最近、「エーオーセプト クリアケアが販売終了したらしい」「どこにも売ってない」という声をよく見かけます。長年この製品を愛用してきた人にとっては、かなり気になる話題ですよね。実際のところどうなっているのか、なぜそんな噂が広まったのか、そして今後どうすればいいのかを、順を追って分かりやすく整理していきます。
エーオセプトクリアケアは本当に販売終了したの?
まず結論から言うと、「エーオーセプト クリアケア」自体が完全に製造・販売終了になったわけではありません。
ただし、一部の旧モデルや関連製品が販売終了になったため、結果的に「どこにも売ってない」「終売らしい」といった誤解が広まっているのが実情です。
もともとアルコン(日本アルコン株式会社)は、同シリーズ内でいくつかの派生モデルを展開していました。たとえば「エーオセプト」や「クリアケア プラス ハイドラグライド」などがあります。これらのうち、旧タイプの「エーオセプト」はすでに製造終了が公式に発表されています。また、「クリアケア プラス ハイドラグライド」も販売終了製品として案内されています。
一方で、基本ラインの「エーオセプト クリアケア」は継続販売されており、むしろ2025年春にはパッケージリニューアル版が登場しました。つまり、完全に廃盤になったのではなく、「モデル切り替えの途中で一部の製品が終売した」というのが正しい理解です。
「売ってない」と感じるのはなぜ?噂の背景を整理
ではなぜ、「クリアケアが販売終了した」という話がここまで広がったのでしょうか。実はいくつかの要因が重なっています。
1つ目は、供給の不安定さです。近年、製造に必要な原材料やディスポカップ部品の一部が調達しづらくなったという情報があり、一時的に出荷数が減少した時期がありました。これにより、ドラッグストアや通販サイトで「在庫なし」「取り扱い終了」と表示されるケースが増えたのです。
2つ目は、モデル変更による混乱。旧モデルが終売し、新しいパッケージや型番へ移行する際、流通側で「旧品=販売終了」と表記されることがあります。ユーザーから見れば「クリアケアがなくなった」と見えてしまうわけです。
3つ目は、価格上昇と在庫の偏り。人気の高いケア用品であるため、一部店舗では品薄状態が続き、ネットでは価格が急騰。これも「もう売っていないのでは」という印象を与える要因になっています。
エーオセプトクリアケアの特長をおさらい
ここで改めて、クリアケアがなぜ支持されてきたのかを見てみましょう。
- 強力な消毒力:過酸化水素(H₂O₂)の力で、レンズについた雑菌・タンパク質・脂質汚れをしっかり除去。
- こすり洗い不要:専用カップに液を注ぎ、6時間以上つけおくだけで中和まで完了します。
- 防腐剤フリー:保存液にありがちな刺激成分がなく、目にやさしい設計。
- 泡の洗浄作用:「はじける泡」で細かい汚れを浮かせ、レンズ全体をすみずみまで洗浄。
- シリコーンハイドロゲル素材にも対応:近年主流の高透過レンズにも使える仕様。
このように、洗浄力・安全性・手軽さのバランスが良く、特に“つけおきでしっかり消毒したい”ユーザーから高く支持されています。
使うときの注意点
クリアケアを使う際は、必ず以下の点を守ることが大切です。
- 専用ディスポカップ以外では使わないこと。
他の容器では中和が不十分になり、強い刺激を感じる原因になります。 - 6時間以上つけおきすること。
時間が足りないと過酸化水素が中和されず、装用時に痛みを伴う恐れがあります。 - すすぎには使わないこと。
消毒液のままレンズをすすぐのはNG。すすぎは別売りの保存液で行いましょう。
こうした点を守れば、安全かつ快適に使用できます。
手に入らないときの代わりのケア用品
もし近くの店舗やネットでクリアケアが見つからないときは、同じ「過酸化水素タイプ」のレンズケア製品を検討するのが良いでしょう。代表的な代替品を紹介します。
コンセプトワンステップ
ジョンソン・エンド・ジョンソンが販売するつけおきタイプの洗浄液。使い方もほぼ同じで、専用ケースに入れて6時間放置すればOK。
泡立ちや刺激の感じ方が多少異なりますが、「クリアケアが手に入らないときの代替品」としてよく挙げられます。
クリアデュー ハイドロ:ワンステップ
こちらはポピドンヨード系の消毒液を使ったタイプ。成分や消毒の仕組みは異なりますが、殺菌効果が高く、レンズの清潔を保ちやすいのが特徴です。
特に花粉やタンパク汚れが気になる人には向いています。
一般的なマルチパーパスソリューション(MPS)
こすり洗いを併用するタイプですが、製品数が多く、入手が容易です。過酸化水素タイプに比べて刺激が少なく、初心者にも扱いやすいという利点があります。
どの製品を選ぶにしても、自分のレンズ素材(特にシリコーンハイドロゲル対応かどうか)や使用感に合わせて選ぶのが大切です。迷ったときは眼科や販売店で相談するのが確実です。
今後の再販やリニューアルの可能性は?
アルコンの公式サイトによると、2025年に「エーオセプト クリアケア」がリニューアル版として登場しています。パッケージや仕様の一部が変わり、より快適な使い心地を目指したモデルです。
これにより、「販売終了」というよりも「刷新」「リニューアル」という方向で展開が続くと見られます。
つまり、完全な終売ではなく、今後も入手可能な状態が続く可能性が高いということです。旧モデルの在庫がなくなるまでは販売終了の表示が出ることもありますが、焦って高額転売品を買う必要はありません。
エーオセプトクリアケアが販売終了?まとめと今後の選び方
ここまでの内容を整理すると、次のようにまとめられます。
- クリアケア本体は完全に廃盤ではない。旧モデルが終了し、新しいリニューアル版に移行中。
- 一部店舗では在庫切れや価格上昇が起き、「売ってない」と感じる状況が発生している。
- 原材料の供給や製品切り替えの影響で、一時的に流通が滞っている時期があった。
- 代替品を探す場合は、「コンセプトワンステップ」や「クリアデュー ハイドロ:ワンステップ」が有力候補。
- 入手困難時は焦らず、正規ルートで新モデルを確認するのがおすすめ。
長年使い慣れたケア用品が姿を変えると、どうしても不安になります。でも、クリアケアの場合は「終了」ではなく「進化」のタイミングと捉えるのが正解でしょう。これから購入する際は、パッケージの表記や製品名をしっかりチェックし、自分の目に合ったレンズケアを選んでいきましょう。
※本記事は、一般的な製品情報・販売動向をもとに構成したものであり、医療的助言を目的とするものではありません。ご使用の際は、必ず製品の添付文書および眼科医・販売店の指示に従ってください。

