する
という点を押さえておけば、慌てる必要はありません。
イボや魚の目に悩んでいる方は、現在販売中のイボコロリや同成分の製品を確認し、自分に合った方法でケアを続けてみてください。
